4.6(47/89日目) ポリスコントロール
この旅の半分が過ぎた(2~3日前に)。
2月18日の深夜に、極寒のマドリッドにひとり降り立ち、2人の日本人と知り合いこの旅が始まったのがつい昨日のように思える。ひとまずこれまでの45日は充実したものだったので、残りも充実したものになるようにしたい。
朝。今日も11時半起床。
ペンションを出て安田さんに教えてもらった安いメガネ店に行ってみた。実際に500Ptsという価格で安かったが、気に入ったデザインのメガネを見つけることが出来なく、買うのは諦めて店を出た。
あっさりと今日の予定が終了してしまったので、地図を広げどこか行く所はないか探してみるとランブラス通りの中央あたりに巨大なメルカード(市場)を発見。
近かったので歩いて行ってみると、地図の通りめちゃくちゃ大きかった。
市場としては時間が遅かったせいか(14時頃)食料品を売っている店は大半が終了していたが、その食料品売場を囲むように服屋が並んでいた。婦人用の服が多かった気がするが、紳士服も少しありけっこう安かった。 ずっと前から欲しいと思っていたスリッパと、手頃な価格のジャンパーのがあったので購入することが出来た。
安田さんにも教えてやろうと思い、帰宅後そのメルカード(市場)の話をすると
「あー、あそこは何度も行ってるよ。」
と言われガックリ。さすがバルセロナ2ヶ月在住である。
安田さんが髪を切りに行くと言うので、バレンシアでのトラウマを払拭する為に一緒に行くことに。
ペンションを出て裏道をしばらく歩き、安田さんが行きつけだという床屋に到着。入店し30分程待たされた後、自分の番に。
最初にシャンプー台で頭を洗ってもらい鏡のある席に移動した。散髪までの流れは日本の床屋と同じである。
帰国まで切る必要がないように、短かくしてもらいたかったので
「mucho corto.(めっちゃ短く。)」
とお願いしたが思ってたほど程短かくならず。しかし見た目は、野良犬ポメラニアン状態からまともな髪型に戻ることは出来た。
ちなみに安田さんは建築士らしく紙に髪型の完成図を事細かく書いて美容師に渡していた。
散髪が終わったあと、先ほどの巨大市場に行く途中に、日本のインスタントラーメンを売っている店を教えてもらった。「出前一丁」の牛肉味が売っていたが、なぜか中国風のデザインだった。
ペンションに戻り、一階の扉を開け安田さんと一緒に中に入ろうとすると、アラブ系の男がすぐ後ろを追って一緒に入ってきた。
現在泊まっているペンションは3階に部屋があり、1階の入口のカギは泊まっている人しか持っていないので、基本的に住人しか入ることは出来ない。他の階の人だろうか。
「えーと...。どなたですか?」
不審な雰囲気を察知し安田さんが声をかけると、彼はホテルがどうのこうのと言いだした。
「宿探しをしているのかな...?』
現在空き部屋はあるか不明だが、とりあえず受付まで案内してあげようとして階段を一緒に上ろうとしたら、さらにもうひとり男性が大声で入ってきて
「コカイン!? コカイン!!? コントロール!!!」
と言って胸元から警察手帳を出して自分達に見せてきた。
その男性は自分は私服警官だと説明し、自分と安田さんとアラブ系の3人で、麻薬の取り引きをしていると思って突入して来たとのこと。
その私服警察官によると、マリファナなどの売人はアラブ系の人が多く、建物の出入り口付近でやりとりをしていることが多いとのこと。
ペンションの出入口で、3人共パスポートや持ち金を調べられ、ハリウッド映画のように体を上から下まで弄られた。自分達日本人2人は関係ないと判断されすぐに解放されたが、アラブ系の人は私服警官に手荒く外に追い出されていってしまった。
私服警官は別れ際に
「あいつ(アラブ系の人)はジプシーだから気をつけなさい。」
と言って去っていった。
あっという間の出来事だったので二人で顔を合わせ唖然。改めてこの周辺は油断ならない地区なんだと再確認。
あのアラブ系の人は、見た目は普通の人のように見えたが...、はたして本当に薬の売人だったのだろうか。
気を取り直し階段を上り部屋に戻り、先ほど買ってきたインスタントラーメンとパンを食べた。安田さんの分もまとめて作ったが、30点の出来だった。
安田さんもまずいとは言っていないし、お腹いっぱいになったので良しとした。
明日、安田さんが一緒に洗濯をしてくれると言ってくれたのでお願いする予定である。宿の洗濯機の使用は通常1回800Ptsかかるが、長期滞在者の安田さんは無料で使えるらしい。
ちなみに何日からが長期滞在者となるのかは、決まっていないそうだ。
本日の出費
朝食 600Pts
スリッパ 500Pts
服 1,800Pts
床屋 900Pts
スーパー 1,500Pts
サグラダファミリア入場料 -800Pts
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