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わたし鬱病だってさ!

兼ねてから、夫に
『病院に行ってきなさい。』
と、言われていた。
でも、自分は元気だしなんでもないって思っていた。
鬱病の家族を常に間近で見ていて、わたし自身は当てはまらないと思っていたし。

ただ、リストカットをしたり、癇癪を起こしたり。
涙が止まらなかったり。
身体が重くて動けなかったり。

そんな事が続いて、わたし自身も
『やっぱ病院に行かなきゃならんのかな?』
と、うっすら思い始めてはいたのだ。

ケンカの度に夫に
『あなた、病院の予約はしたの?』
と、言われて…
(クソっ…!!してねぇやい!)

ケンカの勢いに任せて、いよいよ重い腰を上げて病院に電話をした。

メンタルクリニックの門を叩く

病院は混んでいて初診の予約を取れたのは1ヶ月先のことだった。
とりあえず、予約はした。
これで夫に次に言われても大きな顔ができるぜ!
と、思っていた。
まぁ、威張れる事じゃあないんだけど…。

診察の日が近付くと、なにを話せばいいのか?とか、不安が襲って来た。
その1ヶ月の間にも、夫とケンカになることが多々あった。
わたしは思いやりが欠けていて、いつも最終的に夫を傷付けて悲しませてしまう。
夫とのケンカを振り返り、自分自身の言動にゾッとした。
もしかして、わたしってモラハラなのかも知れない…。
自分の不安定さと夫に対してしてしまう言動を相談しよう。と、決めた。

緊張したままメンタルクリニックの門を叩いた。


涙がとまらない

ドキドキしながら初診の受付をして、問診票を書く。
自分で自身のことを理解しきれていないわたしは相当な時間がかかってしまった。

少しして先にカウンセリングの様なものをされる。

看護師さんに話を始めると涙が出て止まらなくなってしまった。

なにをどこから話していいのやら、飛び飛びになったり、時系列が戻ってしまったり、言い忘れたり…

それでも看護師さんは優しく話を聞いてくださった。
お仕事だと言われればそれまでだけど、同じ看護師さんでもキツイ人、冷たい人、今まで沢山見てきたのでとっても優しい看護師さんで心底ホッとした。

先生とご対面

カウンセリング的なものが終わってから、身長体重血圧を測った。
時計を見ると1時間以上も話を聞いてもらっていたことにビックリした。

そこからまただいぶ時間が経ってからいよいよ先生の診察に呼ばれた。

先生はサッパリした感じの女医さんで、緊張するかと思っていたが話し出すと、色々と沢山話す事が出来た。
ここでもまたずっと泣いてしまい、マスクの中はグッショリだった。
(パンティん中みたいな言い方になってもうたが。)

『キャパオーバーになると、癇癪を起こして泣いて暴れてしまうんです。』

わたしが言うと先生は目を丸くして

『暴れるの?』
と、尋ねてきた。

『抱えてるものが多すぎるね。明らかにオーバーワークですね。』

沢山話をして、最後に先生はわたしに告げた。

『軽度の鬱病ですね。』

ポカーン。。

そんなこんなでわたしもお薬を飲み始める事になった。

その後は採血をして心電図を撮って。

半日がかりでやっと診察が終わった頃にはすっかりグッタリとしてしまった。


軽度鬱と重度鬱

わたしは軽度で夫は重度。
冷静な時は夫の病気が辛いんだろうな。とか、思えるのに、自分がいっぱいいっぱいだとすぐにダメになる。
軽度と重度。
なにが違うのか?どうやって、どうなったら軽度とか重度とかなるのかな?

今回わたしは診察を受けた事で、忘れちゃいけないことを沢山胸に刻んできた。
つもりだ。
つもりだから、また忘れてしまうかもしれない。
そんな自分が怖くて仕方ない。

もしかしたら鬱病じゃないかも知れない。
よく分からないけど、病は気から…に、だけはならない様にしよう。

あんまり意識せず、なるべく健やかに過ごしていけたらなぁ。と、思う。

初めての精神科。
備忘録も兼ねてnoteに記します。



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