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普通のiPadを検討していたのに… Kindle Scribe


これまでの私とこれからの私(2022年10月以降)

いろいろ思うところはあったのですが,iPhone14は見送り,Apple Watchは使うのをやめて亡くなった義父から譲り受けた普通の腕時計を締めるようになりました。
いろいろ忙しいので,最近はもう難しい話はiPad Pro・iPadだけにしたいという感じです。そうはいっても,iPadは仕事道具なので,もはや趣味の範囲を越えてしまって,好きとか好きでないとかを超越しています。つまり「慣れ」なので,そんなに声を大にしていう話ではないのですが,iPad ProとHDMIとWi-Fiは別枠扱いです。

そういえば,都営地下鉄の駅・車両内のWi-Fiがなかなか接続が良いので,最近dWi-Fiの設定を見直して,また使えるようにしました。通勤・通学中にクラウドから大きなファイルをダウンロード・同期するのにWi-Fiを使おうとすると,駅に到着したり発車したりする度に電波が途切れます。それでも電車の中では鉄道会社のWi-Fiはつながります。

格安SIM全盛の昨今は今更フリー Wi-Fiでもないのかもしれないですし,こっちの難しい話も卒業したいと思って,私はサービス名が変わってから使わなくなっていたのですが,dアカウントでつながるようになってから #dWi-Fi はやはり最強かなって思っています。それ以外の名ばかりのWi-Fiサービスは私には使うに値しませんでした。

世に蔓延るセキュリティ制限で使えない(?)不埒なフリーWi-Fiの中では,dWi-Fiは鉄道沿線で使えるWi-Fiの中では最強と言ってもよいのではないかと思っています。dWi-Fiはdocomoのサービスなので厳密にいっても言わなくても無料ではありませんが,そしてやはりmy docomoから行くべきでしょう。

iPadの話の前に今更なフリーWi-Fiの話をするなんて。おまけに天下分け目の2022年10月にですよって感じの私ですが,おわかりの方にはわかるように多分倹約家(≠ けちでないようにしたい)なのでしょう。ここ最近になって円安の影響のせいか,可処分所得が減っているといってもいいのかもしれません。

2022年10月に何が起こるのか

毎年のことなので,世間的にはそんな重大なことではないと思いますが,10月は新しいiPad Pro・iPadが多分発表されます。発表されないかもしれませんが発売されるようです。まあ,発表されなければ注文できないですから,お披露目会が催されないってことですね。
新しいiPad ProにはM2チップが搭載され,新しい普通のiPadからはホームボタンがなくなって,接続ケーブルがUSB-Cになる,というのがもっぱらの噂です。USB-Cに関しては,開けてみないとわからないというところですが,どうなのかしら。

そして,倹約家の私はこの10月をどう乗り越えようかと考えていたかというと,やはり手元に1本残っている第一世代のApple Pencilのために,新しい普通のiPadでなく,それ以前の普通のiPadを購入しようと画策していました。それというのも新しい普通のiPadがUSB-Cになると,Lightning端子の第一世代のApple Pencilは使えなくなるからです。

新しい普通のiPadがLightning端子のままなら使えるので,新しい普通のiPadを選びたいところですが,発表されるまではわからないので,新製品が登場してから決めることになります。ここがこの第一世代のApple Pencilから普通のiPadを選ぶという本末転倒論の面倒くさいところなのです(そんな面倒な話をわざわざnoteに書かないでって,別の自分が読者だったら思ってしまうでしょうけど,まあ備忘録ということで書いています)。

だから,私にとって10月は,実は何も起こらない月かもしれないのです。中古を考えるようになったら選択肢が膨大に広がってしまい,面倒くさいのは自分が一番わかっています。そもそも前提が使っていない第一世代のApple Pencilのためということであり,iPad Pro2台持ちの私に3台目のiPadが必要なのかという話になると,あれって感じだし。

実はApple Pencilで使う iPadよりも,#Disneyplus を観るのに外部のテレビにつなぐiPadがほしいのではないか。それならUSB-C端子の機種の方が良いではないか,とか難しい局面に陥ってしまっている10月です。

使わないものは買わない,というのが倹約家の矜持であったりするわけなのですが(昔は数十万円もするPCを性能の違いを理由に,ひょいひょい買い替えていた人間が今はこんなことを言っているのですから,時は移り変わりましたね),これは何かのイメージトレーニングなのでしょうか。

思い出の中のKindle PaperWhite

そして,タイトルの Kindle Scribeの発表です。

倹約家の私ですが,10年くらい前にKindle PaperWhiteとiPad Air(どちらも第1世代)を2台持ちしていました。Kindleはバッテリー持続時間とその軽量さが身上ですが,当時の私は読書端末kindleと閲覧端末iPadは2台持ちできると思っていました。
このiPad Airは現在のiPad Proの廉価版モデルではなく,普通のiPadが改良された後継機モデルで,Apple Pencilが使えるiPad Proが登場する以前の機種です。

2台持ちした結果どうなったのかというと,Kindle PaperWhiteは使いたい時には充電が切れている端末というか顛末となり,その後は読書家の家人の手に渡ったのち,その家人もiPhoneの軍門に下ったという経緯があります。

私はといえば,その後はApple Pencilが使えるiPad Proに買い替え,この手のデバイスの使い勝手はソフトウェア相互の運用にあって,とくにiPadにとってその要となるのはPDF書類ということに気づいた頃でした。そしてPDF編集にはまっていきましたから,KindleとiPadの2台持ちというのは,iPad Proが登場する前のごく短い期間の出来事だったといえます。

なぜそうなったのか。思い当たる理由は2つあります。1つはKindleの電子書籍は端末がKindleでなくても,iPadのKindleアプリで読んだり管理することができます。多分当時の私は読書端末がほしかったのだと思います。
PaperWhiteの前後にもさまざまなKindle端末が登場しましたが,PaperWhiteが自分が考える読書に一番近かったのだと思います。

もしかすると電子書籍を読むという体験を試したかったのかもしれません。そうなると,この体験の段階が終われば,1台で何役もできるiPadに集約していくというのは自然な流れだったといえます。

理由のもう1つは,iPadに集約したのと表裏の関係になりますが,この手の持ち歩くデバイスは普通は複数台を同時に使わないだろうし,何よりも複数台を持ち歩くのは重いし,嵩張るしで大変です。

人間は大変なことは段々しなくなっていくものですから,同じことができるデバイスが2台あるのであれば,自ずと1台で用が足りる方を使うようになっていくと思います。

それでも流行のデバイスを試したくなるのが新しい物や流行の怖さであり,流行というのは流行り廃りということなので時間の長さと関わりがあります。
でも,何が流行かどうかは,使う人によっても時間の捉え方によっても違うとは思います。

それが流行かどうかということも1年や2年ではなく,10年単位くらいでわかるような気もします。そこまで持たなかったものは,やはり流行なのでしょうし,10年単位くらいで記憶していると流行が繰り返すというのもわかってきます。

人間は学習する動物なので,一度そういう経験をすると,自分にはkindleのハードウェアは向いていないと思うようになります。学習する動物である人間が,唯一愚かでないことを証明するとしたら,同じ失敗は繰り返さないということに尽きるでしょう。

私がChromebookに冷ややかなのも,結局同じことができるデバイスは1台に集約されるというkindle体験が基になっていると思います。そしていろいろ経験して10年も経つと人間は倹約家になっていくのです(本当か💦)。

すべては私の中のゴーストがそう囁くのです…。

そんな私がKindle Scribeになぜ興味が湧いたか,というとその理由もすぐに2つは挙げられます。

1つ目は最近は大小のiPad Proで2台持ちを続けていることから,それぞれのデバイスには役割と特長があるのでうまく組み合わせることで1台何役で使うより作業効率が向上し,やる気も出る(多分に仕事だからということありますが,大小のiPadの組み合わせはなかなかいい感じです)。

もう1つは手書きデバイスは試してみないとわからない(試したい💦)。
ひと口にタブレットといっても千差万別なのは,前述のiPad Airやその後のiPad Proを使ってみた頃から経験済みです。

初代のiPad AirはApple Pencilには対応していませんでした。というか,当時のAppleはそういう使い方を提案していませんでした。iPadは大きなiPhoneであり,スタイラスの代わりに私たちには指がある,ということでしたから。

それでも,やはり手書きしたいという利用者は一定数はいたわけで,その一人であった私もスタイラスやデジタルペンの違いも価格もわからないまま,当時の店頭ではほとんど一択だったワコムのBambooなどを使っては敗れ去っていったのでした。だからこそ,外部キーボードが使え,Apple Pencilが使えるiPad Proの登場は革新的だったわけです。

iPad Proもそろそろ10年ですから,手書きはもはや試験的な技術ではなく実用的なのでしょう。AmazonがついにKindleに載せてきたわけですから。
Kindle Scribeの登場は,ようやくAmazonのデバイスがこの域に到達してきたという時の流れを感じました。

そうはいっても,大量消費される製品であるKindleの中では,Kindle Scribeは格段に高価です。一方,普通のiPadの価格帯ではあります。
Kindle PaperWhiteからここまで10年経つわけですが,通常のKindle利用者の中で,そこまでして読書したい利用者がどのくらいいるのかわかりません。でも,私はKindleもついに手書きかと,この先の10年また世の中が代わるかもしれないという予感と,それがまだ未知であることを感じました。

Kindle Scribeは普通のiPadの価格帯なので,普通のiPadと競合する製品すべてがライバルになります。そうなると,ChromebookもKindle Scribeのライバルです。ただし,Kindle Scribeは読書端末なので,それだけで学校で使われるとは思えないので,そっち方面の採用はないでしょう。どちらにしても,この手のデバイスを複数台は持ち歩きたくないですから,同じような価格帯であれば,常識的には今まで通りにiPadを選択することになると思います。iPadでもKindleアプリを使えば,電子書籍で読書ができますから。

その電子書籍で読書という限られた,でも万人向けのニーズとなるが Kindle Scribe であるといえます。他のKindleと異なるのは,電子書籍にメモれる読書端末ということです。さて,どのくらい魅力的でしょうか。

実はそれだけでは,まだ動機としては弱いですよね。おまけにモノクロ16階調ですから。

モノクロでもE-Ink画面は300dpiなので文字が読みやすいといえますが,私は読む時にラインマーカーや赤ペンを握る人なので,赤色などもう1色ないと困ってしまう。また大きい分だけKindle PaperWhiteの2台分以上の重量(433g)など,いろいろ思うところはあります。

そこで私がKindle Scribeで考えるのは,昔私の中でiPadを蘇らせたソリューションである #PDF編集 です。PDFは普通のKindleでも読めた記憶があるので,私ならその辺から攻めたい気がします。でも,iPadはファイルアプリでPDF閲覧(閲覧だけでなく作成も)できるのに対して,Kindleで閲覧するには,他で作成したPDFを転送しなければいけないのですよね。

これも些細なことに思えますが,ePubよりもPDFを多く使う私にとっては重要なことです。たとえ手書きで電子書籍にメモが取れるとしてもPDF化で手間がかかるのであれば,普通のiPadを使う方を選びます。

たかがPDFという勿れ。「プリント」を選べばほぼ何でもPDFにできるというのはiPhone・iPadの必殺技なのですよ。

そんなこんなで,登場する前から辛口な評価を付けてしまっていますが,もしもPDF編集でnebo(iPadで使えるPDF編集環境・編集アプリ)よりも使い途が見えてきたら買ってしまうかもしれません。

すべては私の中のゴーストがそう囁くのです…

#日経COMEMO #NIKKEI #KindleScribe

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