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本を読むの苦手だった私が、本の虫になるまで

こんにちは!ファクトリエ代表の山田(tocio_yama)です。

ファクトリエは「語れるもので、日々を豊かに」をミッションとしているファッションブランドです。日本各地のこだわりを持った工場と一緒に「良いものを長く着る」をテーマに商品を作っています。

"長く愛用して頂く"ため、

-縮み、色あせなどの品質
-シルエットにこだわったデザイン
-適切な修理(交換) 

を心がけています。

日本各地へ

さて、日本のアパレル工場は、染めや織りの伝統と手の込んだ技術によって、世界に誇る高品質な商品を生み出しています。毎月、様々な地域を訪問してきました(これまで秋田岡山長崎石川・富山熊本大阪福岡愛知をお伝えしてきました)。

今回はものづくりの話ではなく、読書についてお話ししたいと思います。先日、日経BOOKプラスさんに取材していただいた際、話した内容を面白がっていただきましたので共有します。

下記の記事もぜひ読んでいただけると嬉しいです。


読書のきっかけ

2012年の起業当初はお金もなく、事業もうまくいかず、自信も失っていました。工場ではどの工場でも門前払いで、商品を作っても閑古鳥がなく毎日。挫けそうで、毎晩何のために起業したのだろうと後悔していました。

創業当時に購入した本

そんな時、ソフトバンクの孫さんやユニクロの柳井さんなど創業者の武勇伝を読み、自分を奮い立たせました。この頃から、本が心の支えとなり、困難に立ち向かう力を与えてくれることを実感しました。

また数年前のコロナ禍で不安が募る日々が続く中、再び本を手に取りました。不確実な時代に直面し、目の前に漠然と広がるモヤのような課題を対処するため、本が私の道標になりました。そこからはわからないことがあると「本に相談する」が自然と習慣となりました。

こうして、読書は私の生活の一部となり、悩める自分の相談相手として知恵を授けてくれる存在になりました。

読書の時間

読書の時間を確保するために、私はいくつかの工夫をしています。移動中は読書のための貴重な時間なので、本1-2冊をカバンの中に入れ、スマホのKindleアプリも使って、隙間時間に読んでいます

カバンの中に潜ませる本

日中はできるだけSNSを見ないようにし、その時間をインプットに使っています。ついついネットニュースやSNSに費やしていた時間を読書に充てることで、集中して得たい知識を得ることができます。

移動中などは手軽なスマホを使って

また、ランニング中はオーディオブックを利用してリスニングしています。オーディオブックなら、歩いている時や電車に乗っている時でも、手軽に読書を続けることができます。

ランニング中は小説などリフレッシュできる内容に

寝る前にはスマホの電源を切り、リアルな本を手に取ります。
kindleなどの電子書籍の利便性は高いものの、寝る前にスマホを使うと、なんだか目が冴えてしまい睡眠の質が下がることもあります。そのため、就寝前の読書は紙の本にしています。

こうした工夫もルーティン化すると苦ではなく、忙しい日々の中でも読書の時間を確保し、知識の習得やリラックスの時間を作り出すことができます。読書は私にとって欠かせない趣味のひとつです。

本との出会い方

私が面白そうな本と出会うために実践している方法に、「図書館」社内の「読書トーク」があります。

図書館

図書館では書籍に対するコメント付きの推薦も多数あり、ひとつひとつの推薦を参考にしながら、気軽に本を借りて読むことができる環境は、私にとって大きな魅力です。

佐賀の武雄市図書館

時には一日中時間を忘れて図書館に滞在することもあります
静かで落ち着いた雰囲気の中、知識の海に浸ることができる特別な場所です。特に地方の図書館は重要な地域のコミュニティスペースとなっており、高校生が受験勉強に励んだり、高齢者がゆっくりと本を読んだりと、幅広い年齢層の人々が共に過ごせる大切な場だと感じています。

読書トーク

社内の「読書トーク」では、メンバーから漫画、小説、自己啓発書、ビジネス書など、さまざまなジャンルの本が紹介されます

過去作品一覧(発表資料のリンクも)

メンバーの多様な趣味や興味が反映されるため、普段自分では手に取らないような本にも出会うことができます。

この場で紹介される本は、新たな読書の扉を開くきっかけとなります。社内メンバーの紹介者が熱く語る本の魅力に触発され、その場でメモを取り、後で購入して読んでみることにしています。

今月(5月)紹介された本:秘密の古代ギリシャ
今月(5月)紹介された本:10歳のミッション
今月(5月)紹介された本:自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ

例えば、ある同僚が紹介したビジネス書は、私のビジネスの考え方を大きく変えるきっかけとなりました。また、別の同僚が勧めてくれた小説は、仕事の合間のリフレッシュタイムをより充実させてくれました。

図書館と社内の読書イベント(読書トーク)を通じて、日常的に新しい本との出会いを楽しんでいます。そして、これが私の読書習慣を支える一つの大きな要素です。

本の購入に上限なし

ファクトリエでは、会社の経費で、無料で本を何冊でも購入できます。これは、社員一人ひとりが本を通じて自分の人生を豊かにする糧にしてほしいという私の思いから生まれた制度です。

とにかくいろいろなジャンルの本を

この制度があるので、気軽に興味を持った本を手にすることができます。ジャンルや価格を気にせず、本を購入することができるため、自分の知識の幅を広げたり、新たな興味を見つけたりすることができます。

また会社経費だからといって、読んだ本を会社に置いておく必要もないため、自宅でじっくりと読み返すこともできます。ファクトリエに読書家が多いのは、このハードルの低さと自由度の高さが、メンバーの読書意欲を高めているのかもしれません

会社でサポートしつつ、多くの本と出会ってもらい、それぞれの人生が豊かになっていったらと思っています。読書を通じて得られる知識や経験は、貴重な財産ですので。

結局、行動がすべて

本を読むだけでは知識は増えても、実際の変化にはつながりません。大事なのは、読んだ内容を実践し、行動に移すことです。たとえ小さなことでも、すぐに行動を変えることが重要だと感じています。

以前、メンバーが「整える習慣」という本を紹介してくれました。良い習慣の一つに、「朝からスムージーを飲むと良い」という話があり、私はこの3年ほど、毎朝自分でスムージーを作って飲む習慣を続けています。この小さな行動の変化が、私の健康や日々の活力に大きな影響を与えてくれました。

毎朝スムージーを飲むことが習慣に

また、読んで学んだことを同僚や友人にシェアすることも実践しています。本の内容を共有することで、自分自身の理解も深まり、他の人にも新たな気づきを提供することができます。例えば、ビジネスに関する新しいアイデアや自己啓発に役立つアドバイスをシェアすることで、周囲の人々との知識の交換が活発になり、全体の成長にもつながります。

このように、本を読んで得た知識を行動に移し、それを他人と共有することで、読書の価値がさらに高まります。読書はただのインプットではなく、実際の行動と結びつけることで、私の人生に豊かさと変化をもたらしてくれると思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

普段は工場のものづくりについて書いてばかりいますが、たまには趣味の話を・・・(笑)それでは、また来月も書きますので、よろしくお願いします!

山田

《これまでの記事》
1.D2C創業、最初の壁を超えるための5つの基本

2.ものづくりについて
→D2Cブランドの99%はプロダクトで決まる

ファクトリエ《ベストバイアイテム

(最後に)
私自身がアトピー性皮膚炎であることから、肌悩みを持つ方向けの商品を開発しています。

現在は主にレディース中心ですが、もし洋服に困っている方がいましたら、ぜひ気軽に私のSNS宛(山田のTwitter)にご連絡ください。繊維の面から情報も記載しています。


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