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深呼吸で大切なのは吸う?吐く?

 おはようございます。

個人的には、「深呼吸」というと、昔、オーストラリアへ向かう飛行機の中で、何気なく見た映画「深呼吸の必要」が頭をよぎります。

まあ、それは置いておき、「深呼吸って大切だよね?」といった趣旨の話は、一般の方も日ごろされる事と思います。

また、最近では「呼吸が浅くて」といった声を、お客様から聞く事もあります。

この際、呼吸の重要性に意識が向いている訳ですが、「吸う」ことに注目をしているのか?「吐く」ことに注目をしているのか?というと、多く方は「吸う」ことに意識が向いている場合が多いと思います。

もちろん両方大切なのですが、現代の生活と自律神経という観点から考えると、じつは「吐く」ことが大切だったりします。

交感神経と副交感神経

私のnoteの中でも、自律神経のお話は何度か書いておりますが、自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、交感神経は「闘争or逃走反応」に関わり、副交感神経は「摂食or生殖」に関わります。

どちらが良くて、どちらが悪いという訳ではなく、両方がある程度拮抗していることと、状況に応じて、どちらかに適切にスイッチが入ることが大切です。

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例えば、敵を目の前にして交感神経にスイッチが入らなければ、生存が脅かされてしまいます。

逆に食事を摂る時も交感神経にスイッチが入っていては、食べたものを上手く消化吸収することが出来ません。

それではなぜ?息を吐く事が大切か?というと、現代の生活では交感神経にスイッチが入る機会が圧倒的に多いからなんですね!

現代の生活は交感神経のスイッチがいっぱい

例えば、ビジネスパーソンからよく聞かれるのが、「常にスラックの対応に追われている」とか、「休みの日でもずっと連絡が入りっぱなし」など。

メッセンジャーやチャット系のサービスが登場し、浸透するにしたがって、プライベートでも仕事でも、返信までに求められるスピードが圧倒的に早くなりましたよね。

また、昔は会社にパソコンがあって、休みの日はそのパソコンから離れることが出来ましたが、現代では1人1台スマホを持つ様になると、曜日に関わらず連絡が入ります。

また、以前は「移動中くらいは」といった感じで、電車や、新幹線、飛行機などは連絡がとれなくても普通みたいな感じでしたが、最近ではどの様な環境でもWifiが整備され、いつでも、どこでも連絡が取れる様になりました。

そして、スマホやTVのニュースを見れば、暗いニュースに溢れ、近くのスーパーにちょっと買い物に行くのにも、マスクの取り外しに気を使い‥‥‥その様なストレスフルな生活が続く中で、副交感神経の働きが低下し、交感神経の働きが優位になっている人が多数です。

呼吸と肩こりの関係性

リラックスする為には息を吐こう

呼吸と自律神経の働きを考えると、自分の脈拍の変化を見ても分かる様に、息を吐くと、脈は段々とゆっくりになり、息を吸うと、脈は少しずつ速くなります。

これは息を吐く事で副交感神経が活性化し、息を吸う事で交感神経の活性化に繋がります。

その為、日頃の呼吸が浅いなと感じたり、深呼吸をしようかなと思った時は、息を吸うよりも、息を吐く事を意識してみてください。

3秒で吸って、6秒かけてゆっくりと息を吐く

その際、お家であれば以下のアルマジロ呼吸、仕事中などは坐位のベリーリフトを行って頂けると、呼吸に最も大切な筋肉である横隔膜なども活動をし易くなる為、おススメです。

どちらも簡単に行えますので、鼻から3秒で息を吸い、6秒かけてゆっくり息を吐くを行ってみてください。

お風呂上りなどは、睡眠の質の向上にも効果的です!

アルマジロ呼吸

坐位ベリーリフト

のんびりとお試しくださいませ。

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