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意味を知ってからやるのと何となくやるのとの違いとは

日中は暑い日もありますが、朝夜はだいぶ涼しくなってきました。
今年は週末と台風が重なる事が多く、なかなか秋晴れを拝める日も少なく感じます。

三本締めの意味

宴会の席や会社の発表など、イベントの最後によく行われる「三本締め」。
リズムに合わせて手を叩き、最後に力強い一回の拍手で締める。
よくある光景で、自分自身も何度も経験しました。

しかし、三本締めの「やり方」は知っていても、それが「何を意味するのか」は知りませんでした。

「イヨーオ!」というかけ声の後に、「パパパン パパパン パパパン パン」とやや早めのリズムで3回・3回・3回・1回、合計10回手を打つが、手を打つ回数の由来は、3+3+3=9、これを漢数字の「九」と捉え、さらに1、ひとつ点(ヽ)を加えることで「丸」の字になることから、ものごとがすべて丸く収まったということを表している。

また、はじめの「イヨーオ!」というかけ声は、「祝おう」が転じたもので、かけ声も含め「ものごとが無事に終わったことを皆で祝おう、感謝しよう」という意味が込められている。

出典:ことくらべ

こちらは「一本締め」の由来です。
さらに、この「一本締め」を3回行うのが「三本締め」となります。

・東京都にある浅草神社で行われる三社祭において、土師中知、檜前浜成、檜前竹成の3つの神様それぞれに願いや誓いをすることから3セットになったという説。
・1セット目は主催者に、2セット目は来賓に、3セット目は企画・開催されたものごとそのものに対して、もしくは、その場に参加できなかった人に対して感謝を伝えるという説。
・三は割ることのできない縁起の良い吉数であり、ごひいきとの関係が壊れることなく今後も続くように、また、取引先の商売繁盛がこれからも続くようにとの願いを込めているという説。
・歌舞伎や落語などで三本締めが行われる場合は、1セット目をお客様に、2セット目を主催者に、3セット目を演者に感謝を表すという説。

出典:ことくらべ

3回全てに感謝が込められているのです。

手締めは日本の風習

そもそも日本では、神社での参拝や願い事をする時に、手を叩くという風習があります。
儀式的な意味であったり、想いを込める時に行う事が多いと思います。

そう思うと、祝いの席での最後に参加者との一体感を生み出すのに「手締め」を行う様になったのも納得できる気がします。
祝い事の際の手締めは江戸時代からだそうですが、口承伝統の為、各地域によってやり方は違うそうです。
一般的とされている三本締めは「江戸締め」というそうです。

意味を知ってやるからこそ

意味を知ってから行う三本締めは、自分にとっても感じ方がわりました。
どんな意味があるのか、誰に対しての感謝なのかを意識、三本を行い、最後は丸く収める為の締めの一回。

どんな事であれ、流れや慣習として行うのではなく、
そこにどんな意味が込められているのかを知る事は大切な事だと思います。

自分がやっている事の意味を知る。
その先に、やる事の意義を見出せると思うのです。

皆様もぜひ、日頃やっている事に、どんな意味があるのかを
考えてみてはいかがでしょうか。

ではでは☆

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