京大文系入試突破作戦~共通テスト661点から逆転合格した京大生の戦略~

1、挨拶
 こんにちは、最近TOEICの勉強を始めたとしまです。あと二週間頃で国公立二次試験、受験生の皆さんは今までの自分を信じて、最後まであきらめず頑張ってください。今回は、来年再来年に京大文系学部を受験しようか考えている人向けに、京大文系入試ってどんな方式でどんな問題が出るのかを解説していこうと思います。勉強法や過去問解説は、有料の方で出そうかと考えています。

2、点数割合・配点
 
言わずもがな、京大は国立大なので共通テストも受験しなくてはいけません。今年は私が受けた去年よりは易化したとはいえ、受験生の努力が反映されるような良問ではない印象を個人的には受けましたし、共通テストに左右されたくないから私大を考える人も多いのではないでしょうか。京大は、国公立大の中でも共通テストの割合が東大の次に小さいので、共通テストアンチの方に強くお勧めします。また、数学の割合が文系入試としては高いのが京大の特徴です。以下に各学部の配点を書いておきますが、総人は、理系での出願も可能で、二次選考の際には共通テストは理社の点数しか採用されないので、ご注意ください。(その他の科目も足切りの判断材料になります)

法学部;共通270、国語150、数学150、英語150、地歴100
総人部;共通150、国語150、数学200、英語200、地歴100
文学部;共通250、国語150、数学100、英語150、地歴100
教育部;共通250、国語200、数学150、英語200、地歴100
経済部;共通250、国語150、数学150、英語150、地歴100

3、合格するための目標点・作戦

 上記のように学部によって配点は異なるが、大きくやることが変わるのではない為、ここでは私が受験した法学部を例に挙げて説明する。法学部は、共通テストと二次試験の割合が大体1:2(270:550)である。そして、合格に必要な点数は過去の最低点を考慮すると550/820である。これを目指して勉強する。それでは、各教科の特徴を簡単に挙げながら、目標点について述べていく。

・共通テスト
 センター試験時代、東京一工を目指すなら800点は必須と言われていたが、そんなのは過去の話である。京大受験を考えるのなら二次試験の対策に重点を置く必要があるため、共通テストだけの対策をする時間は困難である。特に、二次試験にないリスニングが苦手という筆者のような人もいるだろう。また、共通テスト模試が鬼のような難易度のものが大半であることを考えると、(もしかしたら本番も)8割ちょい、750点くらいとれば十分だろう。国160/数140/理70/社180/英170で720点なので、これから上振れたらなあというくらいで良い。共通テストは受験生の鬱の要因だが、これに惑わされて何倍も重要な二次試験をおろそかにしないように。筆者は共通テストで国語でパニックになり661点を記録した(小説は12点だった)が現役で逆転合格した。共通テストの失敗は巻き返せるが二次試験の失敗はもう巻き返しできない。
・国語(筆者84/150)
 京大文系国語は全3問で、1,2問目は現代文、3問目は古文という構成である。現代文、古文共にジャンルはバラバラであるため、小説の出題や俳句だけの出題も十分に考えられるので要注意。また、漢文が復活傾向にある。記述量が非常に多く、また自分の脳みそで文章を組み立てる必要のあるヘビーな問題が多い。8割以上を取ることは不可能とも呼ばれるこの科目では、5~6割を目標にしてほしい。大きく稼ぐことは難しいが、準備をしっかりしていれば大爆死の可能性は低い科目であるから、しっかり捨てることなく取り組まねばならない。
・数学(筆者100/150)
 全5問で構成される京大文系は数学で合否が決まるといっても過言ではない。なぜなら京大文系は上述の通り数学の配点割合が非常に高い。国語社会英語が落とさないよう頑張る科目なら、数学は稼ぐために頑張る科目である。数学を稼げる科目にしたら、合格科目はぐっと高まる。京大数学と言えば超難関というイメージがあるかもしれないが、京大数学は東大と比べて難易度は近年は高くなく、基礎をしっかり固めれば6~8割が狙える試験になっている。多少の難易度の増減はあれど、3~4完、6~8割を目標にしてほしい。
・英語(筆者108/150)
 京大英語は1、2問目が500字程度の長文読解、3問目が和文英訳、4問目が自由英作という構成である。どの問題も解くのに時間がかかり、多くの思考を要する難問だが、一定の知識を持っていれば、長文が和訳中心だったり、自由英作が条件英作か典型的なテーマの出題であることから安定はしやすい。150点満点中の100点、約7割を取れるようにしたい。
地歴(筆者65/100)
 地理は短答記述の問題ラッシュ、世界史は一問一答60問と大論述2問、日本史は一問一答70問と大論述2問で構成される。はっきり言って教科書をしっかり勉強して、暗記するとこを暗記して流れを理解していれば問題はない。筆者は日本史しか詳しくは勉強していないが、世界史や地理を受験した友人に聞いても同様の印章らしい。いくら配点が小さいとはいえ、高得点がとりやすい科目であるので、7~8割を目指したい。

4、まとめ
 
このように京大入試についていろいろ語ってきたが、特に伝えたいこととをまとめると、
・とにかく二次試験が勝負
・文系入試だが数学が明暗を分ける
・天才しか解けないような超難問が解けなくても、地道な努力で合格できる

という事である。これから京大を目指したいという人の助けに少しでもなれば幸いである。今後、各教科の詳細な勉強法、おすすめの参考書と使用法、過去問解説について有料記事の方で明日以降紹介しようと思う。そちらの方は超ボリュームで買ってくれた人を絶対に後悔させないモノにするので、ぜひこの記事を読んでくれた人は買っていただければと思う。
 
最後になりますが、2週間後に目指してきた大学を受ける皆さん、1年後2年後に大学受験する皆さん、どちらも心から応援しています。リクエストなどあればコメントいただけると幸いです。自分を信じて頑張れ!!

 


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