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屋外写真展の準備とトークイベントの開催

ここのところ、写真展の準備に追われていました。
セレクトをした写真をキヤノンの大きなプリンターで出力。今回は35点ほど展示をするので、この作業だけで丸二日を要しました。

普段ならこうした作業は外注なので色校正をするだけですが、今回は全て自分でコントロールするのがテーマでした。そこで大活躍してくれたのが、キヤノン純正のソフトウェア「Professional Print & Layout」です。

これまでも、LightroomやPhotoshopを使って出力してきたのですが、多少の苦労があったのも事実です。ところが、もうほとんどこのソフトで悩みが無くなったと言ってもいい。開発してくれた人に心から感謝です。むしろ、このソフトを使っても上手くいかない場合は、RAW現像やデータそのものを見直すべきだと思えるほどです。

今回の展示では、これらを全て屋外に設置します。なぜ屋外なのかについては別のnoteで詳しく書いていますので、そちらも合わせてご覧いただくとして、少しだけここでも触れておきます。

美瑛に移住して10年が過ぎ、風景の見え方に変化が生まれてきました。毎日庭から山を見て、日々風を感じ、少しずつですが絶え間なく変わり続けていく自然の姿を見ていると、それらを写真に撮ることの意味を突きつけられるような気がしたのです。この場所が好きで好きでたまらないし、その気持ちは未だに変わらないけれど、少しだけ思考が変化したことも確か。時々、飽きたの?と聞かれることもありますが、飽きるどころか新しい興味が深まるばかりです。それが成長と言えるのかどうかはわかりませんが、次の目標を持ってしまった以上、歩みを進めたくなる性格なので、こればかりはどうしようもありません。どうかお付き合いいただけると嬉しいです。

前田景さんデザインのポスター

今回の展示は、そんな思考の変化を、美瑛の森の中でやってみようという試みです。まずは初めの第一歩。現在取り組んでいるシリーズへ繋がる何かを、この展示で得たいと思います。つまり、今回の展示は完成形でもなんでもありません。僕の成長過程を、森の中で見届けてください。

そして、北海道で写真を見せる、ということをしばらく続けてみようと思っています。そんな思いを語る場として、会期中の9月23日に屋外でトーク&ウォークを開催することにしました。こちらも併せてよろしくお願いします。


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