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インバウンド需要高でも全国都市別GDPだけで見ると10位にもランクインしない京都に足りないモノ

 GWが明け世間は通常運転に戻りつつある。本当にあの期間だけ移動する呑気な人たちには毎年驚かされる。新幹線や飛行機など公共交通機関はそういう人たちのために作られていないので、大混雑して遅延も発生したりする。いい加減に有給をとって他の日に休んだり、今はオンラインの時代なのでど平日に海外や国内の観光地に行って仕事をしてほしい。

 そんなGW京都も日本人観光客がかなり増えていた。そのおかげでオープン1ヶ月目から予約数も徐々に増えGWは忙しかった。しかし、政府が作ったこの経済的連休政策は、毎年GW前後に皺寄せが入る。GW直前と直後は日本人皆無という状況を生み出すのだ。

 現に京都の中心部にオープンしたMATTもこの1週間は凌ぎどきである。GW明けの日本人、それと並行して桜のシーズンに比べるとおちついた外国人、なかなか観光地だけの京都は厳しいシーズンではある。

 しかし、これが東京や大阪の繁華街になると全然違うらしい。同じ飲食店オーナーをしている先輩経営者さんに聞いたところ、新宿はコロナなどのパンデミックが起きない限り夜も眠らないし波もそんなにないと言う。なるほどなぁと思った。

 実際にグローバル調査では夜間の光の量とGDPは相関関係にあると言われている。日本では東京新宿区が1番夜間光量が多いらしい。そしてそれに続くのが大阪市中央区。これから読み取れるのは、やはり経済を大きくまわすのは夜の街だと言うことだ。

 そう考えると、観光地だけど夜の引きが早い京都がGDPランキング10位にもランクインしないことは納得できる。いくら昼間観光で賑わっても夜早く帰られてしまうと経済はあまり活発化しないのだ。そこでそんな歴史的都市京都によく似た良い例がある。

 それは、北京である。古くから栄えた都北京は万里の長城や天安門広場など歴史的建造物を一眼おさめようと国内外から多くの観光客が集まる観光地としても注目されている。しかし、京都と大きく異なるのは歴史的建造物と都市部を乖離させているところである。北京では中心部を都市開発にあて、万里の長城などと距離をとった。

 そうする事で昼間観光に行った観光客は夜に中心部にとったホテル近辺で遊ぶことができるのだ。それでいくと京都ではもっと京都駅周辺を盛り上げるべきだ。四条、東山、嵐山などに昼間観光に行った人たちが夜遊ぶ場所が全くと言っていいほどない。店は満遍なく22時には閉まる。京都駅の新宿化を推し進めるべきだ。

 とそんな事を言っていると景観保護はどうなる?と言われる気がするが、もうすでに京都駅近辺はJRによる都市開発によって景観条例はほかの地区より緩和されカラオケやスナックなどの看板も大きく掲載もされている。しかし、これと言ってきれいなビルも建っていなければ経済が回るナイトクラブやスタンディングバー的なプレイスも皆無だ。要は中途半端なのだ。

 こう言うことも踏まえて今後いろんな策を練っていきたい。

 

 

 

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