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こんな地方支援もあります。地方の埋蔵良品を売れる商材にする仕組みとは?

私が好きなお店です。ショッピングモールに、和系素材の店があるとホットします。たぶん事業企画した方も、中高年で自分の気持ちから事業企画をする【イワイ造語の2C化※下段参照】だと感じました。

【売れる仕組み:他社分析➝ターゲットの明確化➝商材集めとブラッシュアップ➝自社店舗で販売】

がっちりマンデーから学ぶ!真似る!2018年11月4日放送
ショッピングモール「だけ」でよく見るお店!その①
モールに66店舗!和の食材を取り揃えた「久世福商店」
https://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/2018/1104.html#b1"

<成功のポイント/工夫>
1)ニーズの発見/競合観察
・ショッピングモールに、和食材が不足していることに気付き、チャンスを感じた。
2)商材原石の発見
・地方にいいものがたくさんあるが、全国への販売方法が解らないメーカーが多いことに気付いた。
3)売れる商品化のノウハウ構築
・久世福商店の作戦は、隠れた原石商材を見つけて、売れる商品化を支援
・販促策:買う気にさせるネーミングやパッケージを工夫
・販売は、ショッピングモールに多く出店している久世福商店自身の店舗で責任を持って販売する
・商品パッケージに、商品特長を記載。店内POPは控えめにしてやや高級感を演出。
4)バイヤー育成
・商品づくりで一番大事な役目になる地方の隠れた名品を見つけ出す「バイヤー」を育てた。

<成果>
・年間売上は、約47億円!

<岩井コメント>
◆久世福商店は、私のお気に入りの店です。最初は値段が高めなのでギフト中心でしたが、未知の味との出会いでお気に入りになりました。また、テレビ番組を観て、より一層好きになりました。
◆生産者のストーリーを知ることの大切さを自分の経験から感じました。
近年、農業の6次化(農産物生産者が、自社工場で加工生産、自社で販売機能まで一気通貫で持つこと)が必要であると官公庁の施策として叫ばれていますが、その先進事例が、サンクゼール社です。
なんと、今から30年も前の1987年に、長野県上水内郡三水村(現・飯綱町)に本社を設立。ワイン畑や工場を備え、全国各地に直営店を構えることで、原料生産から製造、販売まで一貫するSPA(製造小売)体制を確立しています。

当事例の「久世福商店」が設立されたきっかけは、創業者曰く「海外出張先で日本の食文化について尋ねられることが増えてきた。年齢的に、日本人として伝統文化に関心を持つようになっていたこともあり、改めて日本の食文化を掘り起こしてみようと思いました」とのこと。
調べてみて、「久世福商店」は、サンクゼール社の新規事業として発足したことが分かり、より一層興味を持つことができました。
同じ食品業界ではありますが、サンクゼール社のジャムやワインとは全く異なる「和の食品」であり、また、製造は、地方のメーカーとのタイアップなど、サンクゼール社内風土との葛藤が相当あったと予想されます。
それでも、事業に成功した原動力は、久世創業者の「日本の食文化を掘り起こしてみよう」という「志」があったからこそだと思います。

<専門用語解説>#34でも解説しましたが、岩井造語の「2C化」とは、「Customer(市場・顧客)とCompany(自社/自分)を一体化」したことです。自分の気持ちに合致するサービスや商品を開発することです。
ただし、注意点は、「恋は盲目」にならないことです。

祝い中小企業診断士が解説するテレビメモ術#40 

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