トシバウロン

日本では数少ないアイルランドの太鼓バウロン専門のプレーヤー。他の楽器と波長を合わせグル…

トシバウロン

日本では数少ないアイルランドの太鼓バウロン専門のプレーヤー。他の楽器と波長を合わせグルーヴを作り出すことに長けているが首が曲がりメガネが弾け飛ぶほどダイナミックな動きには賛否両論がある。アイリッシュイベント企画&CDレーベル「TOKYO IRISH COMPANY」を主宰。

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  • トシバウロンの食レポ万歳!

    トシバウロンが各地で出会った料理、食材、そして日々の食事についてレポートします。食いしん坊万歳!

  • トシバウロン自己分析

    トシバウロンによる自己分析。個から普遍へがテーマです。

  • トシバウロン物申す

    トシバウロンが世の中の気になったことについて斬り込みます。

最近の記事

Dr.Capitalの大阪loverは異文化リスペクトのお手本だ!

今年一番ハマった動画はこれだ。 Dr.Capital"大阪lover" この曲はドリカムの名曲らしい。らしい、というのはこの動画を聴くまで知らなかったからだ。 聴いてみて、なんだかツボにハマってしまった。怪しいアメリカ人男性が、怪しいイントネーションの関西弁で、あろうことか日本人女性の切ない恋心を歌っている。 最初は、わー色物!と思って動画を見ていた。だが段々とハマっていってしまった。今では事あるごとに見返している。 キャピさんのメールボイスから、ヒロインの女性の姿

    • 吐くまで呑む夜を幾つ繰り返せるか

      

やってしまった! 人生の汚点をまた増やしてしまった。 

コロナ禍でキャンセルになっていたバンドのツアー。ようやく再開に漕ぎ着けた。一日一日を大切にしたい。そんな思いで企画を練った。 大阪淀屋橋にあるカフェ周。オーナーの稲本さんが素晴らしい人で、このハコに自分のバンドを連れて行きライブをする。その夢が実現した夜。僕は明らかに浮かれていた。 自分の酒量を越えて飲み続け、最後は潰れてしまった。「そろそろ帰るよ」とメンバーに声をかけられ、僕は車の助手席に乗り帰路に着いた。

      • 釣りにハマってアタリ中毒

         先日、友人二人と小浜に釣りに行った。僕は釣り道具を買ったのは昨年で、まだまだ初心者。二人はもう10年近く釣り歴のあるベテランだ。  今回はルアー釣りに挑戦した。シーバス(スズキ)に狙いを定め釣る。ビギナーズラックだろうか、釣り始めて1時間でアタリが来た。最初、針が海藻に引っかかったのかと思った。そのくらいズシっと重かった。これはデカい! 慌てて助けを呼ぶ。タモを持った友人が駆けつけてくれたが、なんと、掬う直前に逃げられてしまった。「60cmはあったね」悔しそうに友人が言う

        • 将棋メシの話〜竜王戦 藤井棋聖×丸山九段〜

          「いや〜、驚きましたね・・・」 「長考に入りましたね」 「これは新手が見られるかもしれませんよ」  将棋解説ではお馴染みのコメントだが、実はこれ、将棋の手についてではない。7/24に行われた竜王戦で、丸山九段が頼んだ昼食についてだった。

 丸山九段と言えば、注文の仕方に特徴がある棋士で有名なのだ。解説の中座真七段は「手は読めます。麻婆豆腐丼の一択ですね」とまで言い切った。丸山九段はカロリー消費理論に基づいて注文内容を決めているとか、なんとか。最近は昼食は麻婆豆腐丼、夜

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          藤井新棋聖誕生によせて〜世間と棋界の温度差〜

           昨日は歴史的な日になった。何をするにしても手がつかないくらい、将棋に見入ってしまった。  藤井聡太七段が最年少、17歳で将棋のタイトルの一つである「棋聖」を獲得したのだ。普段あまり注目されることのない棋界のニュースも、この日ばかりは世間のどのニュースよりも大きく、トップで報道された。価値として高いのだろう。そして世間の耳目も集めやすい。29連勝を達成した時が第一フィーバーとすれば、これは第二フィーバーの始まりだろう。報道を目にした一般人の関心や熱量はこれから高まっていくと

          藤井新棋聖誕生によせて〜世間と棋界の温度差〜

          将棋・第3回Abema TV トーナメント観戦記① 〜今泉健司四段を観て思うこと〜

           将棋の第3回Abeam TV トーナメントが面白い。通常個人戦の将棋にしては珍しく、こちらは団体戦で、しかも棋士が一喜一憂している様が観れる。将棋の観戦にしてはエンターテイメント性が強いのだ。  先週、決勝トーナメント1回戦で負けてしまったが、チーム久保・振り飛車は、このシリーズで応援していたチームだった。他のチームが居飛車戦法が多い中、対策を立てられやすい振り飛車使いだけを敢えて選んだチームであること。そしてチームメンバーのバランスが個性的であること。この二つが魅力だっ

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          棋士の扇子からみる、リズムと思考の関係

           最近は将棋のニュースばかり追いかけている。藤井聡太が強い。最年少タイトル獲得はほぼ間違いないだろう。  色々な記事が強さの秘密に迫っている。それを読み漁るのも日課の一つだ。その中で、最近面白い着眼点を見つけた。短い文章だが引用する。 「藤井七段は閉じたままの扇子を手元でくるくるさせながら読むのがいつものスタイルです」 「詰将棋解答選手権では消しゴムをくるくるさせるながら、猛スピードで難解な問題を解くことで知られています」 引用元〜神童・藤井聡太七段(17)パーフェク

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          最後の晩餐に、それを選びますか?

           よく、最後の晩餐に何を食べたい?と戯れに訊くことがある。訊かれることもある。  正直食べたいものはいっぱいある。そして、それは季節や気候や時間帯によって、毎日変わる。前に食べたものからの連鎖的なイメージでも変わるし、その日の行動内容でも変わる。従って、臨終直前の気分はその時しかわからないから、正確に答えるならば、やはり間際に訊いて欲しい。死に瀕している枕元で、そっと僕に耳打ちしてください。「いま、何を食べたいですか?」と。  死に方も色々あるだろうが、割と食べることを考

          最後の晩餐に、それを選びますか?

          味噌汁の具はナメコがいい

           前回食べ物の話が書けない話を書きました。  書いた後、思いつきました。食べ終わった後、次に食べる前の、中間の時間帯に書けばいいのだと。満腹で食べ物の話を書く意欲に失せている。空腹で食べ物の話を書く気力がない。そういった悩みから解消されます。  ということで今食べ物の話を書いています。ちょうど午前の10時くらいですね。  さて、先日味噌汁にナメコを入れました。味噌汁の具、大抵冷蔵庫にあるものでパパッと作ってしまうんですが、ナメコ美味しいですね。思わず食べて、ハッとして「

          味噌汁の具はナメコがいい

          食べたい!と思う文章が書けない理由

           先日、とあるコンテストに応募しようと書きなぐったエッセイ。不評でした。エッセイのタイトルが良くなかったのかな。それともテーマかな。僕としては面白い遊びかな、と思って書いていたんですが。  どんな話だったかというと、コンテストに応募しようとしていると、「歌詞募集」と「レシピ募集」が同じカテゴリーに入っている。変だな、と思った。でも面白いから、それならレシピになる歌詞を書いちゃえ、とそんなお話でした。まだの人はぜひ読んでみてくださいね。  「コンテストに応募してみよう」

          食べたい!と思う文章が書けない理由

          コンテストに応募してみよう

           私の目下の興味は音楽と食だ。どちらも感性を刺激する、という点では共通している。ミュージシャンはおしなべて食べるのが好きだし、料理人たちは音楽を聴くのが好きだ。と、言ってしまうと大きすぎる物語だが、傾向として、感覚を使わざるを得ない、というのは共通している。  私はこの興味のある分野二つに関して、現在執筆を進めている。せっかくだし、何か書いたものをどこかに送ってみようかな、と思い「登竜門」というコンテストまとめサイトを調べてみた。ページのカテゴリー欄には下記項目が並んでいた

          コンテストに応募してみよう

          歯を磨くタイミングに迷う

           40年以上生きてきても、まだ安定しない生活習慣がある。歯磨きだ。  朝起きてすぐ、私はシャワーを浴びることにしている。熱いお湯を体に浴びて、そこで目を覚ます。体が起きたら、次は朝食だ。そこで、ハタっと迷う。  朝食を食べる前に磨くべきか、後にするべきか。  その日、ちょっと口が臭いなあと思っていたら、すぐに歯磨きをする。ただ、大抵は朝食を食べた後だ。理由は、歯を磨いた後に食事を取るのはなんだか矛盾している気がするからだ。  そのことを僕より一回り以上も年下の友達、那

          歯を磨くタイミングに迷う

          ダジャレが楽しい

           現在42歳。  加齢のためだろう。最近ダジャレをつい口にしてしまう。よく人に指摘される。こんなにダジャレを口にしてたっけと。  自覚はある。前頭葉のブレーキがかからなくなっているのだ。側頭連合野は活性化し、連想記憶の能力は高まっているから、厄介だ。  思いついた後、言った後に達成感を感じる。ダジャレを口走った後、脳のどこかが光ってるのは快楽を感じている証拠、と言う趣旨の実験をテレビで見て、心底恥ずかしくなった。きっと私の脳も赤々と光っているのだろう。逆に誰かがダジャレ

          ダジャレが楽しい

          炊飯器を食べられた話

           私はホラーは苦手だ。ホラー映画も苦手だし、怖いシーンは顔を手で覆ってしまう。それでも、指の間は少し開けて、つい覗いてしまうのだが。  これは私の身に起きたホラーな話。そして、あなたの身にも起きるかもしれない話である。指を開けて、こっそり覗いてみてほしい。 * * *  私はツアーミュージシャンなので、家を空けることが多い。1ヶ月に1週間しか家にいない、ということもザラだ。これは、そんな私の生活スタイルが招いた恐ろしい失敗談だ。私はそれ以降、炊飯器を買わず、土鍋生活をし

          炊飯器を食べられた話

          鍵盤奏者になった話

           私はミステリーが好きだ。ミステリー小説を愛読しているというほどではないが、 「不思議な話があってね」 と前置きされると、首を突っ込んでしまう。これは、そんな私におきた不思議な話だ。  2017年8月。私はバンドのメンバーと共に北海道をツアーしていた。憧れだったライジング・サン・ロックフェスティバルに参加することができた。その日は生憎の大雨で、会場中も水浸し。石狩湾新港の埠頭一帯はひどく泥濘んでいた。ところどころ小さな川のようなものもできていて、移動するのも一苦労だった

          鍵盤奏者になった話

          外国人に日本食を勧めるという趣味

          趣味はなんですか?と訊かれた時、漫画を読むこと、料理を作ることと答えていた。将棋を観ること、もそうかもしれない。ただここ最近、これが自分の一番の趣味だな、と自覚したことがある。 それは、外国から友達が来た時に、日本の料理をお勧めすること。 1〜2年に一度は外国人ミュージシャンの日本ツアーをブッキングするから、業務の一環と言えるかもしれない。 しかし正直、自分がブッキングする、しないを問わず、彼らを自分の好きな日本食の世界に誘うのは、何より楽しいことなのだ。だから仕事に関

          外国人に日本食を勧めるという趣味