マガジンのカバー画像

娯楽映画研究所通信

686
娯楽映画研究所からのお知らせをまとめました。
運営しているクリエイター

#渥美清

歌子との再会〜『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』(1974年8月3日・松竹・山田洋次)

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト・近藤こうじ  昭和四十九(一九七四)年、ぼくは…

長旅をしてきた人には・・・ 第12作『男はつらいよ 私の寅さん』(1973年・山田洋次…

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト:近藤こうじ 『私の寅さん』は、これまでのパター…

寅とリリー、二人の渡り鳥〜『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』(1973年8月4日・松竹・…

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト・近藤こうじ  浅丘ルリ子さん演じる、放浪の歌姫…

寅ちゃんとなら〜『男はつらいよ 寅次郎夢枕』(1972年12月29日・松竹・山田洋次)

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト・近藤こうじ  この『寅次郎夢枕』は、公開日の昭…

六十年代青春スターの共演『男はつらいよ 柴又慕情』(1972年8月5日・松竹・山田洋…

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト・近藤こうじ 2023年5月27日(土)「土曜は寅さん…

第八作『寅次郎恋歌』の背景 『男はつらいよ 寅次郎恋歌』(1971年12月29日・松竹大…

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト・近藤こうじ  一九七〇年代はじめ「男はつらいよ…

人情喜劇から人間ドラマへ 『男はつらいよ 奮闘篇』(1971年4月28日・松竹・山田洋次)

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト・近藤こうじ  先日、最も多く観ている『男はつらいよ』は何だろうという話になりました。ぼくはオールタイムでは、第七作『奮闘篇』がダントツです。その理由はいろいろありますが、やはり、無垢な魂を持つマドンナ、太田花子(榊原るみさん)への、寅さんはじめ、さくら、博、おいちゃん、おばちゃんたちの暖かな眼差しに尽きます。みんなが花子の幸せを想います。理屈でも理想でもなく、それぞれの間尺で、自分の出来ることを考える姿に、心動かされるからです。

故郷は遠きにありて…『男はつらいよ 純情篇』(1971年1月15日・松竹大船・山田洋次)

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト・近藤こうじ  シリーズ最終作として第五作『望郷…

山田洋次監督の「覚悟」『男はつらいよ 望郷篇』(1970年8月25日・松竹大船・山田洋…

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト・近藤こうじ  ぼくは衛星劇場でインタビュー番組…

テレビ版の雰囲気が味わえる『新・男はつらいよ』(1970年2月27日・松竹大船・小林俊…

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト・近藤こうじ  「人類の進歩と調和」をテーマに大…

重喜劇と寅さんの背景 『男はつらいよ フーテンの寅』(1970年1月15日・松竹・森崎東…

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト・近藤こうじ 「人類の進歩と調和」の日本万国博覧…

あゝ幻の「おかしな奴」 三遊亭歌笑

 「破壊された顔の所有者」のフレーズで、戦中、戦後、強烈なインパクトで一世を風靡した落語…

伯父さんはどうしているのだろう『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』(…

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト・近藤こうじ  平成八(一九九六)年八月四日、ぼ…

ご苦労さまでした。お幸せに!『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(1995年・松竹・山田洋次)

文・佐藤利明(娯楽映画研究家) イラスト・近藤こうじ  映画の原稿を書くようになってからも、「男はつらいよ」は映画館で観てきました。上野松竹や銀座松竹で、満員のお客さんの熱気のなかで、寅さんの姿を見るのが、子供の頃からの楽しみでした。ただ一度だけ、当時、松竹本社の地下にあった試写室で観たのが、第四十八作『寅次郎紅の花』でした。平成七(一九九五)年十二月二十日、公開三日前のことでした。「男はつらいよ」は、いつも完成が公開ギリギリとなり、マスコミ向けの試写も数日前というのが常で