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「めんどくさい」の正体を考える

先日、日々のZettelkastenへの記録の中で、「めんどくさい」という感覚を大真面目に考えるタイミングがありました。
私は日常生活でさまざまな事柄について「めんどくさい」と感じることがあります。
ストレングスファインダーの結果も実行力が軒並み下位なので、そもそも何かを実行することに向いてないんだと思います…。

しかし、「めんどくさい」というのはどういう理屈で起こり、脳はなにをしているのか?がわかれば、それが起きにくい環境を用意してあげることができそうです。

このnoteの概要
・「めんどくさい」時は脳に余裕がある仮説
・脳に負荷をかけ、「めんどくさい」を解消

脳に負荷をかけると「めんどくさい」がなくなる

めんどくささを解消するためには、脳に負荷をかけることが効果的だという実験結果があるそうです。
具体的には、目をつぶって片足立ちになり、声に出して数を数えるとめんどくさいという気持ちが起こらないらしいです。
これは、脳の中のバランスをとる部分と、数を数える部分、発声する部分を全力で使うことになり、めんどくさいと考える余裕がなくなるのはないかということでした。

そう、めんどくさい、というのは実は脳の余裕があるから生まれるらしいのです。
確かにもうすぐにでも逃げないと死ぬ、みたいな野性的な状況でめんどくさいと考えているような生物は生き残ってないですよね。

めんどくささは脳の妄想から生まれる

別の話で、「めんどくささは10秒やるだけで消えてしまう」という事も言われています。
これも先ほどの実験と同様であるとすれば、作業中は脳が活発に動くことで、余裕がなくなり、めんどくささがなくなるのではないか?という仮説が立ちます。

つまり、「めんどくさい」とは、脳が生み出した妄想であり、脳に余裕がある時だけ生まれるのではないか?ということです。

そうなると、脳を余裕がない状態に追い込めば、めんどくさいと感じることないのではないかという話になります。
そういえば、締め切りに追われるような状態や、二日酔いのときなんかはツライ、だるいとは思ってもで「めんどくさい」と思うことは、あまりないかもしれません。
(作業効率はがた落ちですが)

めんどくささを感じないためのコツを考える

この仮説をもとに、どうしたら「めんどくさい」を感じないでいられるのか、作戦を立ててみましょう。

1つ目 タスクの難易度調整

タスクを脳にとってちょうどいい難易度にする作戦です。 
つねに難易度調整を行い、脳が丁度働きやすい難易度にすることで、余計な事を考える隙をなくすのです。

タスク管理で難易度調整というと、難しいものをブレイクダウンして、実行可能なレベルに書き下すということがよく言われます。
おそらく難しすぎると、次に取り組むべきことが見えず、脳が作業を始める前に考え事をしだします。
この「考え事」=思考する余白が、めんどくさいを感じる原因になりそうなので、これは良くないですね。

簡単すぎるタスクを難しくする

では、簡単すぎるタスクの場合はどうでしょう。
私は費用精算みたいなデータ転記作業がものすごく苦手で、全く手につかないことがかなりあります。
また、大学で理系の研究室にいたときも単純作業がものすごく苦手でした。

こういう時に何をするかというと、大学時代はラジオを聴きながら作業をしていました。
今考えると、最初に紹介した研究のように、聴覚情報の処理と、内容の理解に脳のリソースを割くため、目の前の単純作業にめんどくさいを考える余裕がなくなっていたんだと思います。

これは、言い換えると単純作業の難易度が上がったということです。
ラジオを聴くという別タスクと単純作業を同時並行することで、作業に裂けるリソースが減り、いわゆる縛りプレイをしていたということです。

このような、簡単すぎるタスクを少し難しくするという難易度調整は見逃されがちな気がします。

2つ目 質問形式にする

タスクを質問形式にするというのも効果があるらしいです。
このタスクをどうやってやるか?みたいな質問にしておけば、見た瞬間に脳が質問に答えようとして動くそうです。
人間は特に社会性のある生き物ですし、周囲とのコミュニケーションをしていない個体は危険について知る機会が減り、生き残ってこれなかった可能性があります。
今生き残っている人類の脳はコミュニケーションを重要事項として認識しているかもしれないですね。

つまり、コミュニケーションの形を取ることで、脳が勝手に動こうとしてくれているため、余計な思考が入り込むことがなくなるということかもしれません。

そういえば、一人で考えていた時は出なかったアイディアを、他の人に説明している時に思いつくなんてこともあります。
コミュニケーションは脳の動きを活発にしてくれる可能性は高そうです。

3つ目 とにかく色んなことを脳にさせる

バランスボールを椅子にする、立って仕事をする、音楽を聞きながら、動画を見ながら作業をするというのも、脳の色んな部位を使って余裕をなくそうという作戦だと考えれば説明が付きます。
そう考えると、書きながら(もしくは話しながら)考えると色んなアイディアが出てくるのも、脳が刺激されて〜という効果の他に、脳の余裕をなくすことで脱線させない効果もありそうですね。

まとめ

  • 「めんどくさい」とは、脳が生み出した妄想であり、脳に余裕がある時にのみ生まれる仮説

  • 脳に負荷をかけ、適切な難易度で取り組むことで、「めんどくさい」を解消できそう

めんどくさいときは、とにかく平行作業をしてみようかと思います。



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これからもたまにZettelkastenのまとめみたいなnoteを投稿するので、気になった方はスキとフォローよろしくお願いします!

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