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ダイエット失敗・・・

春の桜が満開の下で永遠の愛を誓うドラマのワンシーンのように、理想的で、完璧な未来が待っていると信じて疑わなかった頃のことです。
ボクは、学生時代から4年間付き合った彼女と結婚。
彼女は、、、、
結婚当初は、 

た「わたし、いつも仕事お疲れ様。わたしもボク君のために毎日おいしいごはん作るね♡」

 たまちゃんは、料理の腕前はピカイチ!毎日、たまちゃんの愛情のこもった、おいしい食事食べれるなんて・・・

これは人生の恒久の幸福を約束されたようなもの。

神様ありがとう。お父さん、お母さんありがとう。人生いろいろあったけどボクは幸せになります。
 
そして、今、ボクが直面している現実は・・・
 

た「今日もあんたの食事なしね。」
 
ボ「(゚Д゚)!!!!」

○ ボクのダイエットの作戦の概要

① 食事をしない。(水かお茶のみ)
② 運動をする。(毎日5km~10km)
③ 目標体重達成(60Kg)まで続ける。

○ 1日目の成果
  ダイエット開始体重 72.0kg
  体重 71.0Kg(△1.0Kg)
  体調  良好(空腹感なし)
  食事  夕 食お茶、水
  運動  なし
 ※1日目の夕からのスタートなので昼は、外食でハンバーグ食べてます。

○ 2日目の成果
  体重  70.0Kg(△1.0Kg)
       体調  良好(空腹感強め)
  食事  朝 コーヒー 昼 なし 夜 なし
  運動  腹筋    50回 
      背筋    50回
      腕立伏   50回
      ジョギング 5km


ダイエット2日目にして、さすがにおなかがすいた。

ボクの空腹は、麦茶やコーヒーではごまかせないところまで来ていた。

ボクの計算は、あまい部分があった。


というのも、2日で体重が2kg痩せたら、たまちゃんにも一定の評価を得

てサラダやチーズであれば食ていいよと、軽いダイエット食を食べることを

許してくれるだろうという甘い思い込みがあった。


たまちゃんとて人の子、同じ体温、同じ赤い血が流れているのだ。

ボクは、自分の健康のためにも、たまちゃんに夕食を少し食べたい旨を伝えた。

た「あ?だからなしだって」

た「あんた、自分で言ってたこともう忘れたの?」

た「ほんと口だけなんだから」


ボ「(゚Д゚)!!!!」


たまちゃんの言っていることは一理あるが、正気か?

目標の体重まであと10kg(目標は60kg)ある。

今のペースでいっても後10日はかかるぞ!!

体重の見積もり

死んじゃうよ

ボ「(゚Д゚)!!!!」

ただ、ボクも日本陸軍の魂を引き継ぐ軍人だ。

とりあえず、今日は我慢するとしよう。


ダイエット中の葛藤

そして、たまちゃんは、自分の分だけ食事を作りたべた。

ボ「(゚Д゚)!!!!」

この状況のボクに対し、自分だけ生姜焼きを食べるだと!!

これは、人道上の罪ってやつに該当するのではあるまいか?

ボクは、空腹を紛らわすために床についた。


ダイエットを始めて3日目の朝がやってきた。

夕食を食べないと、空腹のせいなのか、朝すぐに起きれるようになった。

思いの外、目覚めもよければ、体調もいい。昨晩、空腹ではあったが、

その空腹感は、嘘だったかのように全くといっていいほどない。

そして、ボクは前日の夕食を抜いたことをで、体重が痩せていることに期待


をして体重計にのった。


体重計測

昨日、頑張ったんだ、体重よ痩せていてくれよ!!!ボ「♪(-ω-*)/♪」



・・・・
   チラッ  ボ「♪(-ω・*)/♪」



68.9kgボ「♪(^ω^*)/♪」


痩せている♪♪♪


ボ「たまちゃん、また痩せたよ!!」

ボクは、寝ているタマちゃんに伝えた。

た「あっそ、よかったわね」

た「私のおかげよ。感謝しなさい」

ボ「(゚Д゚)!!!!」

ボクは、昨晩のたまちゃんの夕食の皿をかたづけて、朝の掃除、ゴミ出しと洗濯、たまちゃんの食事の準備をした後、ゴミ出しをして職場に向かった。


 今日も職場で、

部下の「コマンドー」、「微笑みデブ」に自分がにも食べていないことを

武勇伝としてかたり、部下にマウントを取りつつ課業前の運動を開始。


コマンドー「ボクさん、まじ、ぱねぇすね」

コマンドー「このままいけば、運動もしてるから今月20kg減も夢じゃない
     ですね」

ボ「笑、それはむりだろ。死んじゃうよ」
ボ(どういう計算してるんだよ)
ボ(コマンドーは脳みそ筋肉なところがあるからな)

微笑みデブ「断食なんて絶対身体に悪いからやめた方がいいですよ」

ボ「そうかなぁ、でも、痩せて言っているし、調子はいいよ」

ボ「微笑みデブは、運動も大事だけど食事も考えた方がいいかもよ」
ボ(ぶひぶひうるせぇぞ。だからお前はデブなんだよ。)

○ 本日のトレーニングメニュー

腹 筋   50回 

背 筋   50回 

腕立て伏せ 50回 

ジョギング5km

体重が軽くなったから、腕立て、腹筋、背筋は以前よりできるようになった気がする。

ダイエットを始めて、いいことずくしだなぁ。


そんな私の身体に異変が起きたのはジョギングをしていたときだった。


ジョギングは、みな足の速さが違うので、

5km(1キロ周回コース5周)も走るとなるとはじめは

一緒にはしっていても

コマンドー ぶっちぎり先頭

ボク   中盤

微笑みデブ  ぶっちぎり最後尾(周回遅れ)

の構図となる。

しかし、今日はちがった。

ボクが走っている最中に、

身体が動かない。弾んではいるが、前に進んでいない?

ボクは、急に走るのがしんどくなって歩いてしまった。

この感覚は、疲れたというより、エネルギーが切れたという感じだ。

しかも、歩くのも早く歩けない・・・

ボクは、周回差でコマンドーに追いつかれた。


エネルギー切れ


コマンドー「ボクさんどうしたんですか?」

コマンドー「筋肉がNoと叫んだら、ボクはイエスと答える」

コマンドー「ファイトです」


コマンドー

そういって、駆け抜けていった。

ボ「ありがとう」
ボ(コマンドー、お前はいいやつだが・・・)


微笑みデブ「ボクさん、大丈夫ですか」

微笑みデブ「肩貸すんで、一緒に事務所に戻りましょう」

ボ「ありがとう。助かるよ」


微笑みデブ


ボ(微笑みデブは、走らなくてよい口実ができたから)

ボ(いかんいかん。ボクとしたことが、部下達に変な邪推をしている)

ボ(これも、断食の成果、家庭でのストレスのせいなのか・・・)




ボクはとりあえず、事務所にもどり、身体がエネルギー切れを起こしている

ような気がすることを二人に伝えた。

コマンドー「それは、食事のせいかもしれませんね」


コマンドー「一生懸命トレーニングするだけではダメだ。必要なのは賢くトレーニングすること!!」(アーノルド・シュアルツネッガー)」

コマンドー「しっかり、栄養のあるもの食べましょう」


微笑みデブ「そうですよ。とりあえず、ボクのドーナッツ上げますから」


ボ((゚Д゚)!!!!)

ボ(なんで、いつも事務所におやつをおいているんだよ)

ボ(しかし、ここに来て、挫折するのか?)

ボ(いや、ここは、折れるしかない、背に腹は代えられない)

ボ(健康に支障を来している気がする)

ボ(しかし、あのお方は許してくれるだろうか?)

ボクのアタマからは、ダイエットを中断するいいわけが止めどなくわき出てくる。

エネルギー切れで後が引けないボクの脳が防衛本能で火事場の馬鹿力をだしているのだろう。

ボクはとりあえず、

エネルギーが切れていたので、ドーナッツとか、お菓子のたぐいは避けて

コンビニでツナマヨおにぎり×2、唐揚げ(ホットスナック)×1、
エナジードリンク(モンスター(緑))

を購入して、食べた。そのとき


ボ((゚Д゚)!!!!)


おいしい!!!

「空腹は最大の調味料である」とはよく言われるが、身体に塩分、脳に糖分が

しみてくる。ボクの身体が渇望していたものが一気に身体に入ってきて、

その快楽とにびっくりしてはいるが、ものすごくおいしかった。

ボクは、速やかに食すると、全身にエネルギーが補充されたことを感じた。



ボ(ふぅ~、水かお茶だけで過ごす作戦が瓦解してしまった。)

ボ(今回は、しかたなかった。)


体重測定


ボクは、罪悪感を持ちながら、家に帰り、体重計に乗った。ボ「♪(-ω-*)/♪」



・・・・
   チラッ  ボ「♪(-ω・*)/♪」



70.5kg    ボ「(゚Д゚)!!!!」


          ボ「(゚Д゚)!!!!」


朝より増えている・・・・だと

なぜだ?なぜだ?なぜだ?なぜだ?

昼に食べたもの達は1kgもないはずだろ!?

重さでいったらせいぜい400gくらいじゃぁないのか?


朝、68.9kgに400gの食事をしたら、69.3くらいになるはず

運動だってしたんだぞ!

ありえない、俺の身体(うつわ)は、質量保存の法則に反しているのか?


ボクは、水分のこと考慮していなかった。

体重は、水分に大きく依存する。

朝のボクの体重は、水分が抜けた状態

今のボクの体重は、水分と食事が入った状態

一番空っぽの軽い身体と、一番詰まった身体(水分補給は十分している)は

簡単に1kgくらいの差はでるものなのだ。


○ 3日目夕の成果
  体重  70.5Kg(△1.1Kg)
       体調  普通(空腹感強め)
  食事  朝 コーヒー 昼 
        ツナマヨおにぎり×2、
        唐揚げ(ほっとスナック)
        モンスター(緑)

  運動  腹筋    50回 
      背筋    50回
      腕立伏   50回
      ジョギング 5km(途中棄権)
  ※ この日の朝の体重は68.2kg

た「おかえりなさい」

た「どう?今日も、体重へった?」

ボクは、自分の無能を呪うまもなく、絶望の淵に立つこととなった・・・。


絶望的状況


人間の価値は、絶望的な敗北に直面していかにふるまうかにかかっている

             (ヘミングウェイ)













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