マガジンのカバー画像

写真という名のテクスト(写真作品制作記録簿)

41
作家 a.k.a. 無職。写真を撮っていますが、クライアントワークも、コミッションワークもしておりません。写真作家とでもいうのでしょうか、プリントやNFTで作品販売をしています。…
運営しているクリエイター

2020年3月の記事一覧

Subterranean †rhinoceros 2

Subterranean †rhinoceros 2

Subterranean †rhinoceros 2, 2017
95.4×154.5 cm / 37.6 × 60.8 in
Archival Giclee Print

架空の地底世界“Subterranean”の犀。耳の後ろに2本の角のある亜種。この世界で最も明るい地域、地上から太陽光が射す地上との境界線に生息する大型獣。

A rhinoceros who exists in th

もっとみる
Subterranean †rhinoceros

Subterranean †rhinoceros

Subterranean †rhinoceros, 2013
26.5× 80.3 cm / 10.4 × 31.6 in
Archival Giclee Print

架空の地底世界“Subterranean”の犀。胴が長く巨体、体表面には苔類や鉱物が付着してほとんど同化している。
この作品はかの有名な「デューラーの犀」(木版画)へのオマージュとして制作した。まだ見ぬ生物を伝聞とそれを補完す

もっとみる
SPECIMEN †roots

SPECIMEN †roots

SPECIMEN †roots, 2016
21.4×35.6 cm / 8.4 ×14 in
Archival Giclee Print

植物の根。本来地面の下にあって目に触れるものではないこと、あきらかに枯れており、すなわち死骸であることが明白であった。色彩が希薄であることと、そのフォルムのグロテスク紋様の如き様相が誠に美しく、すぐさま「さかしま」のデゼッサントを思い浮かべてほくそ笑んで

もっとみる
SPECIMEN

SPECIMEN

シリーズ 「SPECIMEN」
写真は“機能を剥奪する”
写真に映ったコップは水を貯めることができない。にもかかわらず人々は「本物のコップ」と言う。それは「写真に写った本物のコップ」ではあるけれど、コップがコップとして在る為の要件、機能を尽く欠いているにもかかわらず、それを“本物”と呼ぶ。それが写真の機能であるとの仮説は立たないであろうか。
写真の重要な特徴「そこに写されたものは機能を剥奪され標

もっとみる
BLACK †bird

BLACK †bird

BLACK †bird, 2014
19× 33.3 cm / 7.4 × 13.1 in
Archival Giclee Print

陽射しのなかのモモイロペリカンがとても美しかった。鳥の眼は何故か思慮深さを感じさせられて、いつも魅入ってしまう。動物の中でもとりわけ視覚の発達した生物である彼らの目にはこの世界はどのように写っているのだろう。

This white pelicans,

もっとみる
BLACK †Hemitragus jemlahicus

BLACK †Hemitragus jemlahicus

BLACK †Hemitragus jemlahicus, 2014
33.3× 19 cm /13.1 × 7.4 in
Archival Giclee Print

ヒマラヤタール。亜種はいないとされている準絶滅危惧種。陽光に照らされた孤高の佇まいは限りなく美しいものに思えた。

This image is of a Himalayan Tahr. It is a threatened

もっとみる
何故つくるのか

何故つくるのか

僕は公的には(一応)美術家なんだそうです。一応、というのはそれを名乗るのは確定申告のときだけだから。僕はなんと呼ばれようとあからさまに間違って(弁護士とか漁師とか)いなければなんでも構わない。

レタッチャー、フォトグラファー、DTPオペレーター、ディレクター… 案件と現場によっていろいろな呼び方をされる。それは“肩書”ではなく“役割”で呼ばれているからで、「あぁ、今日はDTPオペレーターの日だ」

もっとみる
BLACK †rhinoceros

BLACK †rhinoceros

BLACK †rhinoceros, 2014
33.3× 19 cm /13.1 × 7.4 in
Archival Giclee Print

洞窟壁画からアルブレヒト・デューラーの犀など、様々に描かれきた大型獣。木漏れ日が織り成す地面の影が美しくこの位置に来るまで辛抱強く待ったが、犀の特異なフォルムが加わり神秘的なまでに美しい影が生まれた。

From cave paintings

もっとみる
BLACK

BLACK

シリーズ「BLACK」
主題と手法の一致を試みた作品群です。モノクロームではなくカラーの“黒”。色を重ね、或は抜くことで“黒”をつくっております。 色に対する認識は器質、文化的背景に大きく影響されている。感覚器官はすなわち身体であり器質の個体差、それに及ぼす環境的要因についての考察を作品にしました。 生物は種によって異なる視覚を持っている。人についても差の大小はあれ個体差(色覚はもちろん身長、視力

もっとみる