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子どもたちとの創作ワークショップから感じた「価値」

僕の住む中津川市で子どもたちの自己表現や想像力を伸ばすイベント活動などをしている「一般社団法人きのねこ」さん主催の創作ワークショップをお手伝いしました。

ワークショップは、子どもたちに着なくなった服などを持ってきてもらい、それらを素材にして色を塗ったり、切ったり貼ったりして「自分だけのふしぎな服や帽子をつくる」というもの。

自分のアイデアやイメージを膨らませて、それを実際に自分で作ってみる。
そういう機会と体験を子どもたちにさせたい!という主催者さんの思いの詰まった活動です。

主催の人から聞いた話ですが、子どもの多くは10歳を超えると社会性が身について、よく言えば社会に適合し、悪く言えば「周りの目を気にする」ようになるそうです。(なんとなく自分の実感にも当てはまる気がします)
そうすると、自由にやってもいいよ、と言われても無意識的に「大人に受けそうなもの」や「恥ずかしくないもの」「ルールに則ったもの」に寄っていってしまうのだそう。
それにとらわれすぎず自分だけの自己表現ができるようになるには、10歳以前の社会性に染まる前に自己表現の機会をたくさん持つことや何かに挑戦すること、体験をたくさんすることが必要。

今回のワークショップは、そうした子どもたちの自己表現の機会を作るべく行われました。

公民館の体育室に大きなブルーシートを広げて絵の具やボンドを並べると、子どもたちは迷いなくペンや筆、ハサミを手に。
そこには大人の指示もなく、こうやらないとダメだよ、というルールもなく。
自分のやりたいよう、書きたいようにしていいよ、と言われると、子どもたちはびっくりするほどの集中力で制作を始めました。

保護者の方とお話した中でも「普段家にいてもなかなかこうやって集中して取り組むことがないので、自分でどんどん手を動かしてくれて嬉しい」というようなお声を聞けました。

終わったあとは作った服や帽子を身に着けて記念撮影。子どもたちはちょっと恥ずかしそうな子もいたけど、とっても楽しそうで、何より誇らしげに見えました。

服や帽子は、元はと言えば着なくなったり捨てる予定だったものたちばかり。
作りだって、ハサミで切られて、ボンドで付けられて特別キレイなわけでもなく、有名な人がデザインしたわけでもない。でも、作った服や帽子、そしてそれを思いきり作ったという体験は、きっと子どもたちにとって価値あるものになったと思います。

これは、「自分で考えて、自分で作った」という体験や主体性が生み出した価値だと思います。
誰かが決めた価値じゃなく、自分の中で、自分が作り出した価値。

だからこそ、自分がその価値を信じて、守ってあげないといけないものなのだと思います。

子どもたちにとって、人から与えられたものじゃなく、自分で価値を作れるんだというきっかけのひとつになれば幸いです😊

ちなみにこのワークショップは、4/22の夜に中津川の桃山公園で行われる「ふしぎのもりのワクワクナイトカーニバル」イベントに向けた事前ワークショップでもありました。

イベントの際には実際に作ったものを着てイベントに参加することができます!

いつもと公園が自分たちの力で新しい不思議な空間になる。そんなコンセプトのイベント、とても楽しみです!
(僕もまたお手伝い予定です)

ではまた。



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