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スタートアップが初めてインターンを採用するとき


インターンシップを採用したきっかけ

Kotonaruでインターン生の採用を検討したのは、検証用プロダクトの設計に入るタイミングでインターンを中心としたサービスを提供するのであれば、自分たちでインターン生を採用して苦労を実感しないとダメだよねという思いからでした。

実際採用をしてみて感じたのは(まだ1ヶ月しか経っていませんが)、インターン生と一緒にスタートアップのビジネスを考えるのはとっても有意義である反面、雇用に伴って付随する業務(雇用契約、社会保険、守秘義務、給与計算、源泉徴収・・・)がとっても大変ということです。

このnoteは初めての記事なので、頑張りすぎないようにほどほどに書きます。


一番初めにしておくこと・・社労士に相談!

共同創業者が「インターン生を採用したい!」と言い出してから実際の募集をかけるまでにしたことは次の3つです。

  • 募集の内容と採用の人数を決める

  • 募集の媒体を決める

  • 社労士の先生に相談する(雇用の手続きなど全くわからないため)

募集の内容は、具体的にインターン生に何をやってもらうかを想定して募集の概要として文字化するというものです。

さて、社労士の先生は有料職業紹介業のライセンス取得の際にお世話になったツテがあったので早速アポイントとって相談しました。

1時間ほど相談しましたが、覚えているのは次の3点です(いろいろ教えてもらってメモもとりましたが、正直似たような言葉が多く何に何の書類が必要までは理解できませんでした)

  • 社会保険などの手続きは必要だが、雇用後で良い(ただし時限はある)

  • 上記で考えている雇用形態だと、3つくらい行政手続きが必要

  • ここに書いてあるから、読んどけ

サラリーマンをやっていてお恥ずかしい話ですが、正直言って健康保険や社会保険などの仕組みなどあまりよくわかっていません。「給料から引かれるもの」という程度しか認識していませんでしたが、とりあえず採用を決めてから相談しても遅くないということがわかったことと、やはり行政手続きが必要になるということ、「何を調べていいかわからない」という状態から「これを調べれば良い」というとっかかりになる記事を教えてもらえたのはとてもありがたかったです。

スタートアップあるあるかもしれませんが、会社として届出すべきものを知らずに違反状態になっていることがあると思います。破りたくて破っているのではなく、単純に知らなかったというものです。ただ、会社経営者として知らなかったらいいだろうではなく、知らないことが多いから餅屋に聞こうという姿勢でいたいものです。

ともかく、社労士の先生に相談したことで採用活動に進んでいいということがわかって募集をかけることにしました。


Kotonaruで行った採用活動

採用にあたっては、募集の概要と人数を決める必要があります。
募集の内容は、具体的にインターン生に何をやってもらうかを想定して募集の概要として文字化するというものです。Kotonaruの代表は「なんか(やってもらうこと)あるって!」というイノシシタイプなので、COOの僕が代表がやりたいことを聞き出して噛み砕きながら、「こういうこと?」と確認して「そうそう!」と代表が言ったことを「じゃあそれを文章にしてみて」とその気にさせます。

他社のインターン募集サイトなどを参考にしながら、「これくらいの情報があれば応募の判断ができるのではないか?」ということで以下7つの項目を準備しました。

【仕事内容】
事業企画など、箇条書き形式で4つほど。実際に従事してもらいたい業務を記載
【勤務形態】
完全リモート(土・日・祝日勤務可能な方)、対面など
就労時間などが決まっている場合は、ある程度記載しましょう。
【雇用形態】
長期インターンシップ(アルバイト)
*雇用ではなく業務委託というセンも検討しましたが、実態と内容が不適合だろうと判断して雇用にしました
【応募資格】
現在在学中の全国の大学生(1−2年生)
どんなインターン生を求めるかによりますね。
【勤務期間】
3か月間(希望により延長も可)
【給与】
時給1,500円
【選考フロー】
オンラインの面接のみ

募集の媒体はinfraインターンWantedlyなど有名どころをみてみましたが、どこもウン万円〜十数万円という価格帯。資金面のアクセルとブレーキを預かっている身としては、いきなりこの費用はちょっと腰が引けて、とりあえずLinkedInで募集を出してみることにしました(もともと個人ユーザーとしてLinkedInを使っていたので、募集出せるんじゃないかな?くらいには知っていました)

結果的には、このLinkedInで十分な応募があり、またとてもフィットする学生と出会えたので他の媒体は使わずに済みました。

また、採用の人数は2名と決めました。複数名のほうがインターン生同士での相談ができて、早く馴染めるのではないかと考えたためです。また、費用面も試算して2名程度であれば問題ないと判断しました。


採用面接

もともと本業のサラリーマンで人事面接の経験があったので、面接活動そのものは特に苦労しませんでした。

一応事前に代表と「こういう流れで進めて、こういうことは聞こうね」と大枠だけ次のように決めていました。

【導入】アイスブレーク〜簡単な自己紹介〜応募動機
【深堀】どんな学生生活か、どんな強みがあるか/発揮できるかなど
【適合】苦労した経験とどう乗り越えたか、インターンで身に付けたいこと
【事務】週に何時間くらい就労可能か

全ての面接がこの型通りに進んだわけではありませんが、共通の比較軸を持っておかないと迷った時に困るので代表が面接をして僕がメモを取る、という流れで大体進めていました。

2名の募集をかけたのですが、結果的には1週間で大体20〜30名の応募をいただきました。実はスパムっぽい応募も一定数ありましたが、基本的に会話が成立しそうな方にはご連絡して面接をさせていただきました。

ちなみにLinkedInで募集をかける場合の注意点ですが、募集は会社として出せますがあくまでLinkedInの個人に紐づくので、募集を投稿した人のところに全てのメッセージが来ますし管理もその人が行うことになります。
僕らはそれを知らずに代表が募集を投稿したので、誰から応募が来たのかなどの管理機能は代表しか使えず、僕はzoomの画面越しに面接するかどうかを見て行ったので若干不便でした。

とはいえ、数万円から数十万円の費用がゼロで済んだので、よかったです。


インターンシップ開始!でも書類整備・行政手続きがあれこれ。。

この記事は初めてのインターン生を採用してから1ヶ月経った2022/01月に書いていますが、実は今でも四苦八苦しています。たぶんまだ知らないことが多いので100%正解ではないと思いますが、初めてインターンを採用するというスタートアップの皆さんはぜひ気をつけてください。

雇用契約書(雇用のときまで)
経済産業省にテンプレがあります
*労働条件通知書はなくてもよい
守秘義務の誓約書(できれば雇用のときまで)
経済産業省にテンプレがあります
労災保険の届出(雇用した月の翌月10日まで)
(うちの雇用内容で必要な保険を社労士に相談しました)
給与所得者の扶養控除等(異動)申告書(なるはや?)

最後の申告書ですが、今回雇用したインターン生が全員他にアルバイトをしており、主たる収入としては弊社以外の勤務先が該当することから、おそらく申告をもらわない、ということだと思います(間違っていたら、教えてください)

一方で、会社として源泉徴収は行い学生には必要に応じて確定申告をしてもらう(主たる勤務先で勤労学生控除の申告をしているが、従たる勤務先の分は源泉徴収されてしまうので、勤労学生控除の範囲内で確定申告をしてもらう)

こちらの行政手続きなどについては、今後必要に応じて加筆していきます!

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