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キャリアを考える先生へ、次の一歩の見つけ方

現職の先生がお声かけくださって、お話しする機会がありました。

キャリアを考える方には参考にしていただける内容だと思うので、文章にまとめてみます。


まずは辞めないで出来る範囲から、自分を「教員だけ」じゃなくしていく。

教員として働きながらも、次のステップを考える方、多いと思います。

ぼんやりと転職を考えている方もいるでしょうし、教員を続けつつも自分を広げたい思いの方もいるでしょうし。

個人的には、この変化の時代へのリスクヘッジとしても、自分の教育観を磨くためにも、「学校教育」以外の場に先生が関わっていくことには賛成です。

まずは辞めないで出来る範囲から。その中で知り合いが増え、可能性が増え、興味が増えてくる。

お金は教員の仕事で稼ぎながら、自分を「教員だけ」じゃなくしていく。

いずれ本格的にキャリアチェンジをしていく時にも、「複業教員」というスタイルはオススメ。安定もチャレンジも両立できます。


今回のご相談内容「初めの一歩が始まらない」

今回お話しくださった先生は、こんな思いをお持ちでした。

・大学院に進学して、発達心理学を学びたい。
・現場と研究を往還しながら深めていきたい。
・いずれは大学生など高い年齢の方に対して教育をしていきたい。
・教員養成をもっとよいものにしたい。

けれど同時に、なかなか大学院に行くことが難しいらしいのです。「発達心理学」という学びたいものがハッキリされているだけに、最初の一歩が遠いことにもどかしさを感じていらっしゃいました。

それでも何か道があるかなと思い、こんなのはどうでしょうとご提案してみたのです。


僕がご提案してみた「次のステップ」

おしゃべりの中で何かヒントが見つかって、可能性が拓けますように。思い浮かんだことをお伝えしてみました。

・TFJの教員養成研修に関わること
Teach For JapanというNPOでは、独自に採用した方に研修を行って、学校現場に2年間派遣する取り組みをされています。
最終イメージである教員養成に直接的に向かう意味でも、この研修に何かお手伝いなどで関わることが出来るのではないか?
(実際にそうした募集があるのかは調べてみないと分からないですが)

・現場の先生とオンライン教育実習、オンライン伴走をすること
教職員サポート、研修として確実にニーズがあるだろうと思います。
リアルタイムで教室の様子を見てフィードバックする、教員経験者に一日の終わりに相談できる、教員を数年間した先生が他のクラスを覗ける…
例えば4月の学級開き、給食や掃除の進め方。僕らは本を読むか我流でしか出来ないのですよね。他の先生は誰もがお忙しいですから。オンラインの時代、「教員養成」の一つの形として絶対に有効。

・NPOにプロボノで携わってみること
教員から軸足をズラしていく上で、NPOは非常にお勧めしやすい場所だと感じています。プロボノとして無料サポーターとして関れるNPOは多いはず。
NPOは明確に定義した社会課題に向かっているので、ご自身の関心事と重なるNPOで活動できればその中で知り合いも経験値も増えていきます。
「教員×何かの分野」として、その時に見えるもの語れるものがあるはず。大学院進学の時なども、面白く目を引く経歴になりそう。

・Twitterなどで「発達心理学 現場 募集」などと調べて出てきたゼミにメッセージして関係を作っていくこと
大学院受験→合格の流れでなくても、ひょっとしたら発達心理学のゼミが現場の先生と提携して研究を進めたいと考えているかもしれません。
Google検索も出来そうですし、見つけた時のやり取りを考えるとTwitterが使いやすそう。そのゼミや教授と継続的に関わっていく未来も生まれるかも。

…と、お話しをしていると、道は色々と見えてきそうだなと感じました。

教員をしながら自分を「教員だけ」じゃなくしていくステップ、けっこう出来ることはありそうです。


自分を「教員だけ」じゃなくしていくステップ

お金を得ることを目的としなければ、案外ハードルは低いと実体験から思います。
(もちろん教員しながらだと基本お金はいただけないですが)

・NPOに関わってみる。
・似たところで、イベントのスタッフや運営に携わってみる。
・オンライン教育実習などは、仲間を集めて小さい規模でやってみる。
・関心が近しい方に、Twitterでメッセージを送ってみる。

などなど…

そして僕は僕で、こうしておしゃべりの中で「次のステップ」をご提案すること、やっぱり得意なんだなと思ったのでした。


いっしょにさがしましょう。僕はその選択肢です。

ということで、もし困っているのならいっしょにさがしましょう。

そもそも今何に関心があるのか分からないなら、きっとおしゃべりしていれば「ひょっとしたらこういうのが好きかもしれませんね」くらいは言えると思います。

Twitterにも書きましたが、僕は「選択肢」でありたいと思うのです。選択肢があれば、少しラクになるから。

我々教員は、がんばっていますから。大丈夫です。

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