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あくまで雷門で語るドラマ《あんどーなつ》

といふことでたまには「Countize
Pad」チャレンジしてみる。
(ここではパソコンで文章構成や
誤脱チェックをすることなく、
アプリ「Countize Pad」のみで
文章構成とチェックを完結させる
チャレンジ、のこと)

お題はやはり松下電器のNational
だったからとりさん(といふか
それは『だだだ』こと『だぁだぁ
だぁ』で云われた時の呼び名。
作曲:三木鶏郎)の明るい
ナショナルが流れた最後の
ナショナル劇場だったドラマ《あん
どーなつ》を中心につらつらと。

なので雲古でもなく、ましてや
634東武タワーでもなくこれでもか、
と雷門を中心とした浅草寺が
映る最後のドラマだったな、
といふ印象。

原作はビッグコミックオリジナル
連載でよく漫画喫茶に行っても
定番であったのだけど、なかなか
手に取れなかったのは原作者が
亡くなって未完のまま全20巻で
完結した、といふもにょる部分が
あるから、ってのもある。
(その分1クールでちゃんと
キリ良く完結させたドラマ版の
方がとっつき易い)

貫地谷しほりと國村隼のダブル
主演で、春風亭小朝がナレーション。
典型的な2ピースを基軸にした
人情噺なので(ベタくさいこぶや
柴田理恵なのはアレなのですが)、
見易く作られたナショナル劇場
らしいドラマに仕立てられていた。

これに「満月堂」の中堅職人役で
尾美としのりが加わり、「満月堂」
パートのシーンは常に安心して
観られたのも大きい。

後の観点で行くと居酒屋「まめ太」の
手伝いで後の夏菜が渡辺夏菜名義で
出ているのもポイントの一つ。

一番このドラマで印象的だったのは
貫地谷しほりが最終的に一人で
こしあんを仕上げていく作業が
しっかり描かれているところ。

あの丁寧で手間のかかる作業を
ちゃんと描いていることで、
北海道はもともとこしあんを尊ぶ
地域ですけど(もともと小豆の
皮が固い品種が多かったので、
ポリフェノール信仰を受けること
なく皮を丁寧に取り除いた
こしあんを好む地域になっている
のかなと)、あの作業を観て
やはり「あんこはこしあんだよな」
と思う為に見返したくなるドラマの一つ。

旅先で買ってよくリピートしたのは
やはりこしあんの滑らかさが味わえる
岡山の「大手まんぢゅう」。
北海道ではマイナーなので、たまに
三越に行けば買えたりするもの、
なのですが。お椀に入れてお湯を
かけると、美味しいおしるこになる
のもポイント高いです。