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ぐるっと遠回りしていろいろ地図も広げてみたけれど。話題が諸々繋がったので、今日は創始者から、ナンシー関を経由しつつ服部昇大のキチまで連綿したヤキソバンと日清やきそばUFOに関してつらつらと並べてみる。

まあでも今宵の気分の一つとしては、ってことで。
中島愛「星空」。

「たまゆら~hitotose~」 第7話 「竹灯りの約束、なので」

https:、ではないので注意する人は、ではありますが。
この話のみの特別EDで使われた曲。
 使われた話は秋の話ですけど、なんかこんな時節柄に
でもたまにスッと聴きたくなりはするもので。

夢の扉を開けたなら
気持ちの向くままに
遠回りもいいね
迷ったら 地図を広げよう



まくらは綺麗ではあるのですが、本題は多少なりとも込み入る感じで。

まあなんとなくでもネタは探しておくものだ。
 ようやくナンシー関がヤキソバンの分析してる話に辿り
着いた、だけどそういやこの御時世でなんかヤキソバンの
話をとくとく説いてたのがそういやあったな。

 で、記憶を掘り起こしつつ至ったところはやはり日ペンの
美子ちゃん6代目(服部昇大)か。
 本編は今の時期なら観られるけど、あそこも公開期間は
わりかし短めだからなぁ。

一応メインページとしてはこっちか。
Season10/9本目 U.F.O.仮面ヤキソバン
怒りのあげ玉ボンバーが該当と。

ひとまずは1-1のページにしといて、あとは検索だ。

感想戦的にはこっち。

まあ普段から濃い目の『邦キチ』なのでますます混沌とは
してくるのだけど、そこは流石のナンシー関分析でビチッと。

 まずマイケル富岡に見られる二枚目の概念の変化。これは
今現在が有史以来最も「二枚目不遇の時代」である、という
状況を踏まえねばならない。
(中略)
今や「端正な顔」は不自由ですらある。
(中略)
 そしてもうひとつは、ここ数年で急激に成長した「一般社会のかぶりものに対する考え方」を挙げねばならない。

ナンシー関「何をいまさら」(角川文庫版,1998.04)p97

で、ビートたけしやとんねるずがかぶりものに対する抵抗感
をより自然なものとして受け止めさせることに成功した、
と基本的には説く。

 そしてこれらの適応と「お約束の図式」をこう提示する
あたりがすごくナンシー関だなと。

「かぶりものをかぶる」ということにまつわる微妙なニュアンスさえ
コンセンサスが成立していると思う。
このニュアンスを書き表すのは難しいが、「シンパシーを
感じている」とでもしておこう。

ナンシー関「何をいまさら」(角川文庫版,1998.04)p98

 これらのシンパシーに破綻がないから、その後も語り継がれるヤキソバン、にもなりうるわけで。


揚げ玉ボンバーも含めて中身をイジり過ぎた日清UFO自体
が「未確認味覚物体」に成り果てているところで、決して
日清UFOに手を伸ばすことはない私は道民、ってヤツでは
ありますが、その後の展開も多かったヤキソバンは日清の
製品の中でも割に語られやすいコンテンツとしてしぶとく
生き残ってはるなー、とは思える次第。



まあついでに「出前一丁」を生み出した日清の跡継ぎ本で日清UFOの
初期の形がどう生み出されたのか、くらいはおさらいしておこう。

「焼そばは皿で食べるもの。うどんはドンブリで食べるもの」
 いろいろ調査した結果、そんな当たり前の結論になった。
日本人の体に染み付いた習性を大切にして、誰もがおいしいと感じる容器の形を選ぼうと言うことになった。

安藤宏基「カップヌードルをぶっつぶせ!」
(中公文庫版,2010.11)p67

なので丸い皿型カップに焼きそばが初期の日清やきそばUFOで、
ドンブリ型のカップにうどんなのが日清どん兵衛きつねになる。

 だから1976年発売なんだっけ。最初にCM起用
されたのは松鶴家千とせ。

ピンクレディーが引き継いだので、この世代で影響
を受けた人は漏れなくUFOのフリが身体に染み付いているワケで。

その後はビクターアーティスト流れでサザンオールスターズも出てたと。

なんか、説明のグダグダに海老名康孝(要するに
こぶ)の声がなんとなくしますが(テレビ探偵団の)。


 ともあれ一億食売れと言われて初年度が約7000
万食だった(当時のジャンルシェアは70パーセント)バケモノ商品の
連綿をひとまずはつらつらと並べてはみました。

 道民にとっては程遠いの一言で一蹴されるカップ
やきそばですけど。

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