スマホゲームの企画・開発段階からマーケティングの専門家(マーケター)を参加させることの重要性とは?
こんにちは
ゲームマーケティングスペシャリストのトロネコです。
20年以上にわたってゲーム業界でマーケティングの仕事をしながら無料でゲームマーケティングが学べるメディア「トロネコのゲームマーケティング大学」を運営しています。
そんなトロネコが20年間のゲーム業界で感じたことは
「ゲームがほぼ完成してからマーケティング担当がアサインされることが多い」という点です。
つまりマーケティングとは、完成したゲームを市場に売り込む仕事である
という認識がここに存在します。
すべてのゲーム会社がこのような状況であるとは断言しませんが、全体からみると、まだまだ多い傾向にあります。
しかし、ゲーム事業を成功させるために断言できることは
「ゲーム開発段階からマーケティングの専門家をチームに組み込まないと、ゲーム事業はうまくいかない」
という点です。
そこで今回は
スマホゲームの企画・開発段階からマーケティングの専門家(マーケター)を参加させることの重要性とは?
というテーマでnoteを書きました。
企画・開発段階からマーケターを参加させることの5つの重要性
①進むべき道を誤らない
いま書いているゲームの企画書の向こう側に
「そのゲームを遊んでくれるユーザーは存在するのか?」
「そのユーザーの数はビジネスとして成立するだけの規模があるのか?」
「スマホゲームなら、それらユーザーは課金をしてくれる可能性があるのか?」
独りよがり、思い込みのゲーム開発ではなく、その先に見込みがあるのか?わかった上でゲームを企画して
それを元に試作品(プロトタイプ版)を作って、本当に市場は存在するのかユーザーテストや市場調査で答え合わせをすることはゲーム事業の成功確率を高める上で非常に重要です。
ゲームマーケティングのプロはここを得意とします。
②事業計画と連携してゲーム内KPIを設計できる
ゲーム事業はボランティア活動ではなく、ビジネスですから会社から与えられた目標売上(=事業計画)を達成する必要があります。
その場合に現在開発中のゲームは事業計画を達成するために
「ユーザー数は獲得できるのか」(DAU=Daily Active Users:1日あたりの固有のプレイユーザー数)
「課金率はどの程度になるのか」(PUR=Paid User Rate:DAUに対する課金ユーザー数)
「課金ユーザーの生涯顧客単価はいくらになるのか」(LTV=Life Time Value:生涯顧客単価)
「これらを達成するためのゲーム内の設計はされているのか」
ゲーム事業の目標に対して現在、開発しているゲーム内容は満たされているのか、満たされていないならどうすればいいのか?
改善しながらゲーム開発を進めていく領域もゲームマーケティングのプロは得意とします。
③ユーザー獲得に必要な機能を実装できる
ゲーム配信後、ユーザー獲得のために様々な施策を行いますが、お金は無限ではありませんので、目標獲得ユーザーを1,000万人とした場合、そのユーザーをすべてお金で獲得するのは困難です。
一般的には1年間で100万人を獲得するゲームアプリがあるとすれば、お金で獲得できる平均的なユーザー数は20万人であり、残りの80万人は自然流入(オーガニック)で獲得する必要があります。
この場合、重要なのはお金で獲得した20万人がただの「1対1の獲得」で終わらず、彼らが新たなユーザーを連れてくる「仕組み」がゲーム内には必要です。
「ユーザー獲得に必要な機能を実装する」
ということは、ゲーム開発段階から、ゲーム内に既存ユーザーが新たなユーザーを連れてくる「仕組み」を実装することにあります。
「仕組み」とうワードを耳にすると多くの人は「友達招待機能」や「インセンティブによるユーザー獲得」をイメージするかもしれません。
しかし、ここで重要なのは
「ひとりではなく、誰かを誘いたくなる、ゲームの基本的な遊び方による自然な感情による仕組み」なのです。
つまり、そのような遊びが開発者の思い込みではなく、適切に実装されているのか?そもそも適切な機能とは何か?
テストを重ねて正解にたどり着くわけですが、実はこの領域もゲームマーケティングのプロは得意としています。
▼様々なユーザー獲得方法がありますが下記の記事の下の方でゲーム内の実装について触れています▼
④ユーザー離脱に繋がる課題を事前に解決できる
スマホゲームアプリは「基本プレイ無料で遊べる」という特性から、インストールした直後からユーザーは辞めていく宿命を持っています。
ユーザーが辞める原因には様々なものが存在します。
これら原因を事前に推測して、それに対するゲーム内、ゲーム外での打ち手を用意することで健全なゲーム事業が可能になります。
多くのケースではユーザー離脱要因に対する打ち手を事前に用意しておらず、スマホゲームが配信された後にゲーム外で打ち手を実行していますが離脱軽減の効果は高くありません。
重要なのはゲーム開発段階からゲーム内で離脱要因を解決できる打ち手を実装しておくことです。
そのためには
「このゲームの離脱要因になりそうなものは何か」
「ターゲットユーザーにとって、その離脱要因はどれほど深刻で、どうすれば軽減できるのか」
「軽減するためのゲーム内の機能や対策は何か」
これらもゲームマーケティングのプロが得意とする領域です。
⑤戦えるゲームアプリの運用計画を設計できる
トロネコは20年以上、ゲーム業界でマーケターとして働いてきましたが、家庭用ゲームとしての経験も豊富です。
「家庭用ゲームは発売日がゴール」とするならば
「スマホゲームアプリは発売日がスタート」になります。
つまりスマホゲームアプリの場合は、どれだけ配信前に事前登録数を積み上げて、配信初日にインストール数を獲得して、瞬間的に売上を獲得してもスタート地点に立ったにすぎません。ゴールはずっと先にあるのです。
そこで重要になるのがゲームアプリの運用計画です。
アプリ配信時には少なくても3ヶ月、できれば6ヶ月分の
ゲーム内の運用計画とそれと連動したゲーム外の施策が決定しており、いま実行されている必要があります。
ゲーム事業を継続していく上で必要なDAUと売上は決まっているわけですから、それを達成するためのプランがゲーム内外で考えられており、打ち手が用意されている状態でゲームアプリのサービスは開始する必要があります。
これらを適切に、かつ戦える状態に仕上げるには
ゲーム開発チームとゲームマーケターの連携がゲームの開発段階からできている必要があります。
連携できていれば、
アプリ配信初動でうまくいかなくても、すぐに打ち手はとれますし
そもそも、うまくいかない確率を下げることができます。
まして、ゲームサービス開始後でゲーム内のコンテンツが不足したり、多くのユーザーが続々と辞めてしまい、それを止めることも、戻すこともできないといった状況は存在しないのです。
まとめ
「ゲームマーケティング」とは「宣伝プロモーションである」という誤解をしていると、なぜゲームの企画開発段階からマーケターが参加しなければならないのか?その理由が理解できません。
そうなるとゲームマーケティングとは、youtuberやインフルエンサー、TVCMやデジタル広告による「ユーザー獲得の手段である」といった意識に染まってしまいがちです。
しかし、ゲーム事業においてゲームの開発フェーズからマーケターが参加することの重要性は極めて高く、これこそがゲーム事業の本質に踏み込んだ真実そのものです。
そして、この真実に気づき初めているゲーム会社も徐々に増えています。
なぜなら、ゲーム事業の成功の80%はゲーム開発段階で決まるからです。
ゲーム配信後、残りの20%を頑張ったとしても、状態を変えられる確率はゼロではないとしても、非常に僅かでありビジネスとしては極めてリスクが高いと言わざるを得ません。
お知らせ
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