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〈2024年10月〉誰かに感想を伝えたい本・マンガまとめ


《本》

朝井リョウ『風と共にゆとりぬ』

朝井リョウのエッセイ。何度も声を出して笑ってしまった。家で読んでてよかった。

読後、「あー面白かった」以外何も心に残らない。「何気ない日常の素晴らしさ」とか、「ほっこりした」とかもない。このエッセイはそこがいい。(※あくまでも個人の感想です)

小説家仲間・柚木麻子さんと共通の知り合いの結婚式で披露した余興、高校を卒業して初めての結婚式場でのバイト、作家業に専念するべく会社を退職したときのエピソード。

私は上の3つでめちゃめちゃ笑った。外で読むときは気をつけてほしい。(誰宛?)

吉本ばなな『TUGUMI』

大学生のときに買ったこの本が実家の部屋の棚にまだあったので、久しぶりに読み返した。つぐみや、つぐみと過ごす海辺の町の美しさは何度読んでも色あせない。

吉本ばななの小説の、風景の描写が大好きだ。
私の心の中にある美しい光景は、自分の目で見たものだけではなくて吉本ばななが小説の中で描いたものが混ざって出来ているのではないかとさえ思う。

 宿の庭には、ていねいに手入れされているたくさんのプランターが並んでいた。窓にはいくつもの明かりが灯り、玄関の方では祭りに行き来する人々のざわめきと下駄の音が続いていた。
「星がきれいね、今日は」
 陽子ちゃんが空を見上げていた。ぼんやりと光る天の川を中心にして、にじむようにくっつきあった星の光が夜空いちめんに散っていた。

吉本ばなな『TUGUMI』p.149

《マンガ》単行本

荒川弘『黄泉のツガイ』(8)

新キャラたちが登場!次の巻でぐっとストーリーが進みそうでわくわく。

《マンガ》Web・アプリ

あやき『絵が上手いヤマシタさん』(読切)

ヤマシタさん、人間関係に関して不器用な感じで描かれているんだけど一所懸命で尊敬する。見習いたい。

暗森透『ケントゥリア』

最近の展開がハラハラドキドキひやひやすぎて、見逃せない。「もうやめてエ……!」「みんな穏やかに幸せに暮らして……涙」と心の中は阿鼻叫喚である。毎話引きも強いし、更新を楽しみにしているマンガの一つ。
絵が個性的で美しい……。

久野田ショウ『目の前の神様』

いま応援したい主人公No.1(私調べ)。
最近だと女子高生ファンのエピソードがとっても良かった!!

田中靖規『ゴーストフィクサーズ』

この作品も物語が進めば進むほどどんどん面白くなっている……!
こんな設定よく思いつくなあ、と毎回感動している。絵も大好き。

宮田大介『最強の詩』

「ラグビーのことはよく分かんないしな……」とこの作品を敬遠していた自分を猛省した。
味方も敵もキャラが濃いけどみんないいやつ(しかも予想外の方向で)でとても良い。
個人的には主人公のチームメイト・基の双子のお兄ちゃんズが好き。あと王道にキヨシがかっこいい。

たまに挟まれる番外編(四コママンガとか短編とか)も毎回「えっこのキャラってそうだったの!?」みたいな驚きがあって楽しい。

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