食べることは生きること
こんにちは、そしてこんばんは。
鳥海 花です。
5回目は食べることについて。
食べることは生きること。
どこかでそんな言葉を聞いたことがある。
どんなに心が落ち込んでいても、唯一食欲がなくならなかったのは私にとっての救いだった。
むしろ飲酒量が増えて過食気味なので、それはそれで問題なのですが…。
食事で旬の物をいただいて、季節を感じる。
私にとって大事な日常のなかの儀式である。
野菜、魚、フルーツ、お茶、日本酒…旬なものは体が喜ぶ気がしてならない。
外食でも、季節のお品書きがあるお店によく通うことにしている。
旬のお野菜とフルーツをふんだんに使ったパスタ屋さん
全て天然の魚しか仕入れない海鮮系の居酒屋さん
見目美しい旬の素材を使ったフレンチ
季節の日本酒を仕入れてくれる居酒屋さん
旬のお紅茶を淹れてくれるカフェ
目で見て、香りを嗅いで、味わって、音を聞いて、食感や舌触りを感じて。
五感をフルに使ってお食事を楽しむ。
このときばかりはどんなにアンテナを張っていても疲れずに、美味しさが増し増しになっていく感覚があって最高に幸せ。
美味しそうに頬張っているからか、たいてい大将が声を掛けてくれる。
さらに季節のオススメ料理を教えてくれたり、彼らのこだわりや想い、この先の旬にや仕入先について。
大将を通じて、たくさんの方々のおかげでこの美味しいお料理が頂けることを知る。
そのお言葉に、増々美味しさと有り難さを噛みしめる。
私も出来る限り美味しさや美しさ、感動したポイントを言葉にして感謝を伝えるようにしている。
このやりとりが、すごく好き。
こだわりポイントを先に感受して、それを伝えるとめちゃくちゃ盛り上がる。
お料理だけではなく、私個人の体調や状況も慮ってくださることも。本当に素敵なお心遣い。
仲良くなったお店は何度も通って、その確かなこだわりと美味しさと美しさに毎回新鮮な驚きと幸せをいただく。
ああ、生きてるなって1番感じる時。
生きてるし、たくさんの命に生かされてるんだなってしみじみと思う。
先日、高熱とヘルペス歯肉口内炎になってしまい2週間ほどゼリー飲料や素うどんしか食べられなかった。
ここ最近で、1番地獄に近かった。
唾を飲み込むのさえ激痛。何も口に含みたくない。
何より、唯一の楽しみでもあった五感を使った食事が、まったく取れないのは本当に苦痛だった。
疲れ切った心身に追い打ちをかけるように、どん底を味わった。
ようやく治った今、一口一口が本当に奇跡のように美味しい。身体に染み渡る。
食べられることは、決して当たり前のことではなかった。突然それが奪われることだってあるのだ。
健康でいること、美味しいと思える心を持つこと。
食べることは生きること。
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