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帰ってきた檀崎竜孔は札幌を救う星になれるか

ついに札幌にこの男が帰ってきた。

オーストラリアブリスベンを熱く燃え上がらせた男。

そんな彼が再び札幌の地を踏む。

プレースタイル

ここで一度檀崎のプレースタイルを振り返りたい。

まず檀崎の一番の特徴は2列目からの飛び出しにある。
相手DFの一瞬の隙を突き、スペースに飛び出しゴールやアシストを狙うプレーは彼の十八番だ。

また、ドリブルやパスによるチャンスメイクも彼の持ち味の一つ。サイドではドリブルで切り込んでクロスをあげ、中央ではスルーパスで決定機を作り出す。

それに加え、守備では相手に素早くハイプレスをかけることができる。ブリスベンロアーでも彼がプレスのスイッチ役になることが多かった。札幌のオールコートマンツーマンにも素早く適応できるだろう。

札幌で求められる役割

檀崎に求められるのは、札幌に欠けている決定力だ。
チーム内得点王であるアンデルソンロペスが中国に移籍したことで、札幌の得点源は不在になっている。実際に、ロペスが試合に出なくなってから得点に関わる数字、特にシュート成功率は大きく下落している。

ロペス出場時 シュート数 15.3       
       ゴール数 1.5
       シュート成功率 10.3
ロペス不在時 シュート数 12.8
       ゴール数 1
       シュート成功率 6.5
参照 Football Lab(2021/7/26)

その穴埋めを檀崎には求められる。
檀崎はブリスベンロアーでチーム最多得点の9得点をあげ、クラブのゴールデンブーツ賞を受賞。ロペスが空けた得点源という穴を埋める選手として、檀崎は今の札幌に最も適した存在だ。札幌でもブリスベンロアーで見せたような決定力で札幌の得点源になってほしい。

それに加え、檀崎にはチャンスメイカーとしての役割も求めたい。札幌のチャンスメイカーにはチャナティップがいるものの、彼は怪我がちで欠場することが多い。代わりに駒井などがシャドーで起用されるものの、やはりチャナティップと比べてDFに潰されるシーンが目立つ。それに対し檀崎はAリーグで屈強なDF相手に前を向いてチャンスを演出していた。檀崎がチャンスメイカーの役割もこなしてくれれば、札幌の選手起用の幅も大きく広がるだろう。

起用ポジション

起用される可能性の高いポジションはシャドーとWB。
そして可能性は低いだろうが0トップでの起用も予想したい。各ポジションについてそれぞれ考察していく。

まずはシャドー。
上記したような役割も求めるならば、シャドーでの起用がベストだ。ブリスベンロアーでもシャドーで結果を残していた。ゴールに近く、味方と適度な距離感を保てるこのポジションならば、彼の能力を遺憾なく発揮することができるだろう。

次にWB。
ドリブルやクロスといった武器を活かすことができるポジション。しかしその代わり、ゴールから遠ざかり守備の負担も増えてしまう。そのため、シャドーほど檀崎に向いているポジションとは言い切れない。WBで強みを活かしたいのなら、守備をこなした上で上手く中に入り込むプレーを求められる。

最後に0トップ。
運動量のある荒野が1トップに入ることでプレス強度と中盤での優位性を高める0トップだが、FWがいないために決定力が低くなるという課題がある。しかし檀崎であれば、この決定力の課題をクリアすることができる。運動量も持ち合わせた選手でもあるので、0トップ起用にも大いに期待したい。

終わりに

ついに札幌に戻ってきた檀崎。
ブリスベンロアーへの移籍を得て、心身ともに大きく成長したはずだ。その成長はチームを、そして檀崎を新たな高みへ導くことだろう。

オーストラリア中を沸かせたプレーで、今度は北海道を熱く燃え上がらせてくれ!頼むぞ檀崎!!

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