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北海道リラ・コンサドーレ 解体新書 J1札幌の女子チームに迫る

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北海道リラ・コンサドーレ

J1北海道コンサドーレ札幌の女子チームである。

が、我々コンサポが知りうるのもここまで。ほとんどのサポーターは、どんな選手がいて、どんなサッカーをして、どんなリーグに所属してるのかも知らない。

まぁこれに関しては殆ど情報を出さない広報が悪(ry  

だが11月3日、なでしこ2部に所属するノルディーア北海道との試合がCONSADOLE TVにて生配信され、ついにサポーターの目に触れる機会が訪れた。

この記事では、この試合を通して分かった北海道リラ・コンサドーレというチームについて徹底分析する。

北海道リラ・コンサドーレとは?

まずサポーターの多くがこのリラ・コンサドーレの詳細を知らないように思われるので、先にこのチームの基本情報からおさらいしていく。

北海道リラ・コンサドーレとは、その名の通りJ1北海道コンサドーレ札幌の女子チームだ。北海道の女子サッカーの裾野を広げながら、「なでしこリーグ」参入を目指している。ちなみに「リラ」は札幌の木として市民に親しまれているライラックの仏語名であり、花言葉に「誇り・美」という意味を持っている。

現在所属するリーグは北海道地域リーグ。WEリーグ、なでしこリーグ1部、なでしこリーグ2部に続く4部相当のリーグに当たる。設立当初は2020年になでしこ参入』と目標を掲げていたが、『時間をかけた育成』へと方針転換。そのため選手のほとんどが中学生から高校生であり、社会人選手は1名のみ。2018年にはJクラブ初となる女子単独U-12チームを設立し、より育成に力を入れた活動を行なっている。

2021年には初めて「なでしこリーグ2部入替戦予選大会」に参加。結果は3戦全敗で敗退となったが、着実に歩を一歩一歩前に進めている。

VS ノルディーア北海道

次に、札幌対湘南の前座試合として行われたなでしこ2部ノルディーア北海道との試合から、リラ・コンサドーレのサッカーについて分析していく。

女子サッカーの知識がほとんどなく、男子サッカーの
尺度からの分析となりますが、ご容赦ください

リラ・コンサドーレのチームスタイル

リラ・コンサドーレの基本フォーメーションは4-3-3。
男子トップチーム、ユースと同じポゼッションサッカーを標榜としており、パスを繋ぎやすいフォーメーションを採用している。

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リラ・コンサドーレのビルドアップはミシャ式のように可変しない。アンカー落ちも、SBが高い位置を取ることもない。中盤への縦パスを常に狙い、サイドから近くの選手とショートパスやワンツーを使った連携を中心に前進する。

相手を押し込むシーンがなかったため、アタッキングサードでの崩しの形がどのようなものであるかは不明。そのため、男子トップチームの十八番である幅を使った攻撃はあまり見られなかった。というより、サイドの選手もあまり幅を取らず、サイドチェンジをすることもほとんどないので、まずチームとして幅を使った攻撃を意識していないのかもしれない。

守備時は両WGが下がり4-1-4-1でブロックを組む。プレスはかけるが、そこまで意識は強くない。素早く撤退してブロックを組むことを優先している。そのため、前半はノルディーアのカウンターにも即対応出来ており、簡単にシュートを打たせなかった。しかし中央を固める意識が強いせいか、サイドのスペースがガラ空きになることが多く、そこから起点が作られることが多いのはこれからの修正ポイントだろう。

リラ・コンサドーレの弱点は判断力とオフザボール。テクニックに優れた選手が揃っているものの、ボールを受けてから判断に要する時間が長く、素早く次のプレーに移れない。パスも相手を動かすというより、ただ空いている選手に出しているだけに見える。オフザボールに関しては、パスコースを作るための非ボール保持者の動きが少なかった。年齢的にも判断やオフザボールに問題があるのは仕方ないが、なでしこリーグを目指すのならば、これらの改善が必要になるだろう。

試合展開

試合は前後半20分ずつの40分で行われた。

立ち上がりから両チームが激しくぶつかる。リラ・コンサドーレは最終ラインから細かくパスを繋いでゴールに迫ると、ノルディーアもプレスで応戦。カウンターから縦に早い攻撃を仕掛けていく。

しかし、両チームともにゴールに迫るものの、シュートを打つまでは至らず。そして試合が進むに連れ、ボールの奪い合いとなり、オープンな展開になっていく。

後半になると、フィジカルで上回るノルディーアに情勢が傾く。リラ・コンサドーレにボールを運ばせず、押し込んでシュートの嵐を浴びせる。

そして後半が始まり10分ほど経った辺りで、ノルディーアに強烈なミドルシュートを決められ失点。試合はこのまま0-1で終了。リラ・コンサドーレはホームで勝利を飾ることは出来なかった。

↓ 試合の映像はこちら

ピックアッププレイヤー

No.5 DF 青木 日向子

守備力と足元の技術を兼ね備えたCB。特に守備力は素晴らしく、裏に抜け出したFWに上手く体を入れ、2度も相手の決定機を潰してみせた。

No.4 MF 今立 のどか

アンカーでプレー。中盤でボールを散らしてゲームを作り、リラ・コンサドーレのボール保持に貢献。ポールキープも上手く、簡単にボールを奪わせなかった。さらに、鋭い読みからインターセプトでボールを奪うなど、アンカーに必要な守備力も披露した。

No.18 MF 今村 栞愛

右IHでプレー。チームの中でも特にテクニックに優れており、ドリブルやパスからのチャンスメイクが持ち味の選手。前半にはプレスをかけた相手をターンで剥がし、ドリブルでボールを持ち運んでからのスルーパスでチャンスを作り出した。

↓ リラ・コンサドーレの選手情報はこちら

終わりに

ここまでリラ・コンサドーレのことを調べてきて、これまで知らなかった沢山のことを知ることができた。そして、こんな基本的なことも知らなかったのかと少し悲しくもなった。

ここまで調べていて、リラ・コンサドーレには男子以上の素晴らしい伸び代があると節々に感じた。最初に書いたように、多くのコンサポはリラ・コンサドーレについてあまり知らないと思う。だからこれを機に、リラ・コンサドーレについて追いかけてみてほしい。このチームはなでしこリーグ、そしてWEリーグに上り詰めることができるポテンシャルがある。

彼女たちが少しずつ成長していく様子を、
男子と同じように応援していきましょう!

この記事がリラ・コンサドーレに少しでも貢献できたら幸いです。ここまで読んでくださりありがとうございました。



北海道コンサドーレ札幌バドミントンチームについて解説した記事もありますので、こちらの方も是非読んでください!

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