【奈良交通】電気バス登場!62系統山村町への旅(2)山村町にて
2024年春、奈良県内で広大な路線網を持つ奈良交通さまにも中国BYD製の大型電気バスが登場しました。電気バスは在来車両とは違うデザインを施すことが多いのですが、今回登場した奈良交通さまのバスは在来車両と同じデザインで、とても私好みでした。そんな電気バスに乗ってJR奈良駅から山村町に着きました。
山村町に到着した電気バスは停留所の西側にある転回場に引き上げました。のどかな景色の広がる中にある転回場と新しい電気バスの組み合わせが私好みです。
電気バスの車体は中国車らしいスタイルですが、奈良交通さまの在来車と同じデザインが施されています。完全に馴染んでいるように見え、一般の利用者の方はごく普通のバスとして利用されているのでしょう。
山村町停留所から西へ歩いて10分ほどの場所には下山停留所があり、JR奈良駅からの下山止めのバスもこの山村町の転回場を使っています。転回場にやってきたのは19年式の1209です。LV290も古いわけではありませんが、電気バスとは何だか世代の違いを感じてしまいます。
私が山村町を訪ねたのは初めて。折り返しJR奈良駅行きのバスが着車するまで停留所の周りを歩いてみました。停留所の傍からは広々とした田畑の向こうに興福寺の五重塔や青々とした若草山、そして、奈良市街の街並みを望むことができます。しみじみと奈良を感じる景色を眺めていると、バスの待ち時間はあっという間に感じました。
山村町にJR奈良駅からのバスが到着しました。
JR奈良駅からのバスと入れ替わりに、電気バスが転回場から出てきて停留所に着車しました。このバスで奈良市街へ戻ることにします。
山村町を出たバスは住宅地で地元の方を乗せながら奈良市街へと向かいます。奈良公園の中にある東大寺・国立博物館停留所では観光客で満員状態となりました。
観光客でいっぱいの電気バスは近鉄奈良駅に到着しました。バスはJR奈良駅へと戻りますが、私は近鉄さまの電車に乗るためにここで降りることにしました。
奈良交通さまに登場した大型電気バスは在来車と同じデザインで、運行路線も奈良公園は通るもののあくまで地元路線で、電気バスにありがちなPR的なものはほとんどなく、普通のバスを貫いているように見えました。こんな普通っぷりがたまらなく私好みでした。各地へと広がりを見せる電気バスがこの先定着するのかはわかりませんが、こんな「普通」の景色がこれから増えていくのでしょうか。少し楽しみに思いながら奈良を後にしました。
この記事は無料公開記事ですが、もしよろしければ下記よりご支援をお願いいたします。
ここから先は
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?