衝撃が波になって、海に広がっていくこと(日記11)
「変な小説ばっかり読んでるからそんなふうになっちゃったんじゃない?」と母に言われたとき、私の気持ちは心の中で海になった。
本当は小説のせいじゃなくて自分自身の問題であること。
作品はあくまで“影響”であって、決してそこ【底】に沈んでいる本質的なものではないこと。
私の心はそうやって波打って、穏やかではないけど荒波でもない、季節をまたいだ海になった。
【定期的に死にたくなる】と検索すると、ガイドラインや「非定型うつ病とは」「気分障害について」とか色々な情報がズラっと並んで、そのどれにも当てはまりたいわけじゃない私は丁寧に塗られた黄色の指先で永遠にスクロールして泳ぎ続ける(ネットサーフィン🌊🏄🏽🌤)。朝日が昇るまでの永遠。
今日はバイトの帰り道、小川に沿った道の途中、死にたいっていう抽象的な気持ちを落とさないようにしっかり持って歩いた。私は死ななかった。たぶんこれからもこれを繰り返していく。
全てが“死”という言葉に集約されていくのはみっともないから“ふわふわしたい”とか“天使になりたい”とか、“プリキュアになりたい”とか言ってみるけれど私はまだ生まれて1度も死んでいないから、ピッタリの言葉を見つけようとしても限界があるだよ。