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Take out your story~元気になれる飲食店~西荻窪編 Vol.14 [bar pier19]前編

 今回ご紹介するのは、久しぶりのbar。でも、ただのbarじゃありません。

自然派ワインと占いのbar、bar pier19さん。

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西荻で有名な老舗洋食店キャロットさんの並び、西友寄りのビルの地下にあるbar。オープンは2019年の4月。オープンして約1年半になるお店です。

こちらがオーナーの、ゆかりさん。

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赤坂や吉祥寺、池袋の鑑定所で約19年鑑定をされてきた、ベテラン鑑定士さんです。

「元々は私デザイナーをやってたんですね。バブルがはじけて色々あって、仕事がなくなってしまって、その後保険会社に勤めていて。ある時同僚が、『私辞めるわ!』って、私に雑誌を投げつけてきたんですよ。『あんたこれ読む?』って。それが、“ケイコとマナブ“っていう雑誌で。そこに占い学校があって、色々私も考えていた時期だったので、占い学校行ってみよう、と。医療事務も気になったので、友達にどっちがいいかなぁって相談したら、両方やってみなよって言われて。じゃぁ両方やってみようと」

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「占いをしつつパートで働きながらホームページを作ったら、TAITOの部長さんが声をかけてくださって、渋谷に占いのブースを作るからやらないかって。そこから鑑定所で働き始めたんですね」

「最後に働いていたのが赤坂の鑑定所だったんですけど、知り合いの社長さんで銀座にクラブを経営していらっしゃる方が、そのお店を土日自由に使っていいよって言ってくださって。それで占いセミナーを始めたんです」

「ある日セミナーから帰ったら、下の娘が『ママどこ行ってたの?』って聞いてきて。説明したら、『ママが“ママ“やれば?銀座でなくてもいいから、そういう占いバーやったらいいんじゃない?』って。その時、パッと降りてきて、やる!!って決めたんです」


「気づいたら内見してきていて、ここに決めたからって、母が。」と話すのは、長女の、まなかさん。

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まなかさんは平日は会社勤めをしておられますが、週末だけお店にお手伝いに来ています。学生時代にイタリアンでアルバイトをしていたこともあり、飲食のお仕事が好きなんだそう。

「イタリアンのお店の店長が自然派ワインバーに連れて行ってくれて、そこから自然派ワインが好きになって。いいものを飲むと自分の興味が広がるので。」ワインについてもっと知識を深めたいと、まなかさんは今ワインエキスパートの資格を取るために日々勉強中です。


bar pierでは、気軽に占いに親しんでいただけるように、手相占いと1ドリンクで1500円というお得なセットがあります。

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西荻で飲むのが大好きだという、西荻在住のセラピスト 雨盛詢さんと一緒にお伺いし、実際にゆかりさんに占いをお願いしてみました。

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「じゃあ拝見しますね」と丁寧に手相を読んでいくゆかりさん。基本的には、聞き手は後天的要素、反対の手は先天的な要素を表しているのだそう。

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「すごく頑張り屋さん。なんでも自分ひとりで頑張っちゃうから、甘えるのが少し苦手なのかな」断定的でなく、温かい語り口で鑑定してくれるゆかりさん。

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「そうなんです…!」と詢さん。仕事やこれからについて、トークが弾みます。

仕事のことから、恋愛についてまで、鑑定にいらした他のお客さんもいろんな質問をしていました。それはひとえにゆかりさんの優しいお人柄があるから。

「髪型的には、眉間を開けてあげたほうがいいかも。眉間から気が入ってくるから」とか、「眉頭をもう少し離してあげたほうが」なんていうプチ開運メイクまで教えてくれます。本格的な鑑定は基本的に予約制になりますが、タロットと占星術、手相とマナカードなどを使って総合的に占ってもらえます。(20分3000円〜。まなさんがいる時には夜でも対応可能)


セットのドリンクは、せっかくですから自然派ワインをオーダーしました。

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ワインの知識がなくっても、こういうのを飲みたい、と相談すれば、まなかさんがお勧めのワインを選んで出してくれます。


そもそも、自然派ワインってどういうものなのでしょうか?

「自然派ワインは明確な定義がないのですが、土壌からケミカルなものを入れないで、作る段階でも酸化防止剤等を極力入れないで作るんです。ワインを発酵する際も、自然由来の酵母を使ったりして作られているものが多く、身体に悪いものが入っていないので、飲んでも次の日に残りにくいんですよ」と、まなかさん。

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「普通のワインは、醸造してからフィルターに通して、酵母とオリを取って添加物を加えて瓶詰めします。自然派ワインは作ったそのままを瓶詰めするものもあるので、そうすると瓶の中でどんどん発酵して進化し続けるんです。同じ品種、畑のワインでも全然味が違ったりします」

「開けて飲んだ時に明日はもうダメだっていうものもあるし、日にちが経って熟成して蘇るものもあります。自然派ワインは寿命が短いものが多いんです」

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ちなみに、飲み頃を過ぎてしまったワインから豆の香りが香ってくることを「マメる」というそうですが、「マメって」しまっていたら、そのワインはお客さんには出せないという、ワインの寿命なんだそう。

写真のロゼは、南アフリカで作られたワイン。梅ジュースみたいに飲みやすくて、シェリーのような甘味と酸味がおいしい。「カツオ出汁のイノシン酸のような旨味がしますよね」とまなかさん。さすが…!

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体質的にワインは控えるようにしているという詢さんも、「おいしい!」と大満足。

いろんなワインを飲み比べて、これが好き!とか、これはこういう香りだねなんて、まなかさんやゆかりさんと話す時間もまた、楽しいひとときで。

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自然派ワインはラベルも個性的なものが多くて、見ていても楽しい。自然派ワインを置いているお店はあるものの、barで提供しているお店は珍しいと言います。

「ここを出すって話をした時に、じゃあ自然派ワインを置こうよって話になったんです。占いバーも個性的だけど、それに負けない個性が自然派ワインにはあるかなって」と話すゆかりさん。

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「コンビニとかで売ってるワインは、着色料・香料・タンニン・うまみ・酸味とか、いろんな添加物が入っていて、確かに口当たりはいいけど、ブドウ味のアルコールみたいなものなんです。せっかくだから、おいしくて身体にいいものを入れたいなっていう思いもあって」

がっつりワインをいただくのは久しぶりでしたが、いかんせんどのワインもおいしくて、ついつい飲み進んでしまう…。


でもね、bar pierさん、自然派ワインと占いだけではありません。おいしいフードもいっぱいあるんです。

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後編ではおいしいおつまみをいただきながら、さらにおふたりにお話をお伺いしていきます。

後編も、お楽しみに!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー店舗情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

BAR PIER19

東京都杉並区西荻北3ー13-4

Tel: 050-5366-8740

営業時間: 18:00-23:30 

定休日: 日曜日

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