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2023

2023年はやり切った1年だった。しんどい状況、明らかにマイナスの精神で年が明け、実家の近所の今までいっぺんも行ったことない氏神の神社(引っ越してきて住んでるだけだから家族の誰も本当の氏子ではない)で神楽を見た時に目を向けてなかった方の地元でもしっかり文化や体験が伝承されてることに感動して、今まで誰よりも身の回りのローカルなものを理解して愛してるつもりだったけど慢心せず見つめ直したいなと思い「地に足をつけて身の回りを愛す」一年にしようと、珍しく年初も年初から目標が決まった一年だった。

身の回り、それは妻や友達や仕事など人間や生活にまつわることはもちろんで、それらにも丁寧に接してきたつもりだが、中でも取り組んだのはバンド。自分の結婚式の演奏に端を発し、大学の軽音楽部のOBライブである仏滅Rockフェスで5曲オリジナルを作ってやった。コピーバンドが99%の部活においてオリジナルをやることはこちらの想像よりも大きな意味があったことが反響を通してわかった。もちろんこれを10年前に現役としてやってたら演奏技術とか完成度とかあらゆる面で批判されることは確実で、それがなかったことで10年の歳月や心の角がとれた部員の今の大人としての立場を感じつつ、それでもみんなで一緒にライブを見る行為で感覚だけは2013年頃の大阪に戻れた。バンド全体ではメロディーやリズムアレンジなど様々課題はあり、自分自身もベースのフレーズの引き出しの少なさとか作詞の甘さも痛感したものの、それ自体はやったからこそわかる課題で、そこまでいけたことを褒めたい。オリジナルをやることは本当に難しく、ずっとずっと手元にありつつ手をつけてこなかった病理だった。実現に向けて曲作ったり練習してきたメンバーに感謝。

2024年もやります

この練習をやってたのが7月〜9月ぐらいで、10月からは東京に来てからの友人、渋谷君が年明けに地元の岐阜に帰るということで、その送別ライブに向けて動き出した。彼とは2017年の夏に西早稲田の諏訪金属でライブをして以来しっかりとした活動ができておらず、それがずっと心残りだった。12/16、ついにライブをやって完遂した時は感動もひとしおで、打ち上げは飲みに飲んだ。彼とやる時はライブハウスではなく、彼が懇意にしているバーを貸し切って演奏させてもらうのが主で、今回も普段演奏に使わないバーに自分たちで機材を持ち込んだ。時間制限もないから曲数の縛りがなく、じゆうだからこそどこまでやるか、そしてドラムレスでやるからどの曲で誰がなんの役割をやるか、そういうことをいちから考えていく必要があり、それが楽しい。ライブ自体はお客さんも含めて大いに盛り上がり、明らかに人生で一番楽しいライブだった。誰かを送る、という主目的があって、ホストがいるというのも良い。ホストのもとに集まるゲストどうしは交流のハードルが低い。打ち上げ会場はサロンそのもので、この中心にいる渋谷という人間が東京から離れる穴の大きさも感じた。彼は俺の中で東京そのものだった。東京に来てから出会った人たちとここまできたんだなって社会人になってからの自分の9年間を肯定させてくれる。本当にありがとう。

2024年も気軽にやりたい

下半期はほぼ毎週スタジオに入っていた。その分練習もしたし、ベースという楽器は持ち運ぶには重すぎるから(みんななんで当たり前のように持ち運んでるんだ)いかに軽くするかを考え、エフェクターを減らす方向で音作りに向き合い直したり、生活としての音楽・ベースを最適化するようになっていった。ギグバッグを軽いものにしたり、軽いベース買おうとしたり、バンドの外側にある購買行為の楽しさを思い出した。

またこれとは別に元住吉にあるソウルバーのオープンマイクセッションに行くようになった。このおかげで毎月2回、人前で即興でベースを弾くようになってその筋肉が鍛えられてる感じもあるし、何よりそのコミュニティーに属することができた。特に上半期のどん底だった自分を受け入れてもらえてかなり感謝している。飲み屋でのコミュニティー形成はいつでもできるが、ようやくといった感じ。それに音楽が付帯しているのが大きい。ただ飲むだけじゃつまらない。今のところマルチ商法ではないと踏んでいる。来年はこのメンバーでもバンドをやりたい。

そんな感じでバンドをはじめて15年ぐらい経つけど今年はいままでにない関わり方ができて良かったです。

主にアウトプットに注力してきたぶんインプットが弱いなとは感じつつ、それでも読書を趣味にできた一年だったのは大きな変化だった。近所の図書館で借りて返してその時にまた借りて、の流れを生み出して、1年間で25冊も本を読んだ。これは相当すごいことです。みなさんわかりますよね?来年は音楽のインプットを増やしたい 。

お金を節約しなければならないのですが、それでも相変わらず旅行にもいった。大きかったのは新婚旅行のパラオと11月の奄美大島。両方とも長年行きたかったところで、妻の後押しもあって行くことができた。

2023.05 パラオ
ちゃんとリゾートホテルに泊まった
「海で泳ぐしかやることのない島」と紹介されたけどそれでも全然いい
2023.11奄美大島
島なのにちゃんと都会なところがたまらなかった
コンビニ・商店が充実していて、かつ九州らしさもある。移住したい。
海上タクシーの待合所は田舎の駅のホームにも似た生活の旅情あり

ほかにも2月徳島、4月広島、7月秋田青森、8月山口、10月伊豆と、1人旅だけじゃなく誰かと旅に行けたのもよかった。これ以外にも、出張の多い仕事をしているのでそのついでに一泊して旅行している。そういう体力は残っている。 

31になってもなお、牛歩ながら音楽や旅行に対する意識が高まっている。もはや後輩までもがそういうのから離脱しつつあるけど、俺はまだ音楽や旅行が楽しいのでやっていきます。ただこのままだとあまりに周りからの理解や支援を受けられないので、そこにもう少し、なにか他人を納得させられるような格を付けていきたい。何者でもなさすぎるから、何者かではありたい。バランス感覚のある人間、また在野としての自由さで、それはそれで認めてくれてる素晴らしい友人の存在も自覚しつつ、学問も音楽もなんだか色々かじってるだけになってるのでちゃんと底上げを図りたいと考えている。またそれとは別に、継続して努力することでアウトプットを生じさせたいなとも思う。努力ができない人間だと言うのはさんざん痛感してきたけど、それプラス、どうやら感覚でどうにかしてきた人生だったとなんとなく気づいてきました。センスある側ではないのに感覚でやってきたってなんなんだ。その一環として地道にnoteの更新をしていきたい。

2024年の目標はそんな感じです。
早速1/13に下北沢で、2/24には長崎市で人生初の遠征ライブが決まっています。やりたいことがやれる、手元にあるという状態を大切に、ちゃんとレベルアップをしていく2024年にしたいと思います。まだまだ遊びましょう。

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