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地方創生☆政策アイデアコンテスト2021とメッセージ【#4】

地方創生☆政策アイデアコンテストとは

「せっかくこれまで地方創生について学び、考え、取り組んできたので、その成果として何か形に残したい。」

そのような思いを抱く中、私は「地方創生☆政策アイデアコンテスト2021」に出会いました。

このアイデアコンテストは、RESASやV-RESASを活用した地域課題の分析を踏まえ、地域を元気にするような政策アイデアを募集するものです。
今回私はこのコンテストに、地方創生に関心が高い仲間2人と共に応募しました。

ワークショップで分かった住民の思い

内容としては2つ目の記事で紹介した、体験学習の際に訪れた大山町でのアイデアです。
縁あって再び訪問しました。
大山町には山陰最古の駅舎があり、住民の人たちはその駅舎に深い思い入れがありました。
しかし、人口減少に伴い駅舎の利用者が減少し、このままではさびれてしまうという問題がありました。

駅舎を何かに活用できないだろうか。

そんな思いを抱いていた大山町の地域組織は、住民の意見を取り入れるためにワークショップを開催しました。
私は議論の進行役であるファシリテーターとして参加し、意見や思いを直接聞くことができました。

得られたすべての意見を読んだところ、

「駅舎を観光資源として活用したい」

という意見が多いことが分かりました。
そこで私たちは、駅舎を観光資源として活用するアイデアを考えました。

具体的なアイデアの内容

駅舎を活用した観光業はどんなものだろうか。

なかなか思いつきませんでしたが、大山町の観光資源の特徴を知ることで活用方法を思いつきました。

大山町には、登山で有名な大山があり、多くの観光客が訪れます。
これは素晴らしいことですが、大山にばかり注目が集まり海側への関心が低い事実もあります。

しかし、おいしい海の幸や古き良き街並み、そして山陰最古の駅舎など、海側にも魅力はたくさんあります。
これらを活かせていない現状がそこにはありました。

また、最近では新型コロナウイルス感染症による影響もあり、日帰り観光客が多いです。
そこで私たちは、駅舎を拠点として海側の魅力にひたすら触れる日帰りのウォーキングツアーの実施を考えました。

先ほど挙げた魅力に触れるだけでなく、釣り体験や干物づくり体験なども行い、「楽しい」を感じてもらう工夫もあります。

なお、事業費の計算をすることで実現可能性を追求し、今後の展望を考えることで、アイデアで終わるのではなく実際に行うことを視野に入れています。

結果発表

一生懸命取り組んできた私たちでしたが、その努力は報われることに!

予選を突破し、中国地方でなんと上位2組に入り全国大会に出場することになりました!
中国経済産業局長賞という名誉ある賞も受賞できました。
そして全国大会、私たちは発表練習を積み重ね挑みました。

結果は…

残念ながら優秀賞や地方創生大臣賞といった大賞に選ばれることはできませんでした。
それでも全国で9位以内に入ることができ、協賛企業賞を受賞することができました。

正直ここまで躍進できるとは思いませんでしたが、2年以上の努力がこのような形で報われたことがとても嬉しく感慨深かったです。

おわりに

どんな問題にしても知れば知るほど奥が深く、早期解決は難しいもの。
投与すれば一瞬にして効果てきめんな薬のようなものはなかなかなありません。
地方創生を勉強しててこれもそのひとつだなと感じました。

しかし、「継続は力なり」という言葉があるように、地道な努力を続けることで地域も徐々に活性化していくだろうと私はこの約2年間で感じることができました。
というか確信しています。

なぜなら、私は地域がもっと良くなってほしいと強く願う人々をたくさん見てきたからです。
町の職員さんだけではありません。
住民の人も強く願う姿を私はこの目で見てきました。

これまでは、町と住民の方々が一致団結できていない様子があったと思われるかもしれませんが、今は違います。
ワークショップ等を実施し住民の方に積極的なアプローチを持ち掛け、一緒に地域を活性化しようとする志が表れ始めています。

今はまだ小さいかもしれませんが、町内の熱い思いを持つ人々のつながりはこのような志を持ち続け強めることで、次第に大きくなっていくでしょう。
そのつながりが町全体にまで広がり、今とは比較にならないほどの強い力を町が持ったとき、地域衰退という運命を打ち破ることができるのだと思います。

努力を続けましょう。私も勉強し続けます。鳥取活性化の物語を全国に轟かせましょう!

おわります。


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