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気(レイキ)やヒーリング・・・非科学的なものを扱うときの注意点


前回は占いや手当て療法、お守りなどは「偽薬」の一種だとお話しました。


今回はそういったものと上手にお付き合いしていく上での注意点を解説していきます。

占いや手当て療法などのエネルギーや、スピリチュアルなものを消費者として利用するときは、だいたい心身共に疲れや違和感を感じている時だと思います。

病院に行って検査しても何ともないのにいつもしんどい・・・
風邪っぽいのが治らない・・・
いつもにましてイライラする・・・
何でこんなに上手くいかないんだろう・・・
朝からずっとモヤモヤする・・・

などの体調不良や、良くない気に苛まれているのではないでしょうか。

そしてどうにか改善させようと躍起になり、勧められたものや良いと言われることを端から試していく。
試すという行動とその努力が報われて改善したら問題ありませんが、なにをやってもダメな時ってありますよね。

最終的にそこで憤りが爆発して、「嘘だ」「詐欺だ」「二度としない」という印象になってしまうのです。

他の人が「良い」と言っているのなら世の中には効く人もちゃんといて、単純に自分の体質に合わなかったのかもしれない。
もしかしたらやり方がちょっと違ったのかもしれない。
もう少し落ち着いて考えたら、その「結果」を違う視点で受け取れたかもしれない。

冷静になれたらスッと入ってくる事ばかりだけど、切り替えが上手くいかないときだってあります。

そんな複雑な気持ちも知っている上で改めて理解していて欲しいこと・・・

それは「この世には決して万能なものはない」ということです

薬が存在しても高度な医療技術が存在しても、100%治るというものはありません。
もし何かしらの病気が完治したのなら、現代医療による治療や薬を助けにしながら、あなたの身体が自己治癒力で頑張ったからです。

これからの時代は、一般市民一人一人がそういった知識や心構えを持つことで、日頃の体調管理や大事に至る前の予防となるのではないでしょうか。

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【病気に傾いていく時間=体質改善にかかる時間】

東洋医学の理念では身体にしろ心にしろ病気になったのであれば、それを治すために同じ日数をかける心構えを必要としています。

座りっぱなしで慢性的に腰を痛めたのであれば、同じくらいの期間身体を動かすことを勧めますし、力仕事や動きすぎで身体を痛めたのであれば、その分休ませるように勧めます。

数年かけて痛めて(病んで)しまったものが、一朝一夕で元に戻るはずがないのです。

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【民間療法、手当て療法の注意点】

一番注意しなければいけない点は、素人でもわかるような外傷(裂傷、骨折)、高熱や激しい痛みや痙攣を伴うような病気や怪我は、すぐに専門のお医者様に看てもらうことです。

そういう緊急をようするものにでも民間療法や代替療法、エネルギー的な手当て療法に頼ろうとし、最悪死に至って「詐欺だ」という人が多いのも事実です。

かのスティーブジョブズ氏も腹部にがんが発見されたとき、当初は西洋医学を否定して頑なに食事療法などの自然的な代替療法にこだわっておりました。
しかし最終的に病は改善することなく亡くなっていますが、その時に遺された言葉が「後悔している」という台詞でした。

最後まで信じた行動故なのでしょうが、少し複雑さも残ります。

もし、「これで死んでもいい」「満足している」という言葉であれば、蟠りの残らない終わり方だったかもしれません。

しかし彼は死にたくなかった。それでも代替療法の可能性を感じていた。

ジョブズ氏は自然主義であり禅や東洋的思想にも理解がありましたし、自分の身体を張って証明したかったのかも知れません。
言葉少なに「後悔」と口にしましたが、もしかしたら手遅れになった頃に、代替療法というものはそもそも「重病」を改善させる為のものではないことに気がついたのかも知れません。
将来死の影がちらつくような病気を克服して生きたいのであれば、なりふり構わず「生存率の高いものを選ぶ」に尽きるのです。


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【とにかく極端なのがこわい】

医者が「風邪が治る薬って無いんだよね」というと、今度は「薬」は全て悪と捉える。
手術の後に死亡者が出ると、やっぱり人の身体にメスを入れるなんて・・・と考える。
漢方薬に副作用は無いという言葉を鵜呑みにして、過剰に摂取して身体を壊す。
何があってもエネルギー療法が一番と、裂傷と骨折を負っている人に手をかざし始める。

以前の記事で、私が「中立的立場」というものを重要視していると言葉にしていますが、今の人達はとにかく極端になりすぎなのです。

なぜ西洋医学と東洋医学の文化を、良い匙加減で利用できないのでしょうか。どちらも程よく使う側からすると不思議でなりません。


特に難しいことなどないのです。
良いと言われたものを端々から試していくことは別に悪いことではありませんし、その分経験にもなります。
それぞれの良い点や苦手な点を明らかにして、自分の判断で上手く使っていけばいいのです。

西洋医学は特に緊急性が高いときに利用し、怪我や病巣を切ったり貼ったりできます。科学的な研究により病の進行を遅らせる薬があると認識して下さい。

東洋医学はとても時間はかかるけど、人間の本来備わる自己治癒能力にアプローチをかけていると認識して下さい。
病になりにくくするための予防と、重い怪我や病気をしたとき手術や治療を行い、その後の回復の手助けをするためのものです。

そしてどちらも最終的に、病や傷を治す薬はなく、あくまでも本人の自己治癒能力の問題なのです。


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【おまけのお話】

目に見えないモノに対して懐疑的な科学や医療ですが、これらも一種の賭けのようなものであり、いつも綱渡りなのです。
絶対にこうなりますという、断言できるものは本当に少ないと思います。

大きな手術をするとき、痛みを感じさせないようにする「麻酔」がありますが、実はどういう原理で効いているのか解明できてないのに使っているんですよ。(正確には全身麻酔がなぜ効いているか?なぜ心臓が止まらない?…等)

でも、それがないと生きたまま身体にメスを入れる事になるのです。

私は子供の頃、事故で足の骨がチラリと見えるような怪我を負いました。
その時、麻酔が効くような部位じゃない(?)ことから、そのまま縫われたことがあります。
「看護師さん、この子ちょっと押さえててね」と医者が言い、3~4人に羽交い締めにされながら布を噛んでひたすら耐えて手術を受けたことがあります。

そういう実体験から、よくわからなくても麻酔は必要だなと思うし、激しい裂傷には皮膚を縫うのが早いです。
こういうとき手当て療法を活用するのなら、縫った傷口に当てると治りが早くなると言われていますね。


占いは一種の娯楽と捉えて、自分のやる気や意欲の後押しになるのなら適度に行って下さい。
手当て療法や気功やヒーリングなどは、気力や自己治癒能力の向上に繋がるとされています。
日々の健康のために、軽い気持ちで行うくらいが丁度良いのです。

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