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スピッツ「野生のポルカ」 さよなら 僕の着ぐるみたちよ【再掲】

ポルカとは「ボヘミア起源の、二拍子の活発な舞踏および舞曲」らしい。この飛び跳ねるようなリズムがそうなのかしら?

歌詞には「馬」という言葉は出てこないんだけど、「スピッツ」というバンドを、馬のような生き物になぞらえて、「野生種」「駆けめぐりたい」「飛び回りたい」と表現していると推察できます。

誰にも強制はしてこない。自分たちはこうありたいと高らかに宣言している。

「さよなら 僕の着ぐるみたちよ」「さよなら 僕の抜け殻たちよ」

というメッセージは強烈で熱い。

社会の仕組みに従って、ぬるま湯で生きていこうとした自分を「着ぐるみ」と評し、厳しい世界で生き抜く覚悟を歌ってる。

「細道駆ける 最高の野生種」

として。

いやあ、かっこいい!

自分の人生を振り返ると、「着ぐるみを着て、やりたくないことを文句言いながらやって、生きるための金を稼いで、会社に飼育されながら生きてきたよなあ。美味くもないエサを我慢して、食べながら」と、スピッツの歌う野生種とはほど遠いことを思い知らされる。

悲しい・・・。だからこそ、この歌に魅力を感じるんだろうね。もう無理だと諦めてしまっている自分がとても悲しい。

野生種かあ。かっこいいな。

今からでも、間に合うのかなあ。

2022年5月24日 トラジロウ

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