【本紹介】日常を大切にしたくなる本
読書習慣をはじめて、2冊目に読了したのは「死神の精度」という伊坂幸太郎さんの作品。
続きが気になり、読了ということを目標にしているのでまたもやミステリーとして探した本なのだけれど、これもめちゃくちゃ面白かった。
一冊を通して同じ死神が主人公なんだけれも、短編で担当する人間が異なる。
死が近い担当の人間に対して死神が可にする(死ぬべき)か、見送る(死なない)べきか7日間かけて判断するという話。
多くの死神は現代のサラリーマンのように働いていて、それぞれ働き方は違うらしい。
7日間担当のことは気にかけず、自分の好きなことを過ごして「可」する死神もいれば、担当者の最期の1週間を充実させる死神もいる。
その中でこの作中の死神は仕事をしっかりまっとうする死神。
具体的にいうと、7日間その担当した人間のことを知り、そして判断をくだす。
ほとんどが「可」になる中で、「見送り」の人間もいて、それぞれ章ごとに担当が変わるのに、繋がることもあるから面白い。
これが伊坂幸太郎さんの作風らしく、1冊目の東野圭吾さんのナミヤ雑貨店の奇蹟もそのようにつながる作品なので、伏線回収とかではなくて、それぞれ別の物語の中で繋がるのが面白い。
もちろん伏線回収も面白いのだけれど。
死神ならではの人間の行動への疑問も、たしかに、とも思えた。
なぜ殺すのか?なぜお金に執着するのか?客観的に人間を見る者の感想。
この本を読んで思ったのは、人生なんてあっという間だということ、そして雲一つのない晴天やありふれるさまざまな音楽など、当たり前のことに興味を持ち、楽しみたいなーと思った。
同じ死神が主人公の作品がまだあるみたいなので、また見てみたいな。
今は友人に勧められた恋愛小説を読んでいる。
本当は3冊くらいは読了したいからミステリーが良かったのだけれど、「続きが気になるから!」と勧められて3冊目に選んだ「流浪の月」という本。
今日2章まで(これは3章がとてつもなく長い)読んだけれど、確かに続きが気になる面白さ!
また読み終わったら感想書きます〜
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