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日本のアート映画

渋谷のシアターイメージフォーラムにて手塚眞監督の最新作『Visualism手塚眞アート映画集』を観てきました。
作品はBlack、White、Blueと三つのprogramに分けられていて今回はBlackを鑑賞。
OKUAGA、HINOHARA、TUNOHAZUという3つの短編からなる映画でダンスと音楽をモチーフに自然や伝統、都市景観などが描かれていた。

明確なストーリーがある訳ではないけど自然や伝統芸能が色味を抑えた陰影のある映像で描写されてたり、一方で新宿の都市景観は少し青みがかった色味が無機質な感じを際立たせていたりと自然にしろ都会にしろ”対象の捉え方”が凄く面白かったです。なんとなく感じていた事だけど手塚さんの他の作品でも感じる「陰影さ」はやっぱり独特のものがありますね。タイプは違うけど新宿のビル群の描写はドゥニ・ヴィルヌーヴの『複製された男』の景観描写に通じるものがありました。(あっちは色味が正反対の暖色系なんだけどね)

僕も仕事で自然の映像を撮ることが多いのでビデオグラファーとして凄く勉強になりました。

TUNOHAZUで主演を演じたCAYさんは何度か一緒に作品を作った事があったけどダンスのキレも雰囲気も増していて凄いダンサーになったなとシミジミ思ってしまいました。

他の二つ、WhiteとBlueも気になる作品なので上映中に観に行ってみようと思います。

『Visualism手塚眞アート映画集』、シアターイメージフォーラムで12月2日までやっているのでご興味ありましたら是非観に行ってみてください。

https://flyingfoxfilm.com/visualism/


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