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ヨーロッパ 旅 ⑦ コソボ

■始めに

僕は今回105日間、41カ国ヨーロッパ一人旅をしてきた。
詳細は以下の記事。

帰国して思ったのはこのまま自分の記憶のまま終わるのもいいが、時日が経つと薄れてしまうもの。なら紀行文でも書こうかと。またせっかくなら誰かの参考になれたら僕自身も嬉しいのでこのnoteにつらつらと記していこうと思う。
文章が稚拙でかつ平坦なのはご愛嬌でよろしくお願いします。

■これまでの記事

①1日目〜4日目
成田→シンガポール→アテネ(ギリシャ)編はこちらから。

②5,6日目
ティラナ(アルバニア)編はこちら。

③7~9日目
オフリド(北マケドニア)→スコピエ(北マケドニア)編はこちら

④10~12日目
ソフィア(ブルガリア)編はこちら

⑤13~15日目
ソフィア(ブルガリア)→ブラショフ(ルーマニア)→
ティミショアラ(ルーマニア)→ベオグラード(セルビア)編
はこちら

⑥16,17日目
ベオグラード(セルビア)編はこちら

■⑦ヨーロッパ旅 18〜20日目

日時:2022年11月8日~11月12日
場所:バス→プリシュティナ(コソボ)→ミトロヴィツァ(コソボ)→ジャコバ(コソボ)→ペジャ(コソボ)→ベラネ(モンテネグロ)→ポトゴリツァ(モンテネグロ)

コソボ

■11月10日(木)

バス→プリシュティナ(コソボ)
〜渡航18日目〜

●記録

前日の21時半に乗ったバス、深夜3時ごろプリシュティナに到着。

首都なのに降りたのは僕ともう一組。外は真っ暗。そしてとてもとても寒い。で霧がすごい。一緒に降りた人はすぐにどこかにいってしまい、僕一人に。コソボの真夜中に取り残された。なんとも不気味

ネットワーク環境がないので詳しくは分からないが降ろされたバス停もまあまあ都心から離れている感じだ。
宿は事前にセルビアでとったがチェックインは今日の14時から。あと9時間もある。それまでどこかしらに入って時間を潰そうと考えていたがどこも空いていない。だからイチカバチがだが今日取った宿に行き早めに入れないか交渉しようと決め歩き出した。道は歩いても人が見えない。車も通らない。

何か来る、と思って近寄ってくるのは野犬だ。狂犬病持っている犬に襲われたらひとたまりもない。歩くと木から飛んでいく多数のコウモリ

野犬


「バイオハザードの世界観」みたいで何やってるんだろう笑、と笑ってしまった。
街灯を頼りに周囲を見渡しながら歩いていった40分くらい歩いただろうか、宿のところまでついた。宿はマンションの一室らしきところにあるらしい、階段登って宿の部屋を見つけたのでピンポンを何十回も押したが返答せず。まだ日も出てない,朝4時ごろだから起きているはずもなかった。どこも空いてない野犬の問題もあるので部屋の外の階段で待機していた。階段で仮眠を取ろうと階段に座り目を瞑るも、寒すぎる。後で分かったがその時間帯はマイナス2度くらいだった。
マンションの階段のところは本当に寒くて座っていたがお尻が冷え冷えで感覚がなくなり諦めた。

3時間ほどここにいた
尻が冷たすぎた

眠いのに寒くて寝れない。座るのも寒い。立って狭い階段のところをウロウロしてどうにか3時間滞在。その間は本当に時間が長く感じられ辛い時間ではあったが、非日常感予期せぬエラーが旅の感じ笑えたいい時間だなとも思うように思考を転換した。
宿にピンポンを押しても結局反応なし。7時になったので諦め開いているところを探す。とカフェらしきところがモーニングのためかドアが開いていたのでコーヒーを頼んで席に。温かい天国のような気分だった。

でそこで4時間ほど爆睡してしまった。起きると12時ほど。カフェを出て宿へ。開いていたのでチェックインを交渉してチェックイン。


眠すぎてベッドで爆睡してしまった。起きると15時。だいぶ回復したのでシャワーを浴びた。戻ると僕の部屋に長身の男性が立っている。話をしてみるとアルゼンチンの人で今チェックインしたらしい。リモートで仕事をしつつ旅をしているそう。僕は何よりお腹減ったのとこれから観光する旨を伝えると
一緒に行こうとなり一緒に市内を回ることになった。人づてに聞いて入ったおしゃれなレストラン。うわ、高いんじゃない?と思ったらびっくり安すぎる。どれも4ユーロとかでおしゃれなメイン料理が食べれる。丼があったので注文して食べたらめちゃまずかったから失敗したが。でウロウロ。ただここプリシュティナ、見どころが全くといってもない。アルゼンチン人の人と出会えてよかった。

至る所にいぬ
野犬

一人で回るにはだいぶ退屈だったろう。で色々一応回ってからまたレストランへ。色々夜ごはん食べた。安かったのでパスタにハンバーガー、その上デザートも頼んだ。なのに10ユーロしない。本当に安い。いい時間だった。

で帰ってまだ21時だったが昨日の疲れもあったのか外に行くのを躊躇って就寝。

●払ったもの

1ユーロ=約143.87円(2023年3月8日現在)
・宿代 プリシュティナ 8.4ユーロ
・夜ごはん (スパゲッティ、ハンバーガー、ケーキ) 8.2ユーロ
・お昼ごはん (リゾットとビール) 8.5ユーロ
計 約3614円

■11月11日(金)

プリシュティナ(コソボ)→ミトロヴィツァ(コソボ)
〜渡航19日目〜

●記録

昨日回った感じプリシュティナはもう十分と思い移動を決意。2週間前にたまたま北マケドニアのスコピエのカフェで偶然遭遇したコソボ人にコソボについたことを連絡入れると、「俺の家にこい!」とのことだった。あまりに単刀直入なのと首都のプリシュティナから一時間くらいバスでいったところからさらに少し離れているところだったので少し気が引けたがやることもないのと2週前に会った人とまた再開できるのもなんだか旅の感じがしてワクワクしたのでいってみることにした。宿をチェックアウトした。同じ時間にチェックアウトした二人組もバスに乗って移動、なんなら同じ町ミトロヴィツァに行くらしいので一緒に行くことに。町移動するまでのバスまではまあまあ距離があり、しないバスを2回乗り換え、かつ舗装されていないところを歩きつつどうにかバスへ。


彼らはドイツ人イギリス人で長い間放浪しているとのこと。本当の旅人だからかインスタグラムもやっていなければケータイも今壊れて使ってないという強者だった。
ミトロヴィツァは田舎の町って感じだ。金曜のお昼に着いた。

町中がイスラム教の礼拝の音が鳴っている。歩いているとモスクがあり、そこにはすごい数の男性が礼拝を行っていた。ヨーロッパもイスラム教の国がちゃんとあるんだと体感でわかった。で僕も含めお腹空いたためレストランに行くと今はやっていないと書かれている。30分後に開くとのこと。どうやらイスラム教ではこの時間帯はやらないor従業員が礼拝を行なっているため営業できないんだろう。30分待ったらしっかりと開いたand礼拝が終わった。で中で食事をした。このレストランはWifi環境があったために繋げると北マケドニアで出会った友人が30分後にバス停に戻ってタクシー乗って送った住所に来いとのこと。なのでドイツ人とイギリス人の旅人とはバイバイ

バス停に戻ってタクシーを捕まえ住所を見せた。駅から30分ほどの場所だった。いってみるとそこは一本の道の左右に家があるが一個一個の感覚が広い。そして一個一個の家が何やら牧場だったり農場だったりするところだった。タクシー運転手に支払い代金6€払って外に出るとあの北マケドニアで出会ったコソボ人がそこにいた。2週間ぶりの再会。嬉しかった。

2週前に出会った時の。

コソボ人と出会った北マケドニアの記事はこちら

で彼は家を案内してくれた。彼の家は牧場らしく牛がたくさんいる。で放牧させつつ時間になると倉庫らしきところに戻らせる。慣れている姿が面白かった。また隣は羊の家はをたくさん飼っており、隣の家にも案内してくれた。僕が出会ったコソボ人以外は英語ができないがとても親切にしてくれてることはすごい伝わってきた。

で色々その周辺の場所を案内してくれて、18時ごろ。家の中を案内してくれる、そこにはお母さんお父さんがいた。
弟は英語ができるが両親はできない。ただとても温かく迎え入れてくれてお母さんは手料理まで振る舞ってくれた。素朴な味で好きだった。その後もコーヒーだったり紅茶だったりも振る舞ってくれた。

弟とは会話を楽しんだ。テレビではニュースが流れており、そこにはセルビアとコソボの問題の内容のものも。
弟が「君は世界一のパスポートを持っている。どこへでも行こうと思えばいける。僕らは英語をいくら話せても国として信用がないためにパスポートを持っていてもいけない国も多い。だから羨ましさはあるが、その壁があるからこそ僕らは頑張れるし頑張っている」といっていた。この言葉はとても刺さった。

日本人よ、最強のパスポートを持っているんだぞ、それは旅しないではいられない!」。でしばらくしたら友達のコソボ人が「今日は週末だしナイトライフを楽しみに行こう!」といい車を出して市内へ。

市内の中で一番若者に人気なシーシャバー兼クラブへ。中に入るとすごい人の量。盛り上がりがすごい。流れている音楽はずっとアルバニアミュージック。DJがアルバニアの音楽を流し、生演奏でもアルバニアの音楽を流す。でみんな陽気にテーブルの前で踊ったりお酒を飲んだり、シーシャをしたり。日本とは全く違うその空間がなんとも興味深かった。でそこの空間に日を跨ぐまでいることとに。

●払ったもの

1ユーロ=約143.87円(2023年3月8日現在)

・バス 0.6ユーロ
・バス 1.8ユーロ
・トルコのスイーツ 2ユーロ
・タクシー  7ユーロ
計 約1642円

■11月12日(土)

ミトロヴィツァ(コソボ)→ジャコバ(コソボ)→ペジャ(コソボ)→ベラネ(モンテネグロ)→ポトゴリツァ(モンテネグロ)
〜渡航20日目〜

●記録

12時過ぎたぐらいでシーシャのお店も閉まる。結構早めのお店だった。でその後はコソボの友達が案内をしてくれるという。ここが病院でここがレストランで、ここが、、みたいな感じで色々伝えてくれた。


で進んでいくと大きな橋が。ここは境界だとのこと。今自分がいるところはアルバニアの国旗がたくさん並ぶが橋を渡っていくと見えてくるのがたくさんのセルビアの国旗。コソボに住むアルバニア系セルビア系関係がとても悪く、住んでいる地域もこの橋によって分かれているとのこと。通貨もアルバニア系の場所ではユーロが使われているが(自国の通貨に価値がないらしく勝手にユーロを使っているとのこと)セルビア系の居住区はセルビアの通貨 ディナールが使われているらしい。そして橋の両側に止まっている。この車は24時間ずっと駐在して監視をしているとのこと。日本人には実感が湧かないようなことだ。でも今ここの場でそれがある。こういう土地争い民族の争いがありありと現れているところに来たのが初めてだったのでとても変に感じた時間だった。

他も車で色々と案内してくれたが車の温かさが心地よかったのと疲れからかウトウトしてしまい、帰ろうということでまた彼の家に。家の不思議な空いているスペースに案内してもらってそこに寝るグッズを用意してもらい就寝。彼も隣で布団らしきものをひいて3時ごろ寝た。


朝7時。起こされる。とても寒い。バスの駅の方まで車で送ってくれ、かつ途中で朝ごはんを買ってきてくれた。ブレックというヨーロッパのバルカンエリアではよく食べられるものだ。本当に何から何までしてくれた。


これは見返りだ、とか損得の感じではない。ただその人が喜んで欲しい。それだけなのだろう。たまたま2週間前にカフェで会っただけの仲なのに。本当にありがたかった。また会おう!と告げバイバイした。忘れられない濃い時間だった。

次の目的地はジャコブァ。ここはコソボの単なる一つの町だが、あるところの街並みが面白いとのこと。バスでジャコブァへ。降りる人はほとんどおらず。近くのカフェでWi-Fiを教えてもらって地図を見て中心の方へ向かった。ケンタッキーがあったのが驚きだった。で歩き続けるとびっくりなのがこの町並み。
アルバニアの国旗が所々見えるも何やら親しみの湧く町建物がとても古き日本の木造建築に似ているのだ。とても嬉しい。まるで京都にでも行ったかのような町並みだった。

ただそれのみのために来たので次のバスで移動をして今日はモンテネグロに行くことに決めた。バスまで時間があったので近くのスーパーで待っていると金をせびってくる現地の人。またここの町はマイナーなのかアジア人を全く見ない。だから僕をみて興味を持つような人もチラチラいた。

で時間になってモンテネグロに行くためにモンテネグロ付近のコソボの町までまたバス。2時間経ってぺジャという町に降ろされた。

お腹減ってハンバーガーを近くで食べた。安いのに美味しい。

で次はバンに乗って目的のモンテネグロの首都ポトゴリツァを目指すもそこに向かうバスがないとのこと。
とりあえずはモンテグロに入りたかったのでコソボよりの町でモンテネグロのベラネにいった。着くとまた辺鄙なところ。ネットワーク環境を探すため歩くと見えたのがガスリンスタンド。そこでWi-Fi教えてもらってここの付近で宿とって寝るのもありかなと思って調べるもののここから遠い&高い。
観光地でもない場所なので安い宿すらないのだろう。行き止まってしまいどうしようかと悩んだ。で人に聞いたり調べたりするとここから車で40分先のところからポトゴリツァ行きの列車があるとのこと。ここで泊まるとしても明日には移動するはず。お金のことを考えてみても今移動したほうが早いだろう。歩いてはいけない距離だ。ヒッチハイクを試みるも列車がくる時間と田舎で真っ暗なため断念。タクシー交渉してタクシーで田舎の駅へ。現地の人でないから大分ぼった料金にされたが3つタクシーに聞いても同じくらいだったので諦めた。

で田舎の駅で30分ほど待つ。寒かった。車がきた。あまり人がいないのかボックス独り占めできた。そこから三時間
列車内では他のボックス席から悲鳴や奇声が聞こえたりドア開けてなんか色々言ってくるおっさんもいたがそれも日本と比べると面白い経験だった。

モンテネグロのポトゴリツァへ。首都というのもあり先ほどの田舎の町と比べると街灯がしっかりしていて明るいものの人通りがあまりにも少ない。また中心のエリアにいるのに飲み屋のようなものも全くない。ちなみにこの日は土曜日でウィークエンドだ。もっと活気もあって良いだろう

で宿を探す。少し離れたところにホステルがあった。オーナーは全く英語が話せない人だったが親切な人だった。だが設備と掃除がされてないのかとても汚く、特に水回りはとても気分を害するほどだった。またいかにもという娼婦の人が何人か泊まっていた。一泊だったので大したことはなかったがなかなかのホステルだった。ベッドも臭かったし。そんな感じで就寝。

●払ったもの

1ユーロ=約143.87円(2023年3月8日現在)
・ジャコバ バス 5ユーロ
・水とチョコ 0.8ユーロ
・ベヤ バス 3ユーロ
・ベラネ 8ユーロ
・ハンバーガー 1.5ユーロ
・タクシー 15ユーロ
・電車 3.5ユーロ
・宿 12ユーロ
計 約7027円

■次の記事

次はモンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナの体験を綴る。

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