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日本で生きるのは、想像していた以上に厳しいサバゲーだ

「日本(東京)で働いて結婚して子ども産むの、無理ゲーで運ゲーじゃない?」社会人2年目、1994年生まれ25歳のわたしの率直な想いだ。この日本で100年生きるのは、想像していた以上に厳しい気がしている。

そつなくこなして来た・あるいはこなしいてる人は尊敬する。そろそろ色々考えて生きないと、自分の首をしめるのは自分じゃね?と思っている。

今こんな風に思っているのは私だけかもしれないけれど、同世代が知っておいていい情報もあるので、お付き合いください。※便宜上、男女の二項対立でジェンダーを捉えているので悪しからず。

そもそも、これを書こうと思ったのは今朝この記事を読んだのがきっかけだ。

①男女の賃金格差

女性の管理職もたしかに増えてきているし、共働きは一般的になった。だけど、2018年現在も女性の賃金は男性の75%ほど。

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「女性の方が優秀だ」と口では言うけれど、それが労働対価として見合っていない。”女”として日本で労働を提供する時点で、不利なのである。と徒競走のスタートラインで10m後ろから男性を追いかけるようなものだ。企業によるかもしれないけど、普通にわたしはおかしいと思う。

②キャリアと結婚と妊活の板ばさみ

日本の場合、キャリアを積む時期と、結婚適齢期と、妊娠適齢期がほぼ同時期だ。「20代の方が転職は有利」説はきっとそうだし、結婚も妊娠も20代の方がしやすいのは下の図からもわかる。

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人生100年時代で生きる時間は長くなっても、生物学的な妊娠可能年齢は医学が進歩してもほぼ同じなんだから、ある意味、酷な時代だ。

りょかちさんが、上手くまとめている。

子供を作る時期:30代前半まで
結婚する時期:30代前半まで
彼氏:30歳まで
そして
仕事で自分の居場所を手に入れる時期:30代前半まで
みたいに、締切がほぼ同時期のような気がしているからである。

「気がしている」って言葉が重要だ。社会の風潮が変わったら、きっと私たちがそう思う「気がする」ことも変わる。

「便宜上、男女の二項対立でジェンダーを捉えている」とわたしが一言冒頭に書いたのも、LGBTやジェンダーフリーの社会の風潮を取り入れての話だ。”ジェンダーの問題について触れるとき、決してそれは男女のことを指す訳ではないけれど、ここでは男女として話を進めるね”と書いた方がいい「気がした」から書いたのだ。

③小休憩できないおとこたち

「子育て中は投資などして一旦小休憩してから、また事業をしたいー。」

起業家のハヤカワ五味さんはあるイベントでそう発言していた。子育てをしている間は、時短やパートやフリーランスなどで女性が「働き方を変える」ことは、たしかにキャリアの”小休憩”とも言える。

その一方で、「自立すること」「働き続けること」「稼ぎ続けること」を社会的な役割とされてきた男性には、”小休憩”など存在しない。男性の賃金の方が高いのは上の表からも明らかだ。

いま、女性が男と同じ”労働”を求められ苦しんでいる「気がしている」一方、わたしは、男性の小休憩ももっともっとあってもいい「気がしている」。

旦那さんの転勤についていく「転妻」がいるなら、奥さんの転勤についていく「転夫」がいてもいい。男性だって働き方を変えたいと育休なり、時短勤務なり、在宅ワークなり、もっと息をしやすく働き、生きれる社会になったらいい。

一人の人間が、男女が、夫婦が、パートナー同士が日本というサバゲーを生きていくためには、もっと色んな「はたらく」の形があってもいいんじゃないんだろうか。

まとめ

「お金を稼ぐ」点において、日本の女性は不利な立場に立っていることは、①賃金格差から一目瞭然だ。普通におかしいと思うよ。

今の日本では、女性の結婚と出産と仕事の適齢期が重なっている。「出産」は、科学が進歩しようと、生物学的に致し方ないのも②でわかった。

だからこそ、今の日本のサバゲーを生き残る確率を高めようと持ったら、「結婚」と「仕事」に対する偏見や概念を変えるのが取り掛かりやすい。

そのなかで「仕事」に注目すると、男性の「はたらく」形を変える手もあるし、もっと多様なパートナーシップや「はたらく」の形があっていいと思う。

もっと具体的に言うと、社会人向けのWebスクールで働いていると「子どもや将来のためにWebのスキルを身につけ、働き方を変えたい」とWebデザインを学ぶ女性が多くいる。そう思う男性が増えればいいなと思う。

もしくは「ライフステージに合わせてしなやかに働き方を変えられる」仕事がもっと増え、そう生きるのが誰にとっても当たり前な社会になればいいと思う。

日本ではたらくのは、想像していた以上に厳しいサバゲーだ。社会人2年目にして思う実感である。大学→就職→結婚→出産って、ぼーっとテンプレ人生を送れば幸せになれる時代はとうに終わっている(そもそも、生涯未婚率が男性23.4%、女性が14.1%と結婚できることも当たり前ではなくなりつつあるし、結婚が全てではないことはわかっている)。

日本といいうサバゲーで生き残るためには、昔より一層、自分のコンパスを持って生きる戦略が必要だー。

おまけ

わたしの労働に対する思想のもとになっている本がこれだ。労働問題社会学でAmazonベストセラー1位なので、興味を持った方はぜひ読んでほしい。

「さぁ、2020年はどんな人生戦略を立てようかー。」そう思ってもらえたら幸いである。

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