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短編小説★思い出のランドセル★小学生向け

思い出のランドセル


夏休みが終わり新学期が始まる日。小学生のさくらは、新しいランドセルを背負って初めての登校を楽しみにしていました。そのランドセルは、きらきらと輝くピンク色で、背中にしっかりフィットして、さくらの胸を高鳴らせていました。

学校に着くと友達と笑顔で挨拶を交わし、教室へと向かいました。初めての教室で緊張するさくらでしたが、クラスメイトたちの温かい言葉と笑顔が彼女を包み込み、安心させてくれました。

授業が始まり先生が「自己紹介タイム」を実施しました。さくらは緊張しながらも、勇気を振り絞って自分の名前を名乗り、新しい友達を前にして笑顔で頭を下げました。

時が流れ、さくらはランドセルと共に楽しい学校生活を送っていきました。友達との思い出や大切な授業の瞬間、遊び場での冒険の日々が、そのランドセルの中にぎっしりと詰まっていきました。

そして、ある日の放課後、さくらは教室でひとり座っていました。友達たちが早く帰った日でした。ふと目にしたランドセルが彼女の心を動かしました。色あせることなく輝くピンク色のランドセルは、一緒に過ごした日々の思い出を思い起こさせます。

さくらはランドセルを手に取り、中を開けました。そこには、たくさんの手紙と写真が詰まっていました。友達がこっそりと渡してくれたメッセージや、一緒に過ごした楽しい瞬間が、そのランドセルの中でずっと生き続けていたのです。

さくらは涙をこらえながら、ひとつひとつの手紙や写真を大切に眺めました。思い出のランドセルが彼女にとって、たくさんの愛と絆が詰まった宝物だと気づいた瞬間でした。

それからというもの、さくらはランドセルを手放すことはありませんでした。彼女はこれからも大切な思い出をこのランドセルに詰め込んでいくことを決めました。そして、新たな学年が始まるたびに、その中の思い出を振り返ることで、自信と勇気を持って未来へと歩んでいくのでした。


終わり🤗


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