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無排卵になったはなし。

今日はちょっとほの暗いかもしれない話です。

娘を妊娠するまで、私はいわゆる不妊でした。
明確な原因があった訳ではありません。

最近の医療業界では『結婚後1年以内に授からなければ不妊』とされ、結婚後5年で妊娠、出産した我が家はもれなく不妊というカテゴリーに入っていました。

ちょうど私が結婚した頃、当時働いていた職場では先輩同期後輩の結婚、妊娠ラッシュでした。
役職者がほぼ男性ばかりで、若い子が多い職場なせいか、職場の雰囲気が『結婚の次は妊娠でしょー?』という風潮になってて、後輩が普通に『次はきのこさんちの番ですね』とか言ってきたり、上司も『そろそろ子どもとか考えてるの?』と、まるで当たり前に妊娠出来ると言わんばかりに聞いてくるような職場でした。

そんな風潮にも結婚1年目までは『いやぁこればっかりは授かりものですからね〜』なんて受け流していた。
しかし、2年目3年目になると、自分より後に結婚した人が、いわゆる授かり婚の人が妊娠して産休育休を取って、職場からいなくなる。
そうなると、やっぱり内心焦るし、職場のダメな風潮で周囲は『きのこさんはまだなの?』っていう雰囲気を出してくる。
挙げ句の果てにはしばらく体調を崩すだけで妊娠を疑う上司たち…
そこまで強く子どもを望んでいたわけではないのに妊娠出産に関して、私は『腫れ物』のように扱われていた。

そんなある時期、同じチームの後輩が二人同時に妊娠して産休に入ることになった。となると残った仕事は私にとその上司に降り掛かってくる。
私は『おめでたい事だから仕方ないよね』と淡々と仕事をこなす日々が続いた。
そんな私を見た上司は『きのこは悔しくないのか?自分より後に結婚した奴らが次々と妊娠してさー!悔しいだろ?』と言ってきた。
なんと無神経なこと。

悔しくないと言ったら嘘になるが、社会人として、大人として、女として、それを口や態度に出すことがどうかしてると思っていたし、早々に結婚して順調に子ども2人もうけた上司に、あたかもそう思っているんだよね的なことを言われた事が悔しかった。
それ以来、私の月のものは来なくなってしまった。
ストレスによる無排卵である。

私は間もなく転職を決意した。
転職が決まるとすぐに身体の調子が良くなり、今に至る。
今の職場は、無神経な事を言ったり聞いてきたりする人間がいないからだ。

もしこのnoteを呼んでいる方の中に、妊活中でストレスフルな職場環境にある人が居たら、今すぐにでも転職を考えてしてほしい。

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