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「経営と同じ目線で」←無茶言わないでください(一般社員より)

事業会社でよくある、現場になかなか響かない言葉として、

部下である一般の社員たちに、

「経営と同じ目線で考えろ」
「経営者になったつもりで取り組む」
「トップと同じ危機感で」

というようなものがあります。


私はコンサルタントですので、経営の目線も、現場の目線も、出来る限り持って取り組もうとしておりますが、

それは、ある意味「現場に入りつつも入りすぎず、浮いた存在であるから」「それなりに経営者と関わった経験がある」からこそ出来ることで、

特に、何か自分の専門領域に特化した立場やキャリアが浅い段階であれば、他者の立場で考えるのは、なかなかに難しいと感じています。

もちろん、○○本部長だったり、執行役員以上などの役職者の場合は、

一般の社員よりも、どちらかと言えば経営に近い立ち位置となりますので、これまた話は別になってくると考えています。


まあそもそも無理ですよ

「経営の目線」といっても、当たり前ですが、一般社員は経営陣に入ったことがない人間がほとんどです。

多くの場合、キャリアも社会人歴も経営層より短く、知識・経験等において、経営の仕事を想像することすら難しいものだと思います。

私も新卒の時期などは特にですが、経営が何をやっているのかサッパリわかりませんでした。(但し、この会社では無茶なことは言われていません)

経験したことのない目線を持て、というのはかなり難しい要望かと思います。

また、真面目に「よし、経営の目線を持つぞ!」と意気込んだとしても、

ヤッパリ、具体的にどういう目線が「経営の目線」なのかはわからず、ただただ空回りするばかり。

頑張っていても、ことある毎に、やはり「経営の目線を…」と言われれば、混乱の日々となります。


そう言いたい気持ちは理解してます

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