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ライブ参戦記:Caravan

*ヘッダーはライブ終演後のステージです。

はじめに

こんにちは、noteの下書きが溜まっています。
誰か代わりに書いてください。

今回は9/17に川崎市で開催されたキャラヴァン(Caravan)とストリングスのライブ、1日目の個人的な備忘録です。
各項目ごとにメモ代わりの感想を併記します。
ググってもあんまり感想出なかったので参加した人の感想が見たい。

ポスター(公式サイトから)

短めに終わらせたかった自分語り

他のジャンルに比べ演者も観客も年齢層が高いこともあるのか、プログレのライブの参戦記事ってあまり見ない印象。
特に活動歴が長く、複数来日してるバンドの公演なのに初見なのはあまり多くない属性と思います。
親の影響以外でプログレを聞き始めた若者の一例として、こんな人間がいるんだってことを説明できればなと思い、軽く最初は済ませるつもりだったんです、信じてください!自己紹介から。

私はプログレの全盛期と言われる70s前半には影も形もないので、まったく世代ではありません。なんなら今回のライブの観客が親より年上ばかりでびっくりしました。

プログレとの出会いは、私が最も好きな曲であるQueenの「Innuendo」にゲスト参加しているHoweの存在が気になり、それならHoweがいるバンドも聞いてみるか、と軽い気持ちでYesの3rdからDramaとAsiaを聞いたことです。なお金がなくて今回のYes来日には行けませんでした、かなしい
それまで、プログレは昔が全盛期である古めのジャンルということは知ってるくらいの認知度でした。

長尺曲ばかりなのはまあびっくりはしましたが、よく考えれば「昔よく聞いてたクラシックもたいがい長い曲だよな、出番ははるか先の4楽章だけなのにステージに1時間も座らされたとある9番の交響曲と比べたらまだまだ短いじゃん」ということに気づきました。
そのため尺に対する苦手意識は割と早い段階から取り除かれています。
交響曲みたいに長い海洋地形学とかとあるバンドの3とかはいまだに苦手ですが

また、ELPのようなクラシックを積極的に取り入れているバンドに早めに出会え、親近感を抱きやすかったのも大きいのかもしれません。
そこからはサブスクで聞けるバンドを浅く聞いてる初心者ファンです。

この記事の執筆時点でよく聞いているのは「グレイとピンク」、「神々の戦い」、「リレイヤー」、「ドラマ」、「燃ゆる灰」、「恐怖の頭脳改革」プログレかわからないけど「NEU!75」とかです。

タイトル通りのジャケット

Caravanを知ったのは1-2年ほど前に「グレイとピンクの地」をフォロワーに進められたのがきっかけです。そこで「9フィート」とタイトル通りのジャケットが刺さり、アルバム単位でよく聞く作品となりました。
来日公演が今年あることを知り、最初はチケット代の高さに躊躇したのが正直なところ。ただ、メンバーの年齢を考えるといつ最後の来日となってもおかしくないこと、またストリングスのメンバーが8人もいると知り翻意して参戦を決意しました。

ただ、正直ピンクとグレイ以外はあまり聞いておらず、ほかのアルバムの曲がわからない…ということで参戦を決意したライブ3週間ほど前から2nd-5th,最新作を一通り聞き、ライブに備えることにしました。
そしてなぜかツアー名と編成からして演奏がほぼ確定なNew Symphoniaをあまり聞かなかったことを悔やむことになるのである。


セトリと演奏

こちらのツイートから拝借しました。問題があればご連絡願います。

*Encoreは1,2とありますが初日はWho Do You〜のみでした。2日目はI'm on〜を演奏したそうです

全体的なコメントはメンバーと併記しますが、印象に残った曲をいくつか。

Memory Lain, Hugh/ Headloss
メンバーがステージに上がってWalkerが手拍子を促し、盛り上がったところでライブがスタート。ノリノリのドラムは見てて楽しい。
イントロでテンションが上がり、ライブ特有の高揚感に包まれたところで歌が始まりましたが、まさかのボーカルがオクターブ下。これはこれでよいのですが、「さすがに歳には勝てないのかな…」と残念に思ったところも事実。
Richardsonのマルチプレイに感動しながらHeadlossにアタッカ。
ボーカルのオクターブがスタジオと同じに戻り、生き生きとしたボーカルにも「普通に歌えるじゃん!」とテンションが上がりました。
50年以上も活動しているだけあってバンドは高齢のメンバーが多いですが、演奏はエネルギーあふれるものでまだまだ現役のバンドということを改めて感じました。

Winter Wine
ライブ特有の音圧もありスタジオより緩急を大きく感じた結果、アルバムとまったく印象が変わる曲に。個人的に今回のライブでもっとも印象が化けた曲です。
アルバム通して聴くと、どうしても繋ぎの曲という印象がぬぐえない曲でしたが、ノリノリで聞けるようなアップテンポの曲に化けるとは全くの予想外でした。これだけでも今回のライブに来た価値があったなと思えるハイライトです。

ストリングス3曲
今回の公演の目玉であるこの3曲。正直に言うとライブ盤まで手が回らずにあまり聞きなじんだ状態でステージに臨むことができませんでした。今回の大きな反省点。
そんな状態でも印象に強く残ったのがこの3曲です。
ライブ時には全体的に音が爆発的に大きくなったこと、それでもバンドの音が負けていないことに驚きました。音量の確認がしっかりされていたのでしょう。
出せる音量の幅、表現が飛躍的に広まるとこうも演奏が変わるのかと。
ストリングスにもバンドにとってもあまりなじみのない編成でしたでしょうが、プロの実力には畏敬の念しかありません。本当にすごい。

ライブ後に改めて聞いた「New Symphonia」ではここまでの迫力は正直感じず。でもライブに行っていたら迫力に飲まれていたんだろうなと思いをはせました。
特に「Hunting~」は特に強い印象を受けたので、音源を聞くとこんなものだっけ?という肩透かし感がありました。
ただ、音量がいきなり大幅に上昇したので、バンドの各楽器にまで聞く耳が回らず、細かい音を拾えなかったことが悔しい。
金銭的な問題で断念しましたが、2日目も見に行くべきでした。

Nine Feet Underground
私がこのバンドを好きになるきっかけとなった曲で、最も思い入れ(といっても数年ですが)のある曲。
最後の方まで演奏されず、今回も演奏されないのかなと悲観的な気持ちになりました。その分、Richardsonが「次の曲はいくつかのピースからなる曲だよ(意訳)」と行ったとき、ついに来るかと感動。
イントロが始まった瞬間、またいっそう感動してしまいました。
ずっと目をうるうるさせながら聞いていたら、いつの間にか終わってしまいました。詳細まで気を使って聞けるほどの精神的な余裕は全くなかったのですが、嬉しさだけは今もはっきりと覚えています。

私が最初この曲に出会ったとき、あまりの衝撃の大きさからぜひ生で聞きたいと思ったのですがリリースは50年以上前。さすがに日本で聞くことはできないだろうなとあきらめていました。
そんな曲が目の前で演奏されている、そんな瞬間に立ち会えるなんて想像もしていませんでした。
今回の来日で私のようなリリースされた当時は生まれてもいない若い世代にもこの素晴らしい音楽を生で聞かせてくれる機会を作ってくれたこと。それが今回で一番うれしかったことです。

メンバー

今回のメンバーとそれぞれに抱いた印象を簡潔に書きます。
思いのほか文字数が多くなってしまったので。

メンバーの写真(これも公式サイトから)

Hastings 
最初を含めて流石に歳かな?と思う部分はちらほらあったけど全体的に歌えていて満足しました。
まだまだ活動できると思うのでまた日本に来てほしいです。

Richardson 
司会進行お疲れ様でした。英語が苦手な私でも聞き取りやすい話し方で、理解はあまりできなかったけど話を積極的に聞こうと思えました。
多彩な楽器の才能で見てて憧れます、どんなに練習を頑張ったらこんなマルチプレイできるんだろう。
コーラスがあるのを忘れてか、マイクに急いで向かったところは笑っちゃいました。

Schelhaas 
私の立ち位置の関係上(ほぼ対角線の位置)、キーボードが他より少し離れて配置されてように見えたたのでちょっと孤立して見えてしまいました。
ほかの方の感想ツイートを見る限り、そんなことはなかったようですが。
一人ほとんど座っていたのもその印象を強めたのかもしれません。
それでもNine Feet Undergroundの演奏ははっきり記憶に残ってます。

Walker
個人的な今回のMVP
です。 ちなみにALのMVPはJudge派です
初めての参戦でも親しみやすい雰囲気を作ってくれて、楽しく音楽を聴くことができました。
ライブ映像でドラムを楽しそうに叩いているイメージでしたが、実際の彼はもっと楽しそうにムードを築いていたと思います。
音楽は楽しむものなんだな、という当たり前のこと実感させてくれました。

Pomeroy 
音響の問題かな?私の耳ではベースが少し聞こえにくくて音楽的には評価しにくいのが正直なところです。
演奏以外ではWalkerやSchelhaasに楽しそうに絡んでるのをみて、このバンドはまだまだ現役の生き生きしてる人たちだなと思いました。
リズム隊が若々しく楽しく演奏していると、それだけで聞いてて気持ちよくなれるんですよね。

その他感想
正直、楽器の音が大きくてコーラスが全体的に聞き取りにくかったです。
学生の軽音楽で楽器が大きすぎてボーカルが聞き取れにくいということがよくあると思いますが、それに近いものを想像してくれれば。
休憩中に隣の方に「コーラス聞き取りにくいとこありましたよね?」と確認してみましたが、そのかた曰く、会場の問題もあるのかなと思うとのこと。

さいごに

途中でも述べましたが、やはり新参ファンにとっては今も演奏してくれていることが一番ありがたいことです。
プログレはメンバーの高齢化が著しいジャンルなので、いまだに活動をしてくれていることに感謝が止まりません。
しかし、バンドだけでなく参加者も高齢化しているなってのを参加して身に染みて感じました。
「推しは推せるときに推せ」という言葉はよく言われますが、ことプログレというジャンルではそれを強く思います。
実際、悲しいことにCaravanも今回の来日が最後になるかもということを言っているので…
願わくはもう一度来てくれることを切に願います。
あとは他の方の感想も見てみたいです。今回の公演を見た方はぜひたくさんの感想を書いてほしいです。見に行くので。
では今回の記事はここで終わろうと思います。次回の記事は未定です。新しい記事の前に大量にある下書きを誰か完成させてください。


これはライブ前に食べたタコス
ライブ後に食べに行った焼き鳥














1000円で売ってたポスター

物販のサイン付きポスター、まさかこの値段で直筆サインとは思わずに折りたたんでしまいました、バンドの皆さんごめんなさい!!!!!


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