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「1人になりたい」私にハナマルをつけてあげた。
私は1人で過ごすことが好きだ。
でも、誰かと過ごすのも好きだ。
1人で過ごす時間と、誰かと過ごす時間が、1日の中で半分半分だったら、私はきっとすごくいい状態でいられる。
ここだけの話、きっと自分はなんだかんだ結婚しないんだと思っていた。1人暮らしをはじめてから、「1人の空間と時間があるのって、なんて自由で気楽なんだろう」って感じていたから。
実家で暮らしているときは、たとえ一人部屋があったとしても、実家の「リズム」や「普通」に合わせて生活している。それが当たり前だったから気づかなかったけれど、実家から離れてみて、自分にとって本当に心地よい「リズム」や「普通」に気づいた。
それはとても小さなことだ。
たとえば私の場合、朝ごはんはあまり食べない方が体の調子がいいということ。昼ごはんはお腹がグーって鳴ったときに食べるとすごくおいしいこと。夜ごはんを食べる前にお風呂に入る方が夜ごはんがおいしく感じるということ。テレビのついていないシーンとした部屋が心地よく感じることなどなど。
それらは別に「絶対」というわけではない。実際、私は25年以上も実家で生活してきて、何1つ不自由なく、居心地よく過ごしてきた。
でも実家から離れて物理的に「1人」になると、だんだんと自分が本当に心地よいリズムを刻みはじめる。1度そのリズムに身を置くと、「家」という自分のベースとなる場所で、誰かとリズムを合わせることはもうできないんじゃないかと思っていたのだ。
私が旦那さんと結婚した1番の理由だって、「ワンルームマンションで1週間、2人で過ごしてもストレスが全くなかった」ということだった。
めまいがひどくて会社を1週間休んだ時があった。近くに頼れる人が旦那さん(当時は彼氏)だけで、1週間居座らせてもらった。ワンルームマンションで2人で過ごすなんて想像するだけでもストレスがたまりそうだったけれど、全然大丈夫だった。お互い1人で過ごすことが好きで、一緒の空間でお互い別々のことを楽しむことができたからかもしれない。
こんなに居心地のいい人は、もうこれから現れないかもしれない。
それが結婚した1番の理由だった。2番目の理由は、カフェで何時間でもおしゃべりできること。残念ながら「燃え上がるような恋心」はなかったけれど、私にとっては居心地の良さの方が大切だった。
さて。
そんな私が息子を産んで。
1日のすべてを「息子のリズム」に合わせる日々になって。
1人になりたい、1人になりたい、1人になりたい、1人になりたい・・・
息子が幼稚園に入るまでは、まるで呪文を唱えるかのように、頭の中がその欲望でいっぱいになることがあった。
私は息子のことが大好きで
息子も私のことが大好きで
こんなに私と一緒に過ごしたがっているのに
なんで私はそう思えないんだろう。
息子が幼稚園に行くとホッとする。
土曜日と日曜日は全く自分の時間がないから
しんどいと感じる。
湧いてくる気持ちを止めることはできないのに、その気持ちになぜか罪悪感を感じてしまっていた。
1人でいるときに「家族に会いたいな」と思うこともあって、その気持ちにはハナマルをつけることができるのに、
家族といるときに「1人になりたいな」と思うと、その気持ちにバツをつけてしまうのはなんでだろう?
そんなことを考えていると、過去のいろんな場面が頭をよぎった。
学校の休み時間、1人になりたいのになれなくて、トイレの個室でホッとしている自分。同時に「トイレでトイレもせず、何してるの私・・・」とツッコミを入れている自分。
学校から1人でボーっとしながら帰りたいのに、誰かに「一緒に帰ろう」と言われたとき。「今日予定があって時間ギリギリだから小走りでいくね!」とウソをついて、本当に小走りして帰っている自分に「小走り疲れた・・・一緒に帰ったらよかったんじゃない?」とツッコミを入れている自分。
家でゆっくりしているとき。「今日は何も予定ないの?」と母が何気なく言う言葉を聞いて、なぜか勝手に「あそぶ友達いないの?」と言われているような気がして落ち込んでいる自分。
ほかにもたくさんの場面が頭をよぎって、その場面たちはどれも「1人でいる自分はダメだ」と私が勝手に感じているということを教えてくれるものだった。
1人でいることは
全然ダメなことじゃないよ。
ただ1人でいることが好きな人と
誰かといることが好きな人がいて
それは、りんごが好きな人と
みかんが好きな人がいることと同じこと。
りんごが好きでも
みかんが好きでも
別にどっちでもいいでしょ?
右手にりんご、左手にみかんを持っている私が、そう伝えてくれているように感じた。
先週の土曜日と日曜日は、家族と過ごした。
公園で息子と遊びながら
「1人でボーっとしたいな」と思った。
息子と旦那さんとショッピングモールに行ったとき、「1人で本屋さんをウロウロしたいな」と思った。
ひたすらしゃべり続ける息子の横で餃子を食べていて、食べ終わったときにあまり餃子の味を覚えていなくて。「1人でのんびり餃子を味わいたいな」と思った。
そんな場面一つ一つに、今まではバツをつけていたけれど、頭の中で大きなハナマルをつけてみた。
家族といるときに「1人になりたいな」と思うけれど、それが何か?
私は家族が大好きだけど、何か問題でも?
誰に向かって毒づいているのかわからないけれど、私は誰かに向かってそう毒づいて、1人で勝手にスッキリした。
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