プレミアリーグをスポンサードする企業のアクティベーション事例(1)
プレミアリーグは世界でトップクラスのリーグの一つです。
そのリーグやクラブを活用した企業のアクティベーション事例は豊富にあり、企業が様々な活用をしています。
そのアクティベーション事例を紹介していきたいと思います。
EA Sports×eSports/ePremierリーグ
プレミアリーグは、EA Sportsと2016/17シーズン以来、パートナーシップを結んでいます。大人気ゲームの一つであるFIFAシリーズを用いて、公式eSportsリーグであるePremier LeagueをFIFA19シリーズから立ち上げました。
プレミアリーグに所属するクラブがeフットボール選手と契約し、FIFAシリーズのゲーム上でプレーするという取り組みでした。
Barclays×Premier League
プレミアリーグと、バークレイズは、2001年から提携を結んでおり、プレミアリーグの冠スポンサーとしても有名です。
直近では、2024/25シーズンまでの3年間のスポンサー契約の延長が発表されています。当初は、プレミアリーグのクラブに対してコーポレートバンキングや外国為替などの金融サービスを提供することからスタートした取り組みです。また、バークレイズは、FA Women's Super Leagueの冠スポンサーのライツも持っており、上記と同様の期間の契約を延長しています。
2022年から2025年までの間に、女子サッカーに既存の投資額の2倍である、約3,000万ポンドを投資していきます。
取り組みとしては、冠スポンサーの権利だけでなく、女子サッカーにおけるグラスルーツへの投資をしていくと発表されています。
具体的には、女性が学校でサッカーを平等にプレーできるように、THE FA GIRLS' FOOTBALL SCHOOLS PARTNERSHIP(FAGFSP) を拡大していきます。すでに、このプログラムには、12,000を超える学校が加盟をしており、サッカーの普及活動に貢献をしています。
2020年から2024年にかけてFAが掲げている戦略であるInspiring Positive Changeの一環として、英国の小中学校の90%ですべての女性に平等なプレー機会を提供するという目標を立てて、リーグや連盟とバークレイズが連携をして取り組んでいるのです。
また、ほかには英国の慈善団体であるSportedと提携をして、サッカーをプレーしたいグループなどを支援するプログラムとなっており、主に貧困エリアや学校の適応に苦しむ子供たちなどを支援することが目的となっています。実際の事例もレポートでは紹介されており、海外から転校してきた子供が、うまく学校に馴染めていなかった状態から、フットボールを通じて学校に適応していくことに成功した事例などが紹介もされており、フットボールが競技としてだけではない形で普及したことによって、コミュニティ形成にも役立っていることが証明もされている事例だと思います。
※レポートは下記からダウンロード可能です。
https://sported.org.uk/wp-content/uploads/2021/03/Barclays_sported_final-impact-report.pdf
このように、バークレイズは、リーグの冠スポンサーの権利を獲得するだけでなく、FAが掲げる目標の達成や、社会課題の解決に向けてスポンサーシップの権利を活用し、アクションをしているのです。
今後の方向性については、Women's Professional GameのダイレクターであるKelly Simmons は、今後について、
と述べており、今後もバークレイズとの取り組みを強化していき、フットボールを通じた社会課題の解決に取り組んでいくと意気込んでいます。
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