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エッセイ

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2022年10月の記事一覧

余韻のない世界で

電車内で定期的に見かける光景がある。 車内で愛を育んでいた2人組のうち、1人が電車を降り…

さむ
1年前

古本と雑談する

コロナ禍で急増した出費として、書籍代が挙げられる。 2020年、2021年と ①コロナ禍での在宅…

さむ
1年前
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すすったうどんの数だけ強くなれるよー「本格手打もり家東京店」を訪れて

山手線浜松町駅から徒歩すぐのところに、ポンテせとうみという施設があり、その中に、「本格手…

さむ
1年前
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あり触れた日常が交差する場所

交差点の横断歩道にて見かけた光景。 まだ年端もいかない少年と母親と思われる大人が真剣な眼…

さむ
1年前

世界が複雑になっているのか、自分が世界を複雑に見ているのか

昔は、世界はこんなに複雑ではなかった、と感じることがある。 そう感じる一因として、昨今の…

さむ
1年前

ブームがもたらすもの

認知心理学・行動経済学が一般的な知名度を得て久しい。 本屋で平積みになっている売れ筋本を…

さむ
1年前

本屋でキックボードに乗るということについて

休日に近所の本屋にいたときのこと。 その本屋は、最近では珍しくなくなったカフェ併設型で、私はコーヒーをすすりながら、目の前に位置する新刊本の棚を眺めていた。 すると、キックボードに乗った少年が視界を横切った。 カフェ併設型の本屋は珍しくないが、本屋でキックボードに乗った少年を見かけるのはなかなか珍しい。 自分が見た光景を理解(正確には、認識)するのに時間が必要だったが、つまりは、少年が本屋でキックボードに乗っていたということだ(現時点においても、この出来事をどう理解す