見出し画像

山頂の先に 大いなる自己肯定感有り


23年下半期の最大目標(仕事面以外で)、北アルプスに位置する奥穂高岳の登頂を先週末、無事に完遂することができました。

登山歴約10年の割には、これまで難易度の高い山にはあまり登ってきませんでしたが、今回の登山でようやく少しスキルのレベルアップができたように感じます。

 回顧録も含めながら、登頂に至るまでの内省をしてみたいと思います。

 登山当日に向けての体作り


日頃から運動を日課にしている人なら理解しやすい話と思いますが、登山においての適正体重オーバーは致命傷となります。

登山では基本10kg近くあるザックを背負いながら、何kmもある道のりを歩くのです。
ただでさえ腰や膝に強い負荷が掛かる状態が何時間も続くのに…。

そこに適正体重+αが加われば、疲労度や怪我のリスクが上昇することは想像に容易いかと思います。

今回の登山に向けて、およそ2ヵ月前よりダイエットを開始、結果的に1月半で4kgの体重減に成功しました。(過去にも4ヵ月で6kg減量の経験有り)


他には本番に向けて更なる持久力を強化すべく、総時間が10時間超の登山で約15km道のりを歩いたりもしました。


標高2500m近い場所だと、雲も間近で見れます

さらに日陰ゾーンは多いけれど、暑さの厳しいの低山でトレーニングを行ったりするなど(熱中症への耐性作り)、自分なりに練習メニューを工夫することで、そこそこの体力と筋力を作り上げることができたのでした。


今振り返ると、明確に目標を立てたことで、よりストイックなトレーニングを持続できたのだと思います。


 登山者以外の方も楽しめる上高地


登山当日は西日本エリアに台風が近づいており、天候も危ぶまれたのですが、そんな様相を微塵も感じさせない、絶好の登山日和が続いたのでした。


避暑地や観光地として有名な、上高地(長野県)から登山はスタートしていきます。


上高地といえば、河童橋付近のこの風景


ここから遥か遠くにある穂高連峰を眺めていると、己のモチベーションも少しずつ高まってきます。


中心よりやや左手の山が、今回の目標地、奥穂高岳


全体の登山行程は3日間とはいえ、初日はゆったりめの行程なので、まずは上高地散策で写真撮影です。



大正池と穂高連峰のシンメトリー


穂高神社奥宮にも参拝


穂高神社の内部にある神聖感の高い明神池


上高地エリアを抜けて、さらに2時間ほど歩くと最初の宿泊地、横尾山荘。

ここでは何とお風呂も利用ができるという、登山者にとっても大変ありがたい山小屋なのです。
(基本山小屋では、風呂無しスタイル)


横尾山荘、パッと見デカいバンガローみたい


夕食時テーブルがご一緒になった人と、登山談義で盛り上がったり、自分と同じ部屋に割り振られた登山ガイドの人と、富士山や海外の山の話で意見交換したりしました。


登山での一期一会も、隠れた楽しさの一つなのです。


北アルプス真骨頂 3000m峰の山々が連なる尾根


秋の紅葉でも有名な涸沢エリアを超えると、北アルプスが一望できる尾根まであと一歩となります。

とはいえ、最後の急坂はなかなかの辛さ。
こういうしんどい時にこそ、日頃のトレーニングが物を言う訳で…。

最後に頼れるのは、己の肉体力と精神力のみ。


自分を信じながら、少しずつ高度を上げていきます。

登山界隈で超有名な涸沢エリア。尾根はまだ遥か遠し…


ここから岩ゴロゴロ+急な直登山道が控えてます


尾根上に辿り着くと、真っ先に目に入るの穂高荘山荘。

ロールプレイングゲームに例えると、息も絶え絶え厳しいダンジョンを乗り越えると、そこには街があったような感覚ですかね。


穂高岳山荘、今晩はここで宿泊します


尾根に出てもまだまだ岩場は続きますが、特別危険な箇所はほぼなく、稜線歩きが続きます。


右を見ても左を見ても自分を取り囲むのは、3000m級の存在感のある、山、山、山…。


これぞ北アルプスの真骨頂です。


尾根に出ると荒々しい山々が


尖った山は登山者の憧れ、槍ヶ岳


右手奥に見えるのが富士山


上高地を山上から見下ろす、この壮大感


奥穂高岳の山頂には穂高神社嶺宮


3190mの頂きに立てた喜び

今回標高3190mの頂きに立ったことで得たものとは?

達成感や高揚感は勿論のことですが、トレーニングで肉体を強化できたのは正に継続の力でしたし、絶対に登頂をさせるという意思と情熱力の強さも再確認できました。

これぞ人間は明確な目標を立てることで、推進力をより高めることができる、コーチングにも通ずる己の行動を高めていく上で重要な理論ではないでしょうか。


翌朝の穂高岳山荘からの日の出


これ以外にも、会社同僚の協力がなければ夏休みは取れませんでしたし、何と言っても家族の理解が無ければスタート地点にも立てませんでした。


自分は誰かの支えによって、生活できている。


これこそ大自然の中に身を置くことで、改めて自分と向き合っていた表れなんだと感じました。

非日常でないと、見えないものは確かにあるのです。

ここまでご愛読ありがとうございました。


この記事が参加している募集

休日のすごし方

休日フォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?