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シベリアでの生活

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ロシア連邦ブリヤート共和国ウランウデでの生活
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2020年5月の記事一覧

公園には戦車が飾られているロシア 数少ない教会

世界に飛び出したらむしろ世界が狭くなるということがある。 ロシアにきてからの生活は、毎日が家から5分の劇場の往復であり買い物も徒歩10分圏内だ。人間関係も同僚とは仕事以外での付き合いはないから妻と兄だけ。日本に住んでいるとしょっちゅう電車に1時間乗って東京まででるし、多くの人と会うから大きく違う。 毎日とても狭い圏内で生きているが、今日は過ごしやすい天気だったから地図で自然公園のようなところを調べて少し遠くまで歩いてみた。 家から20分ほどのところに噴水もついている割と

ロシアの1kg巨大ナスと3万PV

基本的にヨーロッパの野菜は日本のものよりも何倍も大きい。キュウリ的なな野菜もズッキーニより大きいし、とにかく大きい。 最初は全く違う野菜なのかと思っていたが、どうやら日本では大きくなりすぎる前に収穫しているとのことだ。やはり大きくなると皮は固くなるしアクが強くなりすぎてしまう。 そしてロシアの野菜も大きい。ロシアとヨーロッパは別、特にシベリアは全然違うところのように思いがちだがやはりドイツと共通している部分は多い。 ロシアとドイツの共通点の方が日本とドイツ、日本とロシア

メーカーなしでアイスクリームも自家製で作る

ロシアに住み始め、様々なものを作ってきた。 あんこ、ヨーグルト、チーズ、ベーコン、ケーキ、ドーナツ、ジャム、そしてパン。今まで当然のように既製品を買っていたものを材料から作ると料理とはまた違った感動があり、案外作れてしまうことにも驚く。そしてそれを作るための情報もネットでいくらでも手に入るというところもすごい。 まだ何か作れるものはないかなと探していたところ、アイスクリームはまだ作ったことがないことに気づいた。アイスクリームは夫婦ともに好きだが、ロシアにはどうもおいしいも

絶妙におしい日本語の落書きとシベリアの梅雨明け

シベリアの梅雨…と書いたばかりだったが一瞬の雨季は終わったらしく、これからはずっと晴れるようだ。気温も一気に25℃くらいになり日本よりも暑い日々になる。 シベリアにも蜜蜂が緑が深まってきた木もあれば、やっと花が咲いている木もあるしたんぽぽもまだ咲いている。この個体差はなんなのだろう。日向はびっしりと雑草が生い茂っているのだが、すぐ横の木の陰になる地面にはほとんど何も生えていなかったりする。この土地の太陽の光は本当にすごいエネルギーだ。 最近咲き始めたこの黄色い花には蜜蜂が

シベリアの梅雨とゴールデンウィークの思い出

シベリアにも雨季があるらしい。乾燥したこの地でたまに降る雨は恵みのように感じられてむしろ心地よい。外を歩いていると日本の4月のように程よく湿気が感じられる。 しかし考えてみれば日本の2013年以来一度も4月の日本にはいなかったのだからこれが記憶なのか単なる想像なのかよくわからない。ゴールデンウィークも20代になってから一度も日本で過ごしていないのだ。どんな気候だったか。 ゴールデンウィークの時期は湘南ユースオーケストラの定期演奏会とその練習があったからあまり遊んだ記憶はな

ロシアの不良品マスクとタラの切り身

暑くなったり寒くなったり忙しいウランウデは相変わらず天気が安定しない。ただ時折雨が降るから冬のような極度の乾燥がなくなったのはうれしい。冬はかかとがバキバキに割れて毎日ニベアが必要だった。 不良品のマスクブリヤートは感染者が1000人を超え毎日30~50人感染者が増えているが、住民の気は緩むばかりだ。マスクをしないで出歩いている人も増えたし取り締まる警察も見当たらない。スーパーの店員はゴム手袋をしなくなった。 近所のスーパーにはいつでもマスクが売っていて、売り切れていたこ

SNSを見る時間を全部本を読む時間に変えてみる

自己啓発本でも読んで意識が爆上げされてしまったと思う人がいるかもしれないがそういうわけではない。 自粛生活になり以前に増してSNSを見る時間が増えていた。特にTwitterは頻繁に開いてしまうのだが、このご時世だからみんな気が立っていて暴言が目立つ。 でたらめな政治批判も目に入ってきてしまい、まじめに受け取ってしまいストレスを感じたりネガティブな思考ばかり受け取ってしまい疲れてしまう。普段ならそんな投稿がフィードにでてこないのだが、今は「○○さんがいいねしました」と妄言暴

初夏のような景色と劇場の落書き

こんなに晴れたのは久しぶりに感じる。ずっと天気が不安定で暗かったから気持ちも落ち込み気味になっていた。振り回されていた仕事があるかないか問題も今月はないことに決まり落ち着いた。 今まで自覚したことがなかったが、自分はどうやら先の予定が不明なことにそれなりのストレスを感じるらしい。同僚が仕事のシフトをいつも直前に決めたがってくることも嫌だった。そういったことに対しては割合寛容だと自分では思っていたがそうでもない。 いや、ここまで先がわからなかったことなんて今までになかったか

コンディションを気にしなくていい生活

25℃を超えていた時もあったのに、ここ最近はどんよりした天気が続いている。もう桜も散って葉桜になり、葉の色も濃くなってきた頃だというのに昨日は雪が降った。 やはり本当に厳しい自然環境。今日の午前中買い物にでた時も7℃しかなかった。急激に気温が上がってみんな半袖で出歩いていたかと思ったら帽子にダウンだ。ドイツは4月の天気がとても不安定だったがシベリアはそれが5月なのかもしれない。 コンディションを気にしなくていい生活4月はまだこの生活に慣れていなかったが、悠々自適に練習と読

ロシアだけど明後日から仕事始まるらしい

ロシアでは感染者が爆増していてもう20万人を超えている。ブリヤート共和国も670人くらいに増えた。毎日数十人増え続けている。 しかしそんな中でプーチン大統領が5/12から規制を緩和すると発表した。ブリヤートでもほぼ全ての業種が労働を再開。飲食店もテイクアウトで始まっているし、花屋や家電量販店なども全て再開して街はいつも通りの状態に戻った。 みんなボロボロな布マスクを一応つけているが鼻がでている人がほとんどだ。 バカンスを1か月前倒しに変更ブリヤート劇場では毎年7月から8

S&Bのたらこスパゲティソースをアレンジしておいしくする方法

海外に住む日本人が必ずと言っていいほど持っているS&Bのたらこスパゲティソース。大抵のものは買えるがたらこは売っていないからとても貴重なものだ。 男性の一人暮らしにも欠かせないようなレトルトだろう。ただ和えるだけのこの価格帯のソースでは1番好きという人も少なくないはずだ。 しかしただソースを和えるだけだからやはり味が一辺倒になりやすいしやはりレトルトはレトルト。だがパスタの調理の基礎の一手間を加えると一段階上の料理にできる。 いくつか組み合わせを試したが、ほうれん草と和える

ロシアにとっての第二次世界大戦がわかる戦勝記念日

今日はヨーロッパの終戦記念日、ロシアの「戦勝記念日」だ。そういえばロシアは戦勝国なのである。ソ連からの貧しいイメージが、他の戦勝国であるアメリカ、フランス、イギリスと大きく違うということもある。 ドイツでは敗戦の日だし、祝われていなかったわけだし日本ではもちろん何も関係のない日だからこの祝日を体験するのは初めてのことだった。 盛大に祝われる戦勝記念日ロシアでは1か月ほど前からずっとこの祝日にむけて積極的なプロモーションがされてきていた。毎年街では大規模なパレードが行われ盛

満開のシベリアの白い桜

ウランウデの気温は15℃くらいに下がり日差しも柔らかくなり過ごしやすくなった。相変わらず怖いくらいに空が青く、空を見上げてみると新緑の鮮やかな黄緑と青の対比がとてもきれいに見える。 晴れる日には雲一つないということが多いが、この日はほどよく立体的な雲が浮かんでいて日本の空のように見えて落ち着いた。 レーニン広場の桜先週は全く目に入らなかったが街の中心、劇場の側にあるレーニン通りのレーニン広場のレーニンの頭の像のところが真っ白な桜並木になっていた。 秋も紅葉が美しかっ

豚の角煮とチェコのビール

自粛生活中の楽しみはやはり食事だ。パン、ヨーグルト、あんこ、ベーコンは全て自家製だしもちろん夫婦で三食自炊している。 ブリヤートは肉がおいしいブリヤートは果物や野菜の種類は多くないし、超内陸だからもちろん新鮮な魚はない。缶詰はそれなりにおいしいものの、日本のようにはいかない。まあ6年のドイツ生活で慣れている。 しかし遊牧民の土地ブリヤートは肉がとても安く品質もいい。成城石井のような高級スーパーでも豚バラは1キロで199ルーブル(300円程)牛肉のステーキも1キロで320ル