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メーカーなしでアイスクリームも自家製で作る

ロシアに住み始め、様々なものを作ってきた。

あんこ、ヨーグルト、チーズ、ベーコン、ケーキ、ドーナツ、ジャム、そしてパン。今まで当然のように既製品を買っていたものを材料から作ると料理とはまた違った感動があり、案外作れてしまうことにも驚く。そしてそれを作るための情報もネットでいくらでも手に入るというところもすごい。

まだ何か作れるものはないかなと探していたところ、アイスクリームはまだ作ったことがないことに気づいた。アイスクリームは夫婦ともに好きだが、ロシアにはどうもおいしいものがない。ハーゲンダッツも売っていない。

子どもの頃アイスを家でも作れるとテレビで見た時はかなり舞い上がり、一応その通りに作ってみたものの、ガチガチに固まってしまいうまくできなかった。

それ以来、「家で作れるって言ってもな…」「アイスメーカーみたいなのが必要だろう」と諦めていたのだった。

大人になると甘いものをそれほど食べなくなるだろうと思い込んでいたが、不思議なことにもう27歳になるというのに甘いものが好きなままだ。アイスも好きなまま。

樋口直哉さんのアイスのレシピ

自家製で何かを作るときはレシピ選びが全てだ。クックパッドは低クオリティなレシピの羅列になってしまったから、好きな料理研究家がレシピを書いていないか調べることから始める。

ナポリタンの記事などいつもお世話になっている樋口直哉さんのレシピはどれも素晴らしいから「アイスも書いていないかなー」と検索してみたら書いていらっしゃった…

樋口さんのレシピはジップロックで塩水の保冷剤を作り一気に冷却することでアイスクリームを作るというものだった。

塩分の凝固点降下って理科でやったなーと懐かしくなった。

なるほど、これなら冷凍庫に何時間も入れてガチガチになってしまうことなくクリームが作れる。

写真を撮るまでに少し溶けてしまったが、ちゃんとアイスクリームができた。

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ブランデーはなかったから入れられなかったが、ハーゲンダッツのような超濃厚な味になった。

手作りで初めてでもこんなにうまく作れるとは感動だ。プロのレシピをいくらでも見られるnoteは偉大。

一つ牛乳と卵を混ぜてから温める時の温度を温度計なしで判断するのは中々難しかった。70〜80度くらいというのは完全に勘だったが、卵風味が強くなることもシャリシャリしてしまうこともなく完璧な仕上げにできた。

アイスクリームメーカーを使わなくてもこんなにおいしく作れるというのは素晴らしいから次はもっと牛乳にこだわって作ってみたい。



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