不登校やイジメ苦の対症療法

子供が学校に行きたくないと言った時、無理に行かせるのか?すぐに休ませるのか?難しい判断ですよね。

1つの考え方として対症療法の考え方があります。

対症療法とは、薬でいうと頭痛があるとします、その頭痛の原因を治すのではなく、とりあえず頭痛が軽減される痛み止めが対症療法になります。逆に頭痛の原因を治すことを原因療法といいます。

不登校もイジメ苦も、原因を改善できることが1番良いですが、すぐには原因を改善できない場合が多いですよね。

子供からしたら原因の現状は変わっていないのに、無理やり学校に連れて行かれるのは
地獄です。

私も長年勘違いしていたのですが、痛みは我慢していたら痛みに慣れて平気になると勘違いしていたのですが、痛みを耐えてずっと痛みが続いていると痛みの回路が確立されてしまい原因とは関係なしに痛みを感じてしまうようになるのです。一度できた回路はなかなか消えてくれません。

ということは、子供を無理に頑張らして学校に行かせることは消えない苦痛の回路を構築させてしまうことに繋がるのです。トラウマもその1つですね。

わかりやすくいうと、苦痛に耐え続けると何もなくても苦痛を感じるようになるのです。

そうなると、学校どころかお家でも何もできない体になってしまいます。

なので、子供がちょっと学校きつそうだなと思ったら早い段階で休ませてあげるのです。早い段階というのがとても重要です。

休んで、リフレッシュしてコンディションの良い状態になればまた学校に行ってみればいいのです。コンディションがよければ乗り越えられることも増えますよね。
コンディションの悪いまま無理しても達成できるものはなく辛くなる一方です。

ここからは、親のすべきことを2つお伝えします。
子供を休ませてる期間に親がすべきこと、それは気持ちがマイナスの状態からニュートラルもしくはやる気が少しでるまでの間は、負の刺激が起こらないような環境作りをしてあげます。
学校に関わらない刺激でも負の刺激なら子供の気持ちはさらに閉ざされていきます。自分には辛いことだらけだと。
なので、なるべく負の刺激がおこらないリラックスできる環境を作ってあげましょう。

そして、しばらくして学校にいかない家や外出先ではニュートラルになってきたなと感じたら、150%達成できることに挑戦させるのです。
絵を描いてみようでもいいし、何か作ってみようでもいいし。
例えば、花の絵を描こう!
そして、描けたらほめてあげます。

達成感を得られるとやる気が湧いて来ますよね。
いくつか150%できる挑戦を続けたら、徐々にそのパーセンテージを減らしていきます。
130%できるもの、120%できるもの、100%できるものと。
そして90%できるものまでもっていきます。
この90%が重要で、みなさんもゲームする時に、簡単にクリアできてしまうゲームは面白くないし、難しすぎてもやる気がおきませんよね。
1番熱中するゲームは、解けそうで解けなくて、でも5分ぐらい頑張ったら解けるゲームが1番熱中できますよね。 
そして、すごく熱中できたりスキになると10分、30分、1時間解けない問題も楽しくなり集中力が湧き自ずと頑張りますよね。 

この挑戦は、そのままテレビゲームでもよいですし、スポーツでもいいし、インドアなことでも挑戦する内容はどんなことでもいいです、本人が興味があるものでよいです。

この90%もしくは80%成功できそうなトライを親子で共に行ってください。
そして達成やクリアできた喜びを分かち合ってください。

親は子供の絶対的な味方でなければなりません。
無理やりさせれば信頼関係が崩れます、そして子供は親を味方だと認識しなくなります。

一緒に伴走してトライし達成することにより信頼関係が強くなります。

こうして、できる挑戦を繰り返すことにより子供も自分自身に自信がついてきます。

そして、一緒に達成したことにより親は最大の味方と認識します。

『自信があり、味方もいる』
この状態になったら学校に行けそうな気がしませんか?
子供が行けそうな気になった時がもう一度学校に行ってみるタイミングです。

まずは校門まででもいいでしょう。
校門までしか行けなかったではなく、校門まで行けたイエーイと言ってあげてください。
子供と一緒にイエーイと言ってください。

次の日も校門までで充分です。
ですが校門までを当たり前にはしないようにしてください。
当たり前になってしまうと、そこで止まってしまうことが当たり前になってしまうからです。
何度か校門まで行けたら校内まで挑戦しましょう。
ここでも150%から90%を繰り返すのです。
そして無理ならそこで粘るのではなく、さっさと休みましょう。
休むか、得意なことをしてコンディションを整えなおしてから挑戦すればよいのです。

これを期間を決めずに繰り返し行っていればいつか無理だったことができるようになります。

親がここで1番してはいけないことは、明日には絶対学校に行けるようにしよう、来週までには行けるようにしようと期限を決めてしまうことです。
期限がある限り焦りが出てきます。
子供の感情や、その時々の状態よりも、大人というものは期限を優先してしまうのです。

そうなると子供と微妙なズレが生じてきます。
期限を決めず、ゆっくりトライ&ブレイクを繰り返してあげると学校にも戻どれますよ。

そして、もう1つ必ずしないといけないことがあります。

今まで述べてきたことは対症療法ですが、学校に戻った時に原因がそのままならまた同じことになりますよね。
なので、学校を休んでいる間にその原因をなくしてもらえるよう学校と対策をしなくてはなりません。

そして、子供がイジメられてもイジメを回避できるように、休んでる合間にその術を身につけなくてはなりません。

原因となるものや、原因となる相手が変わってくれないのなら自分が変わるしかありません。

休みだしてすぐに、それを教えようとしても疲れきっている子供には酷です。

ゆっくり休んで心体がニュートラル以上のコンディションになれたら少しづつ自分で身を守る方法を身につけていけばよいのです。

子供が不登校やイジメにあったら
『ブレイク&トライ』を伴走してあげてください。

最後に豆知識
英語の本来の意味では
トライは気楽に達成したり簡単に挑戦できるようなものをいいます。
チャレンジは、難しいできるかわからないことを指します。

子供を壊さないためには、チャレンジではなくトライを!

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