トモ・トモコ

魔の42歳児。

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最近の記事

捜し物は何ですか

この短い冬休みの間だけでも、やれプリントがないだの、やれワークやその答えがないだの、下手すれば同じワークの答えがなぜか2冊あるだの、持ち物管理がまったくできない長男くん。痛い目にあえば自然と治るだろうと思っていましたが、痛い目にあっても痛みに慣れれば平気…ということで、まーったく持ち物管理ができないまま今になっています。(まあ、ちょっと気の毒なところもあるのですが、これは後日またのお話に…) 先日はついに塾から電話。 「…今日懇談の予定だったんですけど、お母さん、息子さんか

    • 再読「人を動かす」

      年末年始といろいろ思うところがあり、昔読んだ本を引っ張りだしてきて、読んでいる。D.カーネギーの「人を動かす」だ。 20年ほど前、購入して、仕事に行き詰ったとき、人間関係に悩んだとき、家族との関係を見直したいとき、折に触れ、何度も読んできた。 大半が例え話である(登場する人物も馴染みがない人ばかり)ことや、訳の語り口調が古臭く(古い本なので当然)いかにも海外風であることなどから、読みにくさも感じてしまうが、書かれている内容については、大変有益で、今現在にも通じるものがたくさん

      • トリカラバトル、未だ無法地帯。

        • 泣き虫だったわたし

          幼稚園に入園したころから、「私はどうやら他の子とは違う」と感じていた。 私は自分でもびっくりするぐらい泣き虫だったのだ。 家では年の離れた姉や、その友達、あるいは家族としか遊んでこなかった私は同級生の様子にすっかり圧倒され、入園直後は「これはえらいところにきてしまった」と思ったものだった。 男の子にも女の子にも意地悪な子は一定数いた。体を触ってくる男の子もいたし、幼稚園は私にとってかなり過酷な場所だった。いやでいやで仕方がない。毎日「おかあさんと一緒」を最後まで見てから

        捜し物は何ですか

          髪を切った。 娘に「草間彌生に似てる。」と言われた。 …水玉描いたろか?

          髪を切った。 娘に「草間彌生に似てる。」と言われた。 …水玉描いたろか?

          気の合う友達

          ママ友に偶然出会った。 娘同士が同級生だったことがきっかけで仲良くなった人だ。 娘の卒業式以来会っていなかったので、思い出話をひとしきりした後、彼女がこう切り出した。 「娘、どうも学校で気の合う友達がいないみたいなんだよね。」 今はいろんなコンテンツがあって、アイドルだったり、ユーチューバーだったり、ゲームだったり、マンガだったり…と興味の対象は星の数ほどある。 親世代のようにみんなが同じ番組をみていたりはもうしない。 「将来の夢なんかもないみたいだし。」 そうそう

          気の合う友達

          毎度思うが、TSUTAYAのセルフレジ、難しすぎん…?

          毎度思うが、TSUTAYAのセルフレジ、難しすぎん…?

          透視能力

          当時10歳だった私は、「ギミア・ぶれいく」という番組を父と二人で見ていた。 くしゃくしゃに丸められた紙には何かしら文字や記号が書かれていて、その紙を開くことなく、こどもたちが読み取る…という透視をテーマにした内容だった。 見ているうちに父がすっかり感化されてしまい、 「おまえもやってみろ!!」 テレビで子供たちがやっているのと同じように、くしゃくしゃに丸められた紙をおでこにあてて目を閉じた。胸にも当ててみた。 そうこうしているうちに、頭の中にすうっと明かりが広がって

          お守りの小瓶

          急に、前触れもなく、不安になることがある。 今まで経験した恥ずかしい思いや失敗が、冷たい風になって急に吹き込んでくる。あっと言う間に、どんどん心が冷たく、固くなっていく。 抗うこともできず、一度吹いた風はそう簡単にはおさまらない。 そんなときは、小さな瓶の蓋をあけて、ベンゾイン(安息香)の香りを嗅ぐ。 アーモンドのような、バニラのような、とても甘い濃い香りがする。 美味しい焼き菓子を食べたときのように、幸せな気持ちがふっとわいてくる。こころの真ん中が、まだかろうじて私ら

          お守りの小瓶

          古いギター

          ギターをもらった。 古いクラッシックギターだ。弦も張り直してある。 ちょうど弾いてみたいな、と思っていたところだったので、とりあえず、急いでチューナーと教本を購入した。 子どもたちもおもしろがって弾いて音を出している。 そのうち娘はだんだん楽器熱が再燃したようで、久しぶりに楽譜を出してきてピアノを弾いてくれた。 楽器の練習、とくに基礎練習の類いは、一種の瞑想に似ていて、一音一音、自問自答しながら噛み締める時間になる。 今の娘にはとても貴重で、大切なことのように思う

          車を買い替える。

          車を買い替えた。独身OL時代から、結婚、妊娠、出産と、車検のたびに、「いや、もうちょっと…」「次に乗りたい車もないし…」と乗り続けていたのだが、ついにエンジンの不調がでて、ズンズンブルブル振動し始めた。これでは安心して外出もできないので、購入することにした。 半導体の不足もあり、なかなかスムーズに購入&納車…という運びにはならなかったが、それでもディーラーが熱心に対応してくれたおかげで、わが家に新しく車がやってきた。 10年ひと昔、とはよくいったもので、スムーズな加速や、

          車を買い替える。

          あきらめようぜ

          大学入学共通テストの平均点が発表された。数学ⅠAなど6科目で平均点が過去最低だった、と新聞に載っていた。 実力が発揮できなかった人 不安に押しつぶされそうになっている人 「あきらめたら そこで試合 終了ですよ」たとえ、それで試合が終わってしまっても、あなたにはまた次の試合があります。 「あたってくだけろ」なんて、いわない。月亭八方だって、「壁があったら回り道」といっています。迂回するからこそ、見える景色がそこにはきっとあるはずです。 スピッツがブルーハーツの二番煎じといわ

          あきらめようぜ

          2021年も残りわずか。

          今年も本当に残りわずかになりました。 この一年は私にとって大きく意識が変化した一年だったように思います。 苦手だったことも挑戦し、子ども達との関係性も手探りではあるものの、なんとかよい関係を築けていけたように思います。 とはいえ、いいことばかりではありませんでしたし、くやしい思いもたくさんしました。それでも、子どもたちのパワーに何度も救われた一年でした。 来年はもっと自分らしさを大切にしたいと思います。どこかでよい母、よい妻であろうと取り繕ってばかりいるような気がするの

          2021年も残りわずか。

          帰ってきたら

          「学校いかなあかんのかあ…。」 ベットで息子がつぶやいている。 でも、その声に前ほど悲壮感は感じられなくなった。 休日の間に二人でしっかり話をした。 「どうしてそう思うの?」 「そう感じるのはどんな時?」 「それはあなたがそう思うの?それとも誰かがそう言ったの?」 学校の話を聞き出すのは難しい。ただでさえ嫌だったことを聞き出すのだから、うまく言葉を選ばないと、「もうその話はいい。したくない。」と言い出しかねない。 息子と同じ疑問を持っている生徒が複数いることと

          帰ってきたら

          「学校に行かない。」

          息子が初めて「学校に行かない」といったとき、 「『行きたくない』ではなく、『行かない』というあたりが、この子らしいなあ。」 と思った。もう自分で「行かない」と決めている。私が何か言ったところで、彼はもう、決心してしまっているだから、私があれこれ心配しても仕方がない。 「そうかあ、じゃあ、先生になんて言って休もうねえ。『行かない』って言ってますよって言ってもいい?」 と尋ねると 「それはやだ。また怒られる。」と、息子。 ああ、この子は、今きっとどんな注意も攻撃されて

          「学校に行かない。」

          きっと今日はいい日

          「明日は学校いかない。休む。」 ランドセルをおろしながら、帰宅直後の息子がいう。 もう何度めなんだろう。コロナで学校が休校になったあたりから、息子は先生と信頼関係を結べなくなった。 息子はいわゆる子どもらしい面を持ったこどもで、いわゆるワンパク、お調子者である一方、非常に人の心の機微に敏感なところがある。言葉で説明するのがあまり得意ではないので、誤解を生むことも多く、はっきり言ってしまうと、先生が好きそうな優等生タイプではない。また、ご機嫌をとったりするもの頑なに拒否す

          きっと今日はいい日