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アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書④投資の基本

<投資は長期戦略>

投資は複利効果を有効に使うために長期戦略で考えなければならない。長期間にわたって複利で運用を続けているとその利益はかなり大きくなる。

前にも書いたかもしれないが、例えば10万円を預け金利が2%で20年間預けた場合、単利では14万円、複利では14万8600円になる。

利回りが上がるほど、複利効果も大きい。元本が2倍に増えるまでにどれくらいかかるかは72を金利で割ってみると良い。出てきた数字が2倍になるまでの年数を表している。これを72の法則という。

安全な投資はリターンが少なく、危険な投資はリターンが大きい。ここで大切なのはリターンを長期的にとらえるということ。長期的に捉えるのであれば安全な投資をした方が良いことは言うまでもないこと。

個別株の売買はほぼ間違いなく損をする。それでも行うのであればリスクを最小限にするために「分散投資」をするべきである。

ポイントは2つ
1、10〜20社に絞って株を買う。
2、業界やビジネス形態もバラバラにする。
どこかの株が下がっても他が上がったりするのでバランスがよい。


<インデックスファンドを狙う>

バイ・アンド・ホールドをするのであれば投資信託をした方がいい。投資信託は、投資家から集めたお金を使ってプロが株式投資を行う金融商品のこと。この投資信託には主に2種類がある。

プロが独自に選んだ銘柄で構成されているアクティブファンドと市場平均と同じような値動きになるように銘柄が構成されているインデックスファンドに分かれる。

インデックスファンドを買うと連動する株価指数に含まれる全ての企業の株を少しずつ保有できる。個別株やアクティブファンドを買うよりもリスクが低く長い目で見た運用成績も良い。

本で紹介されているのはS&P500が紹介されている。S&P500とはアメリカの取引所に上場している大企業を500社集めた株価指数のこと。この動きを見ておけば株式市場全体の動きがわかると言われている。

しかし、インデックスファンドが全て市場全体をカバーしているわけではなく、本当にカバーできているインデックスファンドは1握りしかない。
自分で勉強して見つけよう。

インデックスファンドを用いて着実に資産形成したい場合は毎月決まった額を購入した方がいい。

例えば、米国株の場合毎月100ドルずつ積み立てていくと、株価が上がってる時は買える株数は少なくなっしまうが、株価が下がっている時はたくさん買うことができる。

この買い方をドルコスト平均法といい、購入価格を抑えられるという利点がある。


<その他の投資>

もうひとつ安全な投資が債券である。債券は借金なので会社は投資家に定期的に利息を支払い、最終的に元本を返済することになる。

会社が倒産したとき、債券を持っている人は株主よりも優先して資金を回収できる。

そのほかにも商品先物、通貨先物などの投資があるが、高いレバレッジがかけられているので投資のプロしか手を出してはいけない。

また、不動産投資が向いているのはベテラン投資家か投資した物件に積極的に関わりたいと思っている人はしてもよい。それ以外は不動産会社の株を集めた投資信託にすべきである。



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