校内研修で授業研究会をやめた ①
みなさんの学校では、「授業研究会」をしていますでしょうか?教師の授業力を上げるために行われる学校が多いように感じます。
効果的な研修になればいいのですが、学校では授業以外の課題も多数存在し、なかなか成果の上がる研修にならない事もあります。
そこで、現状の校内研修を見直し、授業研究会にとらわれない校内研修に取り組みました!みなさんのお役に立てれば幸いです。
こちらは、先日小学館さんの主催する「第55回わたしの教育記録」で特別賞を受賞した論文の内容です。こちらについて、詳しく紐解いていきますので、どうぞよろしくお願いします。
校内研修について
「そもそも校内研修って、何?」
という所からスタートしました。みなさんは、どのようにお考えでしょうか?私は論文に次のように書きました。
こちらに示されている通り、「教育課題」がポイントとなってきます。つまり、校内研修は
授業研究をやる事ではない
という事が考えられます。
しかしながら、校内研修では、授業研究会が開かれる事が多いようです。
校内研修で授業研究会を行う事について
色々とあると思いますが、論文には次ように書きました。
私の住んでいる地域では、全員がやる事がほとんどですが、地域によっては、若手が中心に選ばれる所も多いようです。授業者のためになればよいのですが、特に意見が出ないで終わったり、必要以上に批判されてしまい、効果的になってない場合もあるようです。
また、授業研究会の時にしか実現不可能な実践も多数存在し、教師のスキルアップにつながりづらい事例もよく耳にします。
そんな事を理由に、授業研究をやめました。
つまり、授業研究会前提ではなく、
学校の課題を解決する過程で教師の力量が身に付くデザインにしたい!
そんな事を考えました。では一体、何をしたのか?
校内研究でした事
⑴月に1回の公の学年会(研修の時間を使って)
・どんな子どもにしたいか話し合う
・学年の目標を軸に今後の方針を話し合う
・子どもの課題を共有する
・具体的な手立てや実践を決める
⑵行事ごとの主任の理念共有
・主任がどのような行事にしたいか語る
・それに基づき、各学年が具体的な手立てを考える
・方法や形でなく、子どもの成長する姿で話し合う
ex)運動会→勝ち負けでなく、子どもの成長
卒業式→形ではなく、想いが伝わる
など
⑶学校教育に関する学び
・学習指導要領について
・授業づくりだけでなく、学級づくりにおける有効な実践について
・成果をあげた学校の取り組み
⑷指導法研究
・効果的な話し合わせ方
・子どもをひきつける教師の話し方
・効果的な素材の提示の仕方 など
従来の校内研修とは大きく違います。具体的に述べると、膨大な量になってしまうので、詳しくはまた次回紹介させていただきます!
研修をこのように変えると、教員の笑顔が増えました!
こーんな雰囲気で研修をやっております!
授業がとてもいい雰囲気になる実践を、研修の前に行う事で、研修自体がとっても楽しい雰囲気になります!こういった学びも研修に取り入れました!
具体的な実践については、続きの2でお話しするので、どうぞ楽しみにお待ちください。
まとめ
①目の前の実態から教師の力量形成をするデザインにした。
②アカデミックな授業研究ではなく、指導法研究にした。
③楽しみながら学べる研修のデザインにした。
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